チチッパベンケイ
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チチッパベンケイ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県飯豊山 2010年8月
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Hylotelephium sordidum (Maxim.) H.Ohba | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Sedum sordidum Maxim. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
チチッパベンケイ(乳葉弁慶) |
チチッパベンケイ(乳葉弁慶、学名:Hylotelephium sordidum)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草。別名、チチッパベンケイソウ。
特徴
[編集]花茎は汚赤紫色を帯び、長さは10-25cmになり斜上する。葉は茎と同じく汚赤紫色を帯び、無柄で普通互生するが稀に対生し、多肉質で厚く、形は卵形、広卵形から卵円形で、長さ2.5-4.5cm、幅1.5-3cmになる。葉先は鈍頭、基部は急に細くなって柄状になり、縁には波状またはまばらな鈍鋸歯がある。
花期は9-10月。茎の先端に散房状花序をつくり、球形に多数の5弁の花をつけ、花柄には葉状の苞がある。萼片は5個で長さ1mmの3角状卵形。花弁は長さ3.5mmあり、広楕円形で淡黄緑色になる。雄蕊は10本あり花弁より長く、葯は裂開直前に橙赤色になる。雌蕊は5個あり長さ3mmになる。
分布と生育環境
[編集]日本固有種で、本州の東北地方および中部地方の多雪地帯に分布し、山地の岩上、石積みの中、まれに樹上、屋根上などに生育する。
ギャラリー
[編集]変種
[編集]- オオチチッパベンケイ Hylotelephium sordidum (Maxim.) H.Ohba var. oishii (Ohwi) H.Ohba et M.Amano(シノニム:Sedum oishii Ohwi)-福島県伊達市が基準産地で、2007年レッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)。
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)