チチ (カクテル)
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チチ(英: Chi Chi)はトロピカルカクテルの定番の1つ[1]。
同じくトロピカルカクテルの定番の1つとされるピニャ・コラーダとは見た目も材料も似ており、混同されることも少なくない[1]。
概要
[編集]ハワイで誕生したと言われる[1]。1950年代から1960年代に誕生したと考えられているが、裏付ける資料は確認されていない[2]。
チチの原義はフランス語のシシ(フランス語: chichi、シーシー)であり、女性用ブラウスの胸元にあるフリルを指す語であった[1][3]。それが米語に入り、「かっこいい」「粋な」「スタイリッシュな」という意味合いの俗語となった[1][3]。
当初はラム酒を使ったカクテルであったが、ピニャ・コラーダが考案されたため、ウォッカを使用するようになったと言われている[1][2]。また、ピニャ・コラーダのバリエーションとして誕生したとする説もある[2]。
日本においては、1979年から1980年代前半にサントリー主導で行われた「トロピカルカクテル・キャンペーン」で採り上げられたため知名度が高い[2]。
ベースとなるウォッカのアルコール度数は高いが、同時に使用されるパイナップルジュース、ココナッツミルクの分量も多いので、できあがりのアルコール度数は10度以下となる[1]。パイナップルジュース、ココナッツミルクの甘味、酸味のために飲みやすい口当たりではあるが、一般的なビールと比べるとアルコール度数は高い[1]。
レシピの例
[編集]- 材料[3][4][5][6][7]
- 作り方[1][3][4][5][6][7]
-
- 氷と共に材料をシェイクし、氷を詰めたグラスに注ぐ。
- カットしたパイナップル、マラスキーノチェリーなど好みのフルーツを飾る。
バリエーション
[編集]- ピニャ・コラーダ[3][5]
- ウォッカをホワイト・ラムにかえる。
- バージン・チチ(Vergin Chi Chi)[1][3]
- ウォッカを抜いたノンアルコールカクテル。ピニャ・コラーダのノンアルコール版でもある。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 森本泰斗 (2020年9月24日). “チチはハワイアンカクテルの定番!自宅で陽気に南国気分を味わおう”. オリーブオイルをひとまわし. 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b c d “【改訂新版】カクテル--その誕生にまつわる逸話(23)Chi-Chi” (2016年12月21日). 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e f “チチ レシピ”. サントリー. 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b 『カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』(改訂版)池田書店、2021年、99頁。ISBN 978-4262130705。
- ^ a b c 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、112頁。ISBN 978-4072743935。
- ^ a b THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、72頁。ISBN 9784058003206。
- ^ a b 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ、2013年、61頁。ISBN 978-4839946234。
関連項目
[編集]- マイタイ - 「トロピカル・カクテルの女王」と称されるカクテル。