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チャイニーズ・アイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『チャイニーズ・アイズ』
ピート・タウンゼントスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドン イール・パイ・スタジオ、A.I.R.スタジオ、ウェセックス・スタジオ
ジャンル ロックニュー・ウェイヴ
時間
レーベル アトコ・レコード
プロデュース クリス・トーマス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 17位(ニュージーランド[2]
  • 26位(アメリカ[3]
  • 32位(イギリス[4]
  • 33位(ノルウェー[5]
  • ピート・タウンゼント アルバム 年表
    エンプティ・グラス
    (1980年)
    チャイニーズ・アイズ
    (1982年)
    スクープ
    (1983年)
    テンプレートを表示

    チャイニーズ・アイズ』(原題:All the Best Cowboys Have Chinese Eyes)は、ピート・タウンゼント1982年に発表したスタジオ・アルバム

    背景

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    タウンゼントは、ザ・フー名義のアルバム『フェイス・ダンシズ』(1981年)リリースに伴う短期のツアーの後、妻や娘のもとを離れて酒とドラッグに溺れていたが、その後持ち直して家族とよりを戻し、ソロ・ワークに没頭した[1]。前ソロ・アルバム『エンプティ・グラス』(1980年)に引き続きクリス・トーマスがプロデューサーに起用され[6]、本作の音楽性はニュー・ウェイヴ色が強くなっている[1][7]

    収録曲「サンバディ・セイブド・ミー」はザ・フーによる録音も残されており[6]、アルバム『フェイス・ダンシズ』の1997年リマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された[8]。なお、本作のリリースから3か月後の1982年9月には、ザ・フー名義のアルバム『イッツ・ハード』が発売され、バンドは同作を最後に一度解散した[1]

    反響・評価

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    母国イギリスでは、本作が全英アルバムチャートで8週トップ100入りして最高32位を記録し[4]、シングル・カットされた「ユニフォームス」は全英シングルチャートで48位に達した[9]。アメリカでは26週にわたりBillboard 200入りし、最高26位を記録した[3]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは5週連続でトップ50入りし、最高17位を記録した[2]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「簡単に言えば、タウンゼントから見た1982年当時の最新の音楽」と評している[7]。また、Jon Parelesは1982年8月5日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中4点を付け、「表面的には、タウンゼントが1980年に発表した『エンプティ・グラス』やザ・フーが1981年に発表した『フェイス・ダンシズ』よりも穏やかで説教臭い」としつつ「このアルバム全体において、場違いな音は殆どない」「最も大きな変化はタウンゼントのボーカルで、ここでは天使の如き穏やかさを伴い、自身の声域を最大限に生かしている」と評している[10]

    ロブ・ヒューズは2020年、loudersound.comの企画「ピート・タウンゼントの最も不当評価された10曲」において、本作収録曲「シー・リフュージズ・ノー・リバー」を6位に挙げている[11]

    収録曲

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    特記なき楽曲はピート・タウンゼント作。

    1. ストップ・ハーティング・ピープル - "Stop Hurting People" - 3:55
    2. シー・リフュージズ・ノー・リバー - "The Sea Refuses No River" (Pete Townshend, Alan Rogan) - 5:54
    3. プレリュード - "Prelude" (P. Townshend, Andy Newman) - 1:32
    4. フェイス・ダンシズ・パート・2 - "Face Dances, Pt. 2" - 3:25
    5. エクスクイジットリー・ボアード - "Exquisitely Bored" - 3:41
    6. コミュニケーション - "Communication" - 3:19
    7. スターダム・イン・アクタン - "Stardom in Acton" - 3:42
    8. ユニフォームス - "Uniforms (Corp d'Esprit)" - 3:43
    9. ノース・カントリー・ガール - "North Country Girl" (Traditional) - 2:27
    10. サンバディ・セイブド・ミー - "Somebody Saved Me" - 4:52
    11. スリット・スカーツ - "Slit Skirts" - 4:51

    2006年リマスターCD(アメリカ盤、ヨーロッパ盤)ボーナス・トラック

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    1. "Vivienne" - 3:38
    2. "Man Watching" - 2:33
    3. "Dance It Away" - 3:39

    日本盤再発CD (TECI-24349, TECI-23588)ボーナス・トラック

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    1. シー・リフュージズ・ノー・リバー(ライブ) - "The Sea Refuses No River (Live)" (P. Townshend, A. Rogan)
    2. スリット・スカーツ(ライブ) - "Slit Skirts (Live)"

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c d DeRiso, Nick (2017年6月14日). “35 Years Ago: Pete Townshend Turns Inward on the Experimental 'All The Best Cowboys Have Chinese Eyes'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2022年7月28日閲覧。
    2. ^ a b charts.org.nz - Pete Townshend - All The Best Cowboys Have Chinese Eyes
    3. ^ a b Pete Townshend - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年7月28日閲覧。
    4. ^ a b PETE TOWNSEND | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    5. ^ norwegiancharts.com - Pete Townshend - All The Best Cowboys Have Chinese Eyes
    6. ^ a b Pete Townshend - British Rock Legend”. uDiscoverMusic (2020年6月13日). 2022年7月28日閲覧。
    7. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Pete Townshend - All the Best Cowboys Have Chinese Eyes Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年7月28日閲覧。
    8. ^ Face Dances - The Who”. thewho.com. 2022年7月28日閲覧。
    9. ^ PETE TOWNSEND | full Official Chart History | Official Charts Company
    10. ^ Pareles, Jon (1982年8月5日). “All The Best Cowboys Have Chinese Eyes”. Rolling Stone. 2022年7月28日閲覧。
    11. ^ Hughes, Rob (2020年5月20日). “The Top 10 most underrated Pete Townshend songs”. loudersound.com. Future plc. 2022年7月28日閲覧。

    外部リンク

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