チャーチル男爵 (連合王国貴族)
チャーチル男爵 Baron Churchill | |
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創設時期 | 1815年8月11日 |
創設者 | 摂政ジョージ (ジョージ3世名代) |
貴族 | 連合王国貴族 |
初代 | 初代男爵フランシス・スペンサー |
現所有者 | 7代男爵マイケル・スペンサー |
相続人 | デイヴィッド・スペンサー閣下 |
付随称号 | なし |
モットー | 神は権利を守る (Dieu Defend Le Droit) |
チャーチル男爵(英語: Baron Churchill)は、連合王国貴族の男爵位。政治家フランシス・スペンサーが1815年に叙されたのに始まる。マールバラ公爵スペンサー=チャーチル家の分家筋。
第3代チャーチル男爵ヴィクター・スペンサーが1902年にチャーチル子爵に叙されたため、チャーチル男爵はその従属爵位となったが、2017年にチャーチル子爵が廃絶し、チャーチル男爵位のみ現存している。
歴史
[編集]第4代マールバラ公爵ジョージ・スペンサーの次男フランシス・スペンサー(1779–1845)は1801年から1815年にかけてオックスフォードシャー選挙区から選出されてトーリー党の庶民院議員を務め、1815年8月11日に連合王国貴族オックスフォード州ウィッチウッドのチャーチル男爵(Baron Churchill, of Whichwood in the county of Oxford)に叙された[1][2]。
その孫である第3代チャーチル男爵ヴィクター・スペンサー(1864–1934)は、保守党の侍従たる貴族院議員、またバックハウンド管理長官や宮内長官を務め、1902年7月14日に連合王国貴族チャーチル子爵(Viscount Churchill)に叙せられた[3][4]。
初代子爵の死後、チャーチル子爵位は次男ヴィクター・アレクサンダー・スペンサー(1890–1973)が継承したが、彼には子供がなかったので[5]、彼の死後に爵位は初代子爵の三男ヴィクター・スペンサー(1934-2017)に継承されたが、彼にも子供はなく、彼の死去をもってチャーチル子爵位は廃絶した[6]。
一方チャーチル男爵位の方は初代チャーチル男爵の三男オーガスタス・スペンサーの曾孫にあたるリチャード・ハリー・ラムゼイ・スペンサー(1926-2020)に継承された(6代チャーチル男爵)[7]。
歴代当主
[編集]チャーチル男爵 (1815年)
[編集]- 初代チャーチル男爵フランシス・アルメリック・スペンサー (Francis Almeric Spencer, 1779–1845)
- 2代チャーチル男爵フランシス・ジョージ・スペンサー(Francis George Spencer, 1802–1886) - 先代の息子
- 3代チャーチル男爵ヴィクター・アルバート・フランシス・チャールズ・スペンサー (Victor Albert Francis Charles Spencer, 1864–1934) - 先代の息子。1902年にチャーチル子爵
チャーチル子爵 (1902年)
[編集]- 初代チャーチル子爵・3代チャーチル男爵ヴィクター・アルバート・フランシス・チャールズ・スペンサー (Victor Albert Francis Charles Spencer, 1864–1934)
- 2代チャーチル子爵・4代チャーチル男爵ヴィクター・アレグザンダー・スペンサー (Victor Alexander Spencer, 1890–1973) - 先代の息子
- 3代チャーチル子爵・5代チャーチル男爵ヴィクター・ジョージ・スペンサー (Victor George Spencer, 1934-2017[8]) - 先代の弟。彼の死後チャーチル子爵廃絶
チャーチル男爵 (1815年)
[編集]- 6代チャーチル男爵リチャード・ハリー・ラムゼイ・スペンサー (Richard Harry Ramsay Spencer, 1926-2020) - 初代チャーチル男爵の三男オーガスタス・スペンサーの曾孫
- 7代チャーチル男爵マイケル・リチャード・ド・シャリエール・スペンサー(Michael Richard de Charrière Spencer, 1960-) - 先代の息子
- 推定相続人はその弟のデイヴィッド・アンソニー・ド・シャリエール・スペンサー(David Anthony de Charrière Spencer, 1970-)
出典
[編集]- ^ Lundy, Darryl. “Francis Almeric Spencer, 1st Baron Churchill of Whichwood” (英語). thepeerage.com. 2014年12月11日閲覧。
- ^ Heraldic Media Limited. “Churchill, Baron (UK, 1815)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2017年12月31日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “Major Victor Albert Francis Charles Spencer, 1st Viscount Churchill” (英語). thepeerage.com. 2014年12月11日閲覧。
- ^ Heraldic Media Limited. “Churchill, Viscount (UK, 1902)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2017年12月31日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “Victor George Spencer Spencer, 3rd Viscount Churchill” (英語). thepeerage.com. 2014年12月11日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “Victor George Spencer Spencer, 3rd Viscount Churchill” (英語). thepeerage.com. 2017年12月31日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “Richard Harry Ramsay Spencer, 6th Baron Churchill of Whichwood” (英語). thepeerage.com. 2017年12月31日閲覧。
- ^ “Death Announcements: CHURCHILL”. The Telegraph (24 October 2017). 26 October 2017閲覧。