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ツキチョウチョウウオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツキチョウチョウウオ
ツキチョウチョウウオChaetodon wiebeli
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: チョウチョウウオ科 Chaetodontidae
: チョウチョウウオ属 Chaetodon
: ツキチョウチョウウオ C. wiebeli
学名
Chaetodon wiebeli
Kaup, 1863
和名
ツキチョウチョウウオ
英名
Hong Kong butterflyfish
Wiebel’s butterflyfish

ツキチョウチョウウオ(月蝶々魚、学名:Chaetodon wiebeli)は、スズキ目チョウチョウウオ科に分類される魚類の一種。種小名は、Kaup(本種の命名者)の親友Wiebelへの献名である[1]。かつてはcollarelunulaという種小名も与えられていた[2]

形態

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  • 全長は約18cm[3]
  • 体側は全体的に黄色一色。
  • 頭部にある白帯の上に黒い模様がある。
  • 尾鰭は基部から外縁へ向かうにつれ、黄色、白色、黒色となっている。
よく似た種
チョウチョウウオ

よく似た種として「チョウチョウウオ(ナミチョウチョウウオ)」がいる。

両種は外見上酷似しているが、

成魚の場合

  • 体色の黄色は、本種はナミチョウより鮮やかである[3]
  • 頭部の白帯は、本種は折れ曲がるが、ナミチョウは折れ曲がらない[4]
  • 体側の斑点は、本種は斜線状に連なるが、ナミチョウは縦線状に平行に走る[4]

幼魚の場合

  • 黒い点が背鰭後端と尾鰭基部の2つあるのに対し、ナミチョウは背鰭後端の1つしかない[5]

といった相違点がある。

生態

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雑食で、サンゴのポリプ、小型甲殻類、藻類などを食べる。

水深4-25mの亜熱帯のサンゴが付着する岩礁域に生息する。ペアよりは単独で行動することが多い。[3]

分布

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本種は英名のとおり、香港を中心にアジア大陸沿岸に多く生息する[3]。日本では四国や九州の一部を除き稀な種である[6]

人とのかかわり

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観賞魚。本種はチョウチョウウオ、チョウハンと並び飼育は容易である[6]

脚注・出典

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  1. ^ Christopher Scharpf & Kenneth J. Lazara (2022年5月23日). “Order ACANTHURIFORMES (part 1): Families LOBOTIDAE, POMACANTHIDAE, DREPANEIDAE and CHAETODONTIDAE”. The ETYFish Project. 2021年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  2. ^ 荒俣、中村(1997), p. 152.
  3. ^ a b c d 中村(2003).
  4. ^ a b 瀬能、吉野(2008).
  5. ^ 荒俣、さとう、荒俣(2004).
  6. ^ a b 荒俣、中村(1997), p. 153.

参考文献

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  • 荒俣宏、中村庸夫(写真)『チョウチョウウオの地球』エムピージェー、1997年、152-153頁。ISBN 4-89512-223-9 
  • 中村庸夫『チョウチョウウオガイドブック』TBSブリタニカ、2003年、53頁。ISBN 4-484-03404-2 
  • 荒俣宏、さとう俊、荒俣幸男『磯採集ガイドブック : 死滅回遊魚を求めて』阪急コミュニケーションズ、2004年、79頁。ISBN 4-484-04401-3 
  • 瀬能宏監修、吉野雄輔著『日本の海水魚』山と溪谷社、2008年、229頁。ISBN 978-4-635-07025-6 

関連項目

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外部リンク

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