ティラノミムス
ティラノミムス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ティラノミムスの復元図
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前期白亜紀バレミアン期 - 1億2000万年前[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Tyrannomimus Hattori et al., 2023 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ティラノミムス [2](学名 : Tyrannomimus)は前期白亜紀の日本に生息していたデイノケイルス科の獣脚類の属。北谷層から発見され、タイプ種はティラノミムス・フクイエンシス(Tyrannomimus fukuiensis)。
発見と命名
[編集]1998年に初めて指先の化石が産出し[3]、後の2018年には28点の追加標本が得られ研究が加速した[4]。2019年までに発見された化石は55個に及ぶ[4]。
ティラノミムスは頭蓋後の部分的な骨格から成るホロタイプFPDM-V-11311に基づき記載された[5]。 属名は腸骨の垂直稜などを中心にティラノサウルス上科と類似した形態を示すことに、種小名は福井県で産出したことに由来する[5]。
オルニトミモサウルス類としては日本初、2023年9月時点で福井県では6種目の恐竜、日本では11種目の恐竜となる。
形態
[編集]全長約2m、体重約20kgと推定される[4][6]。 上腕骨に直径約1mmの穴がある点で他のオルニトミモサウルス類と区別できる[4]。
分類
[編集]ティラノミムスは、Hattori et al. (2023) により系統解析が行われ、ハルピミムスの姉妹群としてデイノケイルス科に分類した。以下のクラドグラムは記載論文のもの[5]。
オルニトミモサウルス類 |
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データセットには含まれていなかったが、Hattori et al.はティラノミムスとの類似性から、アヴィアティラニスも基盤的なオルニトミモサウルス類であると考えた[5]。
古環境
[編集]ティラノミムスは、様々な多種多様な恐竜にともに生活していた。それらの恐竜のほとんどは福井県にちなんで名付けられている。これらには、竜脚類のフクイティタン、鳥脚類のフクイサウルスとコシサウルス、獣脚類のフクイラプトル、フクイヴェナトル、フクイプテリクスが含まれた[7][8][9]。
脚注
[編集]- ^ “国内11例目の新種恐竜「ティラノミムス・フクイエンシス」 1億2000万年前の地層から”. 福井テレビ. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “新恐竜はティラノサウルスもどき 98年から発掘の化石、福井 | 全国のニュース”. 福井新聞ONLINE. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “新種の恐竜“ティラノミムス”発見!オルニトミモサウルス類では全国初…福井県で7年ぶりの快挙 | TBS NEWS DIG (1ページ)”. TBS NEWS DIG (2023年9月8日). 2023年9月8日閲覧。
- ^ a b c d “「ティラノもどき」見つけた 福井の羽毛恐竜化石、新種と認定”. 毎日新聞. 2023年9月8日閲覧。
- ^ a b c d Hattori, Soki; Shibata, Masateru; Kawabe, Soichiro; Imai, Takuya; Nishi, Hiroshi; Azuma, Yoichi (2023-09-07). “New theropod dinosaur from the Lower Cretaceous of Japan provides critical implications for the early evolution of ornithomimosaurs” (英語). Scientific Reports 13 (1): 13842. doi:10.1038/s41598-023-40804-3. ISSN 2045-2322 .
- ^ “福井県で新種恐竜化石、学名はティラノミムス・フクイエンシス 県立恐竜博物館発表(福井新聞ONLINE)”. Yahoo!ニュース. 2023年9月8日閲覧。
- ^ Azuma, Y.; Shibata, M. (2010). “Fukuititan nipponensis, a new titanosauriform sauropod from the Early Cretaceous Tetori Group of Fukui Prefecture, Japan”. Acta Geologica Sinica - English Edition 84 (3): 454–462. doi:10.1111/j.1755-6724.2010.00268.x.
- ^ Shibaba, Masateru; Azuma, Yoichi (2015). “New basal hadrosauroid (Dinosauria: Ornithopoda) from the Lower Cretaceous Kitadani Formation, Fukui, central Japan.”. Zootaxa 3914 (4): 421–440. doi:10.11646/zootaxa.3914.4.3. PMID 25661952 .|
- ^ Imai, T., Azuma, Y., Kawabe, S., Shibata, M., Miyata, K., Wang, M., & Zhou, Z. (2019). An unusual bird (Theropoda, Avialae) from the Early Cretaceous of Japan suggests complex evolutionary history of basal birds. Communications Biology, 2(1). doi: 10.1038/s42003-019-0639-4