ティルト
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ティルト (tilt) は、英語で「傾ける (wikt:かたむける)」、勾配などの意。チルトともいう。
一般
[編集]- 軸に言及せずに単に傾ける、傾いている事。
- 左右を軸として上下に傾けること。傾きの向きとしてはピッチに同じ。
操作
[編集](機械要素として説明がある場合は後述)
- ティルト (撮影技法) - カメラの撮影方法のひとつであるパンニングのうち、垂直方向の操作をティルト/チルトという。これとは別に、スチルカメラで遠近感やピントの合う範囲を調整するため、光軸やフィルム/撮像素子を上下方向に傾けることを指す場合にも使われる。
- ティルト (ポーカー) - ポーカーで、プレイヤーの心理が動揺した状態を on tilt という。後述のピンボールの台揺らしが語源である。
機械
[編集]- チルトステアリング - 自動車などにおいて、適正なドライビングポジションを得るためにステアリングシャフトの傾きを変え、運転者とステアリングホイールとの距離を調節する機能。
- チルトキャブ - キャブオーバー型トラックの一部の車種は、エンジンルームを整備するために運転席部分(キャブ)全体を傾ける機構がついている。
- ティルティングトレイン (en:Tilting train) - 速度向上と乗り心地改善のため、曲線通過時に車体を曲線の内側方向に傾ける機構を装備した鉄道車両。→詳細は「車体傾斜式車両」を参照
- Tilting Train eXpress - 2000年8月から大韓民国で進行中の鉄道技術研究開発事業と既存の高速化実用技術開発事業の一環として開発中である最初の車体傾斜式特急型電車。ティルティングトレインエクスプレス。TTX。ハンビッ 200。
- Tilt261 - JR北海道キハ261系気動車の量産車。
- 車椅子において座面と背もたれの角度を一定に保ったまま傾斜調整できる機構。背もたれのみを後傾させるリクライニングとは異なる。自動車用シートの場合、シートリフターにこの機能が組み込まれていることが多い。→詳細は「車椅子 § リクライニング型・チルト型」を参照
- 自動拳銃、機関銃における自動装填方式のひとつに「ティルトバレル式」というものがある。ブローニング式の別名。→詳細は「ショートリコイル」を参照
- en:Tilting bolt - 主に機関銃、自動小銃、自動拳銃等の自動装填式銃器の作動方式の形態「ガス圧作動方式」にティルトボルト式がある。
- 競艇において、ボートに対するモーターの取り付け角度のこと。公式に「チルト」という案内がある[1]。チルトアジャスターと呼ばれる部品の角度をチルト角度と呼び、競艇場により異なるが-0.5度から3.0度まであり、展示情報として公開される。チルトを上げれば直線での伸びが増えるがターンでの乗りづらさも増すため、-0.5度の出足型セッティングが主流となっている。
- 薄型テレビやカーナビやカーオーディオで、画面が見やすくなるようピッチング方向に調整することができる機能。→詳細は「可動式液晶」を参照
- チルトホイール - コンピュータマウスに付いているスクロールなどを行うホイールボタン。
- ピンボールマシンや一部のアーケードゲームマシンに備えられているエラー検出機構の一つ。又はピンボール台を揺らしてプレイする行為。→詳細は「ピンボール § 揺らし」を参照
音楽
[編集]- ティルト (アメリカのバンド) - 1992年~2001年に活躍したアメリカのパンクバンド。
- ティルト (イギリスのバンド) - 1993年に結成されたエレクトロニック・ミュージック・グループ。
- TILT (日本のバンド) - 1980年代後半に活躍していた日本のヘヴィメタルバンド。
企業
[編集]- ティルト (芸能事務所) - 春風亭昇太の個人事務所。
- TiLT - かつてあったアミューズメント施設事業の店舗名。現:タイトーステーション。
フィクション
[編集]- TLT(ティルト)- ウルトラマンネクサスにおける全地球規模の防衛組織。→詳細は「ウルトラマンネクサス § TLT」を参照
- 崩霊裂(ラ・ティルト)- スレイヤーズに登場する呪文の1つ。
人名
[編集]- ちると - 日本の男性漫画家。本名、久幾田 文章。
脚注
[編集]- ^ LEVEL.2 チルト角度の特性 - BOAT RACE