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テスケロサウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テスケロサウルス
生息年代: 66 Ma
バーピー自然史博物館のテスケロサウルス・ネグレクトゥスのマウント
地質時代
白亜紀後期マーストリヒチアン期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
: パルクソサウルス科
Parksosauridae
亜科 : テスケロサウルス亜科
Thescelosaurinae
: テスケロサウルス属
Thescelosaurus
学名
Thescelosaurus
Gilmore1913
シノニム
  • ブゲナサウラ(Bugenasaura) Galton, 1995[1]
  • T. neglectus Gilmore
  • T. neglectus Gilmore, 1913
  • T. garbanii Morris, 1976
  • T. assiniboiensis Brown, Boyd, & Russell, 2011

テスケロサウルス(Thescelosaurus)は、後期白亜紀マーストリヒチアン期アメリカに生息していたパルクソサウルス科[2]の中型植物食恐竜で、名前の意味は「驚くべきトカゲ」。心臓化石が発見されたことで一時話題となったが、後述するようにそれは心臓の化石ではなかったとされる。

大きさ

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3 - 4メートルと、ヒプシロフォドン類では割合大きめだった。

全体の特徴

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テスケロサウルス(生体復元画)

鼻先の長い小さな頭、幅広の胴体、太くたくましい後ろ足が特徴。他のヒプシロフォドン類同様に、上顎には先の方まで歯があった。

生息環境

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川の近くに暮らしていたようである。

生息年代、場所

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白亜紀後期カナダアメリカに生息。ティラノサウルストリケラトプスなどとともに白亜紀の終盤に生きていた。

テスケロサウルスの心臓化石

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この恐竜は発見されたとき、心臓らしき器官が化石となって残っていた。そのため、この話題でテスケロサウルスは注目を浴びることとなったが、今では多くの研究者により、心臓の化石ではなかったと否定されている。

脚注

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  1. ^ Boyd, Clint A.; Brown, Caleb M.; Scheetz, Rodney D.; Clarke, Julia A. (2009). "Taxonomic revision of the basal neornithischian taxa Thescelosaurus and Bugenasaura". Journal of Vertebrate Paleontology. 29 (3): 758–770.
  2. ^ 『小学館の図鑑NEO 恐竜[新版]』には「テスケロサウルス科」と表記されている。

参考文献

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  • 『講談社の動く図鑑MOVE 恐竜[新訂版]』講談社、2016年11月8日。 
  • 『小学館の図鑑NEO 恐竜[新版]』小学館、2014年6月23日。