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テセロイキン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テセロイキン
データベースID
CAS番号
136279-32-8
ATCコード L03
PubChem SID: 47205821
KEGG D02749
化学的データ
化学式C698H1127N179O204S8
分子量15,547.22 g·mol−1
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テセロイキン(Teceleukin)は、遺伝子組換えヒトインターロイキン-2であり、N末端にメチオニンが結合した134個のアミノ酸残基からなるタンパク質である[1]

効能・効果

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副作用

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重大な副作用は[1]

  • 体液貯留(12.4%)
毛細血管漏出症候群〔体重増加(5.8%)、浮腫(4.3%)、胸水・腹水・肺水腫等の水分貯留(3.5%)、尿量減少(1.6%)〕、循環血漿量減少〔血圧低下(2.7%)〕
  • 鬱血性心不全(0.4%)
  • 抑うつ(0.8%)、自殺企図
  • 誘発感染症、感染症の増悪
好中球機能抑制
  • 自己免疫現象
強皮症、溶血性貧血、糖尿病

である。

その他、10%以上に現れる副作用として、発熱(73.3%)、悪寒・戦慄(39.9%)、全身倦怠感(34.9%)、頭痛・頭重感、好酸球増多(69.4%)、ALT上昇、AST上昇、食欲不振(36.8%)、悪心・嘔吐が挙げられる。

薬物動態

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静脈内投与後、最も多く分布する臓器は腎臓である[2]。血中からは2相性(0.23hr、1.46hr)に消失するが、代謝経路は不明である[3]

参考資料

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  1. ^ a b イムネース注35 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. PMDA. 2021年9月13日閲覧。
  2. ^ 西内偉格, 甲斐包子, 吉田真里子, 高岸靖, 山田秀雄, 永井修吾, 刈谷巽, 佐々木緊「遺伝子組換え型ヒトインターロイキン-2(S-6820)の体内動態に関する研究(第1報):S-6820投与後のラットにおける検討」『薬物動態』第5巻第2号、日本薬物動態学会、1990年、165-177頁、doi:10.2133/dmpk.5.165ISSN 0916-1139 
  3. ^ 金沢春幸ら (1990). Biotherapy 4: 1182-1187.