コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

テリー・ブラウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テリー・ブラウン
Terry Brown
出生名 Terence David Brown
出身地 イギリスの旗 イギリス
ジャンル ロックヘヴィメタルオルタナティヴ・ロックブルースプログレッシブ・ロック
職業 音楽プロデューサー、ミキシング・エンジニア
活動期間 1967年 -
公式サイト terrybrown.net

テリー・ブラウンTerry Brown)は、イギリス音楽プロデューサーで、さまざまな仕事に携わっている。彼はカナダロック・バンド、ラッシュとの関わりで注目されている。『夜間飛行』(1975年)から『シグナルズ』(1982年)まで、バンドのすべてのアルバムをプロデュースした。イギリスのポップ・ロック・バンドであるカッティング・クルーやカナダのプログレッシブ・ロック・バンドであるクラトゥにも関わってきた。

略歴

[編集]

テリー・ブラウンはラッシュのアルバムのライナーノーツで、愛情を込めて「ブルーン (Broon)」と呼ばれている[1]。このニックネームは、ライブ・アルバム『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』のインストゥルメンタル曲「Broon's Bane」のタイトルに登場する。同レコードで、ゲディ・リーが「Jacob's Ladder」という曲を「T.C.ブルーンジー」によって書かれたものであると冗談めかして紹介しているが、これもブラウンへの言及であり、ビッグ・ビル・ブルーンジーの名前のもじりである。また、ドリーム・シアターのアルバム『メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー』では、クレジットはないものの催眠術師の声で参加している。

ブラウンはまた、サイレント・ランニング、ソニー&シェールケニー・ロジャーストラフィックジョー・コッカーザ・フープロコル・ハルム、ザ・トロッグス、マンフレッド・マンマリアンヌ・フェイスフルスペンサー・デイヴィス・グループドノヴァンバーブラ・ストライサンド、ブルー・ロデオ、モイスト、マックス・ウェブスター、クラトゥ、サンダーマグ、フェイツ・ウォーニングリジー・ボーデンヴォイヴォド、レイ・スティーヴンス、ボンゾ・ドッグ・バンド、マザーロード、ドクター・ミュージック、エイプリル・ワイン、スタンピーダーズ、ミシェル・パグリアーロ、モー・コフマン、アラナ・マイルズ、B.B.ガボール、シルク・ドゥ・ソレイユドリーム・シアター、ローレンス・ゴーワン、ラフ・トレード、キルジョイズ、FM、トロント、イアン・トーマス、ウォーピッグ、マンブル・ダックス、ラン・ウィズ・ザ・キトゥンズ、クリスマスを含む、数多くのアーティストたちのためにエンジニアリング、プロデュース、ミキシングを行ってきている[2]

ブラウンが関わったアルバム

[編集]

ブラウンは、1960年代半ばからミュージシャン、レコーディング・スーパーバイザー、エンジニア、アレンジャー、ラッシュのアルバムにおけるバック・ハーモニー・シンガー、そして音楽プロデューサーとして活動してきた[3]

アーティスト 役割      アルバム
1967 ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス エンジニア アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』 - Axis: Bold as Love
1971 スタンピーダーズ エンジニア Against The Grain
1971 モー・コフマン エンジニア 『バッハ復活』 - Moe Koffman Plays Bach
1972 モー・コフマン エンジニア 『ヴィヴァルディ - 四季』 - The Four Seasons
1973 エイプリル・ワイン エンジニア Electric Jewels
1973 モー・コフマン エンジニア Master Session
1974 モー・コフマン エンジニア Solar Explorations
1975 モー・コフマン エンジニア Live at George's
1975 ラッシュ プロデューサー 夜間飛行』 - Fly by Night
1975 ラッシュ プロデューサー 鋼の抱擁』 - Caress of Steel
1976 ラッシュ プロデューサー 西暦2112年』 - 2112
1976 クラトゥ プロデューサー クラトゥ』 - 3:47 EST
1976 マックス・ウェブスター プロデューサー Max Webster
1976 モー・コフマン エンジニア Jungle Man
1977 マックス・ウェブスター プロデューサー High Class in Borrowed Shoes
1977 クラトゥ プロデューサー ホープ』 - Hope
1977 ラッシュ プロデューサー フェアウェル・トゥ・キングス』 - A Farewell to Kings
1978 ラッシュ プロデューサー 神々の戦い』 - Hemispheres
1978 クラトゥ プロデューサー サー・アーミー・スーツ』 - Sir Army Suit
1978 マックス・ウェブスター プロデューサー Mutiny Up My Sleeve
1979 マックス・ウェブスター プロデューサー Live Magnetic Air
1980 B.B.ガボール プロデューサー BB Gabor
1980 ラッシュ プロデューサー パーマネント・ウェイヴス』 - Permanent Waves
1981 ラッシュ プロデューサー ムーヴィング・ピクチャーズ』 - Moving Pictures
1981 ラッシュ プロデューサー 『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』 - Exit...Stage Left
1981 マックス・ウェブスター プロデューサー Diamonds Diamonds
1982 ラッシュ プロデューサー シグナルズ』 - Signals
1982 ローレンス・ゴーワン プロデューサー Gowan[4]
1986 カッティング・クルー プロデューサー 『愛に抱かれた夜』 - Broadcast
1987 ブルー・ロデオ プロデューサー Outskirts
1987 サイレント・ランニング プロデューサー Walk on Fire
1989 IQ プロデューサー 『アー・ユー・シッティング・コンフォータブリィ』 - Are You Sitting Comfortably?
1989 リジー・ボーデン プロデューサー 『マスター・オブ・ディスガイズ』 - Master Of Disguise
1989 フィフス・エンジェル プロデューサー 『時の呪文』 - Time Will Tell
1990 ウォータータウン プロデューサー No Singing At The Dinner Table
1991 フェイツ・ウォーニング プロデューサー 『パラレルズ』 - Parallels
1991 ヴォイヴォド プロデューサー エンジェル・ラット』 - Angel Rat
1991 ザ・カイト プロデューサー The Kite
1994 モイスト ミキシング 『シルヴァー』 - Silver[4]
1997 フェイツ・ウォーニング プロデューサー プレザント・シェイド・オブ・グレイ』 - A Pleasant Shade of Gray
2000 フェイツ・ウォーニング プロデューサー ディスコネクテッド』 - Disconnected
2004 タイルズ プロデューサー Window Dressing[5]
2005 カッティング・クルー プロデューサー Grinning Souls
2007 パペット・ショウ プロデューサー Tale of Woe
2007 ラン・ウィズ・ザ・キトゥンズ プロデューサー Condos and lofts
2007 ラン・ウィズ・ザ・キトゥンズ プロデューサー Bangers and Mash
2008 タイルズ プロデューサー Fly Paper (2008)[6]
2012 タイルズ ミキシング Off the Floor 01
2014 Blurred Vision プロデューサー Organized Insanity
2014 タイルズ ミキシング Off the Floor 02
2016 タイルズ プロデューサー 『プリテンディング・トゥ・ラン』 - Pretending 2 Run
2021 ディシプリン プロデューサー Unfolded Like Staircase

脚注

[編集]
  1. ^ Broon's Bane by Rush Songfacts”. Songfacts.com. 2016年11月16日閲覧。
  2. ^ Discography”. Terry Brown (2014年6月20日). 2016年11月16日閲覧。
  3. ^ Terry Brown | Credits”. AllMusic. 2016年11月16日閲覧。
  4. ^ a b Music Producer”. Terry Brown (2014年6月20日). 2016年11月16日閲覧。
  5. ^ Archived copy”. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月18日閲覧。
  6. ^ Archived copy”. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月18日閲覧。

外部リンク

[編集]