ディム・ボルギル
ディム・ボルギル Dimmu Borgir | |
---|---|
基本情報 | |
別名 | ディム・ボガー |
出身地 | ノルウェー・オスロ |
ジャンル |
シンフォニックブラックメタル ブラックメタル[1][2] メロディックブラックメタル[1] ヘヴィメタル[2] スカンジナヴィアン・メタル[2] |
活動期間 | 1993年 - 現在 |
レーベル |
ノー・カラーズ・レコード カコフォナス・レコード ハンマーハート・レコード センチュリー・メディア ニュークリア・ブラスト |
共同作業者 | フレドリック・ノルドストローム |
公式サイト | DIMMU BORGIR.com |
メンバー | |
旧メンバー |
ディム・ボルギル(英: DIMMU BORGIR)は、ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタル・バンド。
同国で盛んなブラックメタルの代表的グループ。
概要
[編集]バンド名の由来は、アイスランドの溶岩で出来た名所の地名で、暗黒の城を意味する。1stアルバムの『暗黒の宮殿』から『アブラハダブラ』までの国内盤を発売したアヴァロン・レーベルでは"ディム・ボガー"という表記を用いていたが[3]、ワードレコーズが配給する『イオニアン』からはより原語に近い"ディム・ボルギル"という表記へと変更された[4]。
デスメタル、ブラックメタルバンドを多く輩出しているスカンジナビア半島、ノルウェー出身のバンドで、シャグラット、シレノス、トヨダルフらによって1993年に結成された。
2001年には東京、大阪での来日ライブを行っている。この来日の模様はDVDで発売された『ワールド・ミサントロピー』に一部収録されている。また、1999年、2004年にも来日するとアナウンスされていたが、どちらもキャンセルされている。しかし、2011年に10年ぶりの来日、東京、名古屋、大阪でのライブを行った。 2018年に3度目の来日を果たした。
音楽的特徴と影響
[編集]1st、2ndアルバムはブラックメタルらしいアンダーグラウンド要素の強い音楽に、幻想的で悲壮感の漂うキーボードが融合された作品だったが、レコード会社をニュークリア・ブラストに移籍後の3rdアルバム以降からは、シンフォニック色が強まり、フルオーケストラを起用するなど、メジャーシーンに躍り出るバンドとなった。現在ではクレイドル・オブ・フィルスと並ぶ、世界でも人気の高いブラックメタルバンドである。過去にノルウェー国王の前で演奏を披露したこともある。また2007年発売の7thアルバム、In Sorte Diaboliは本国ノルウェーのチャートで1位を獲得し、また米国のビルボード誌にも43位にチャートインされた。 1999年頃までの作品はDarkthrone、Mayhem、Bathory、Emperor、Celtic Frost、Immortal、Venom、Iron Maidenから強い影響を受けていた[5]。つづく2000年代には、Antonín Dvořák、Enya、Richard Wagner、Frédéric Chopinなどの作曲家から影響を受けた音楽性となっている[6]。
メンバー
[編集]現ラインナップ
[編集]- シャグラット (Shagrath (Stian Tomt Thoresen)) - ヴォーカル/キーボード (1993- )
- シレノス (Silenoz (Sven Atle Kopperud)) - リズムギター (1993- )
- シャグラットと共に、ボーカルを担当していた時期(1993-1997, 2003, 2005)とベース(2005)をつとめていた時期もある。
-
シャグラット(Vo) 2018年
-
シレノス(G) 2018年
-
ガルダー(G) 2018年
サポート
- ダレイ (Daray (Dariusz Brzozowski)) – ドラムス (2008- )
- ゲルリオズ (Gerlioz (Geir Bratland)) – キーボード (2010- )
- ビクター・ブラント (Victor Brandt) – ベース (2018– )
-
ダレイ(Ds) 2018年
-
ゲルリオズ(Key) 2018年
旧メンバー
[編集]- トヨダルフ (Tjodalv (Kenneth Åkesson)) - ドラムセット (1993-1999)
- アステヌ (Astennu (Jamie Stinson)) - リードギター (1997-2000)
- コヴナントに参加。
- ナガシュ (Nagash (Stian Arnesen)) - ベース、キーボード、バッキングボーカル (1997-1999)
- ザ・コヴナント (コヴナント)で活動。
- ブリンヤード・トリスタン (Brynjard Tristan) - ベース (1993-1996)
- スティアン・オースタッド (Stian Aarstad) - キーボード (1993-1997)
- ニコラス・バーカー (Nicholas Barker) - ドラムス (1999-2004)
- ムスティス (Mustis (Øyvind Mustafarta)) - キーボード (1998-2009)
- ICS・ヴォーテックス (ICS Vortex (Simen Hestnaes)) - ベース (2000-2009)
- ガルダー (Galder (Thomas Rune Andersen)) - リードギター (2000-2024)
- オールド・マンズ・チャイルドとしても活動。
旧サポートメンバー
[編集]- イェンス・ペッテル (Jens Petter) - リードギター (1996-1997)
- キンバリー・ゴス (Kimberly Goss) - キーボード (1997-1998)
- シナジーのボーカルとして活動。
- アグレッサー (Aggressor (Carl-Michael Eide)) - ドラムス (1997)
- アルコン (Archon) - リードギター (2000)
- レノ・ヒリグソー・キレリック (Reno Hilligsø Killerich) - ドラムス (2003-2004)
- トニー・ラウリーノ (Tony Laureano) – ドラムス (2004–2005, 2007–2008)
- ナイル等で活動。
- ヘルハマー (Hellhammer (Jan Axel Blomberg)) - ドラムス (2005-2007)
- メイヘムなどに在籍。ブックレットでは正式メンバーのように扱われているが、あくまでもサポートメンバーである。
- セクトデーモン (Secthdamon (Odd Tony Ingebrigtsen)) – ベース (2007)
- ザイクロンで活動。
- スノーウィー・ショー (Snowy Shaw (Tommie Helgesson)) – ベース、クリーンボーカル (2010)
- キング・ダイアモンド、マーシフル・フェイト等で活動。
- サイラス (Cyrus (Terje Andersen)) - ベース (2010- ) 元サテリコン
ディスコグラフィー
[編集]アルバム
[編集]- 1995年 暗黒の宮殿 - For All Tid
- 1996年 ストームブラスト - Stormblåst
- 1997年 暗黒の帝王 - Enthrone Darkness Triumphant
- 1999年 スピリチュアル・ブラック・ディメンションズ - Spiritual Black Dimensions
- 2001年 魔界大憲章 - Puritanical Euphoric Misanthropia
- 2003年 デス・カルト・アルマゲドン~最終戦争賛歌 - Death Cult Armageddon
- 2005年 ストームブラスト - Stormblåst (リ・レコーディング)
- 2007年 イン・ソルテ・ディアボリ~魔界選歌 - In Sorte Diaboli
- 2010年 アブラハダブラ - Abrahadabra
- 2018年 イオニアン - Eonian
脚注
[編集]- ^ a b Dimmu Borgir reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月14日閲覧。
- ^ a b c “Dimmu Borgir|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年7月14日閲覧。
- ^ “DIMMU BORGIR / ディム・ボガー”. 2018年10月4日閲覧。
- ^ “ディム・ボルギル/イオニアン【1500枚限定日本盤特別仕様CD+ボーナスデモCD】”. 2018年10月4日閲覧。
- ^ Bradley Torreano: Dimmu Borgir. AllMusic. Retrieved on 2011-06-11.
- ^ Serba, John. (2003-09-09) Death Cult Armageddon – Dimmu Borgir. AllMusic. Retrieved on 2011-06-11.