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デガシラバエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デガシラバエ科
Pyrgotella chagnoni
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : ハエ下目 Muscomorpha
上科 : ミバエ上科 Tephritoidea
: デガシラバエ科 Pyrgotidae

など

デガシラバエ(出頭蠅)は、ハエ目(双翅目)デガシラバエ科 (Pyrgotidae) に属する昆虫の総称。世界に約330種が生息している比較的小さな分類群である[1]

分布

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デガシラバエは世界中に分布しているが、これまでに記録されている約330種のうち3分の1の種はエチオピア区に生息している[2]。他に、オセアニアでは17属73種[2]日本では5属9種が記録されている[1]

特徴

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デガシラバエは捕食寄生性の種であり、幼虫甲虫ハチ目(膜翅目)の昆虫に内部寄生しているとされているが、その生態はよくわかっていない[2]。成虫は夜間に光に集まる習性があり[1]ライトトラップ等で容易に捕獲される[2]。しかし中には、Prodalmannnia 属のように、昼間に訪花するのが観察される種もある。

分類

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デガシラバエ科は、大きく3亜科 (Lochmostyliinae, Pyrgotinae, Toxurinae) に分けられることが多かったが[2]、Lochmostyliinae亜科を独立した科 (Ctenostylidae) として扱い、Toxurinae 亜科を Pyrgotinae 亜科に含め、さらにPyrgotinae 亜科から Teretrurinae 亜科を独立させる、といった系統関係も主張されている[3]

主な属

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世界に約50属が記録されている。ここでは日本で記録がある属と種を挙げた。なお和名は市毛 (2012) に従った[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 市毛勝義 (2012)「日本産デガシラバエ科(Pyrgotidae)について」はなあぶ 33 pp.21-39
  2. ^ a b c d e Neal L. Evenhuis (ed.) 1989. Catalog of the Diptera of the Australasian and Oceanian Regions. Bishop Museum Press pp.498-501
  3. ^ V. A. Korneyev (2004) GENERA OF PALAEARCTIC PYRGOTIDAE (DIPTERA, ACALYPTRATA), WITH NOMENCLATURAL NOTES AND A KEY. Vestnik zoologii, 38(1): 19–46