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デスブリンガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デスブリンガー
ジャンル ロールプレイング
対応機種 PC-9801 (PC98)
開発元 RENO
発売元 日本テレネット
デザイナー 高井政彦
プログラマー 羽成正己
音楽 小川史生
佐藤天平
美術 越智一裕
酉沢安施
人数 1人
メディア 5"2Dフロッピーディスク2枚組
発売日 日本 198812101988年12月10日
必要環境 要RAM364K/要漢字ROM/ジョイスティック対応/FM音源対応/要専用400ラインディスプレイ/CDシングル
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デスブリンガー』 (DEATH BRINGER) は、1988年12月10日日本テレネットから発売されたPC-9801コンピュータRPG。販売ブランドは「RENO」。

ゲーム内容は、主人公を操作して3800年振りに復活した邪悪な神から人間の世界を救出する事を目的としている。

開発は日本テレネットが行い、ゲーム・デザインはMSX用ソフト『エグザイル』(1988年)にてキャラクター・デザインを手掛けた高井政彦が担当し、音楽は小川史生と佐藤天平、キャラクターデザイン・アニメーション指導はアニメーターの越智一裕[1]、パッケージデザインは酉沢安施がそれぞれ担当している。

1989年にはPC-88VAX68000に移植され、1990年にはPCエンジンCD-ROM21992年にはメガCDに移植された。後にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて2003年にPC-9801版、2004年にX68000版がボーステックより配信された。

2009年に版権はサンソフトに移っている[2]

概要

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日本テレネット創立5周年記念作品として制作された。当時は8ビット機がまだ主流だったが、本作は16ビット機であるPC-9801で開発され、移植もPC-88VAX68000と16ビット機のみに行われた。

フィールドや町は疑似3D表示による移動で敵やNPCが遠くから見えるなど『ダンジョンマスター』に似ている。一方で、戦闘は2D見下ろし型でタクティカルコンバット風のセミオートバトルが採用されている。

経験値をスキルごとに振り分けられ、自由度の高い成長が可能。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 デスブリンガー 日本 1989021989年2月
PC-88VA RENO 日本テレネット 5"2Dフロッピーディスク2枚組 - 必要環境:ジョイスティック対応/FM音源対応/要専用400ラインディスプレイ/CDシングル付
2 デスブリンガー 日本 198903101989年3月10日
X68000 RENO 日本テレネット 5"2Dフロッピーディスク3枚組 - 必要環境:ジョイスティック対応/ADPCM音源対応/FM音源ステレオ対応/要専用400ラインディスプレイ/CDシングル付
3 デスブリンガー
THE KNIGHT OF DARKNESS
日本 199004271990年4月27日
PCエンジンCD-ROM2 RENO 日本テレネット CD-ROM TJCD0007
4 デスブリンガー
秘められた紋章
日本 199204171992年4月17日
メガCD RENO 日本テレネット CD-ROM T-49034
5 デスブリンガー 日本 2003年12月26日[3][4]
Windows RENO ボーステック ダウンロード
プロジェクトEGG
- PC-9801版の移植
6 デスブリンガー 日本 2004年3月23日[5]
Windows RENO ボーステック ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- X68000版の移植
2022年7月26日にWindows 11対応版を再販売[6][7]
PCエンジン版
  • 1990年に『デスブリンガー THE KNIGHT OF DARKNESS』というタイトルで「RENO」ブランドから発売された。パソコン版で特徴的だったアニメ風キャラクターから一変して劇画調のキャラクターデザインに変更された。
メガCD版
  • デスブリンガー 秘められた紋章』というタイトルで1992年 に発売された[8]。ブランドは「RIOT」。メガCD版ではキャラクターデザインはパソコン版と同じ、越智一裕に戻っている。メガCD版ではオートマッピング機能が追加されており、ビジュアルシーンは描き下ろしになっている。また、戦闘は見下ろし型から『ドラゴンクエスト』(1986年)のようなオーソドックスな敵と対面するタイプに変わった。

スタッフ

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  • ゲーム・デザイン:高井政彦
  • キャラクター・デザイン、アニメーション:越智一裕
  • プログラム:羽成正己 (PC-9801)、山本雅康 (X68000)、向井純 (PC-88VA)
  • グラフィック・デザイン:菊池栄二、本間弘士、各務仁志、柴山維夏、河野秀一
  • 音楽スタッフ:遊音人
  • 作・編曲:小川史生、佐藤天平
  • マニピュレート:山本雅康
  • パッケージ・イラスト:酉沢安施
  • アシスト:福島雄二、福島孝、田名網正、楫泰行、赤堀浩、小田桐太郎、須羽いさお、蒲田泰彦、小野洋一、中原順志、清水誠司
  • プロモーション:福島和行、福島次郎、渋谷善隆、木下孝実、昆野義明、内堀きよみ、関野真由美、三浦智子

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通19/40点 (PCE)[9]
18点/40点 (MD)[10]
PC Engine FAN20.29/30点 (PCE)[11]
(総合319位)
メガドライブFAN14.60/30点 (MD)[12]
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では4・6・6・3の合計19点(満40点)[9][13] 、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.29点(満30点)となっている[11][14]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で319位(485本中、1993年時点)となっている[11]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.44 3.56 3.36 3.36 3.29 3.29 20.29
メガCD版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計18点(満40点)[10]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は14.60点(満30点)となっている[12][15]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.20 2.73 2.06 2.18 2.02 2.41 14.60

脚注

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  1. ^ デスブリンガー”. プロジェクトEGG (2003年12月25日). 2017年4月19日閲覧。
  2. ^ サン電子 (2009年12月10日). “サンソフト、日本テレネットの版権を取得”. 2009年12月10日閲覧。
  3. ^ リザード&デスブリンガーがプロジェクトEGGに!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2003年12月26日). 2019年8月22日閲覧。
  4. ^ 北村孝和 (2004年1月5日). “Project EGG、RPG2タイトルを販売開始。PC88「リザード」、PC98「デスブリンガー」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年8月22日閲覧。
  5. ^ 「EGG」にX68000の『幻獣鬼』『デスブリンガー』、PC-8801の『DUEL』が追加” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2004年3月29日). 2019年8月22日閲覧。
  6. ^ 『デスブリンガー(X68000・Windows11対応版)』プロジェクトEGGにて配信開始” (日本語). D4エンタープライズ (2022年7月26日). 2022年7月28日閲覧。
  7. ^ 電撃オンライン (2022年7月26日). “『デスブリンガー』がプロジェクトEGGで配信開始!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2022年7月28日閲覧。
  8. ^ セガハード大百科 メガCD対応ソフトウェア(ソフトライセンシー発売)”. セガ. 2017年4月19日閲覧。
  9. ^ a b デス・ブリンガー まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年5月5日閲覧。
  10. ^ a b デスブリンガー 秘められた紋章 まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年5月5日閲覧。
  11. ^ a b c 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、45頁。 
  12. ^ a b 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、39頁。 
  13. ^ pc-エンジン~ロールプレイングゲーム一覧~”. レトロゲームFAN. 2017年4月19日閲覧。
  14. ^ 金田一技彦 (1997年). ファミマガ64 11月号増刊 超絶大技林 '97年秋版. 徳間書店インターメディア. p. 600 
  15. ^ 金田一技彦 (1997年). ファミマガ64 11月号増刊 超絶大技林 '97年秋版. 徳間書店インターメディア. p. 817 

外部リンク

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