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デバネズミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デバネズミ科
ダマラデバネズミ Cryptomys damarensis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
亜目 : ヤマアラシ形亜目 Hystricomorpha
下目 : ヤマアラシ顎下目 Hystricognathi
: デバネズミ科 Bathyergidae
学名
Bathyergidae Waterhouse, 1841[1]
和名
デバネズミ科[2]

デバネズミ(出歯鼠)は、哺乳綱齧歯目デバネズミ科(Bathyergidae)に属する齧歯類の総称。

特徴

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サハラ砂漠以南のアフリカに生息する。モグラのように地下トンネルを作り、そこで生活している。トンネルの長さは1kmに及ぶこともある。根菜などの植物を主な食物としている[要出典]

トンネル内の移動に適した短い手足と円筒形の胴体をしている。一生のほとんどを地中で過ごすため、視覚はほとんどなく、嗅覚聴覚が発達している。デバネズミの外見で特徴的なのが、から大きく飛び出した門歯である。デバネズミ属 Bathyergus 以外のデバネズミは、この門歯を用いて穴掘りをおこなう。デバネズミ属は前足のを用いるが、他のデバネズミに比べ、穴掘りは苦手である[要出典]

地中で生活しているため、多くの捕食者から襲われる心配がない。唯一の例外ともいうべき天敵ヘビである。ヘビは穴の中に侵入し、デバネズミを捕食している[要出典]

分類

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分子系統解析による結果を根拠として、コツメデバネズミ属のうちCryptomys mechowii種群をFukomys属に分割する説がある[3]。ハダカデバネズミ属を独立した科Heterocephalidaeに分割する説も提唱されている[4]

以下の分類・英名は、Woods & Kilpatrick (2005) に従う[1]。和名は川田ら (2018) に従う[2]

出典

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  1. ^ a b Charles A. Woods & C. William Kilpatrick, “Infraorder Hystricognathi,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 2, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 1538-1600.
  2. ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  3. ^ Dieter Kock, Colleen M. Ingram, Laurence J. Frabotta, Rodney L. Honeycutt & Hynek Burda, “On the nomenclature of Bathyergidae and Fukomys n. gen. (Mammalia: Rodentia),” Zootaxa Volume 1142, Magnolia Press, 2006, Pages 51-55.
  4. ^ Bruce D. Patterson, Nathan S. Upham, “A newly recognized family from the Horn of Africa, the Heterocephalidae (Rodentia: Ctenohystrica),” Zoological Journal of the Linnean Society, Volume 172, Issue 4, The Linnean Society of London, 2014, Pages 942–963.