デビー・レイノルズ

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Debbie Reynolds
デビー・レイノルズ
デビー・レイノルズ
1954年
本名 Mary Frances Reynolds
生年月日 (1932-04-01) 1932年4月1日
没年月日 (2016-12-28) 2016年12月28日(84歳没)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テキサス州エルパソ
死没地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス[1]
職業 女優声優
配偶者 エディ・フィッシャー (1955-1959)
Harry Karl (1960-1973)
Richard Hamlett (1984-1996)
著名な家族 娘:キャリー・フィッシャー(女優)
孫娘:ビリー・ラード(女優)
 
受賞
アカデミー賞
ジーン・ハーショルト友愛賞 (2015年)
その他の賞
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デビー・レイノルズ(Debbie Reynolds、[- rénəldz][2][3]1932年4月1日 - 2016年12月28日[4][1])は、アメリカ合衆国テキサス州エルパソ出身の女優歌手声優。出生名はMary Frances Reynolds(マリー・フランシス・レイノルズ)。

来歴[編集]

アイ・ラブ・メルヴィン』(1953年) 予告編より

16歳のとき、当時住んでいたカリフォルニア州バーバンクでミス・バーバンクに選ばれ、ワーナー・ブラザースと契約。

ワーナー・ブラザースの映画2本で端役を演じた後、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーと契約。1950年にフレッド・アステアの映画に出演。その2年後、ジーン・ケリーのミュージカル『雨に唄えば』に抜擢され、一躍スターとなった。1957年、『タミーと独身者』の中で歌った主題歌「タミー英語版」が全米5週連続1位の大ヒットとなり、アカデミー音楽賞にノミネートされる。

その後も『年頃ですモノ!』『恋に税金はかからない』『ママは二挺拳銃』などのヒット映画に多く出演し、タイタニック号の生存者で実在のモリー・ブラウンを演じた1964年の『不沈のモリー・ブラウン』ではアカデミー主演女優賞にノミネートされた。

また1960年代マネー・メーキング・スターの5位に2度選出されるなど、人気女優の一人として長い期間活躍した。

1955年 エディ・フィッシャーと結婚

3度結婚しており、最初の夫であった歌手のエディ・フィッシャーとの間の娘は女優のキャリー・フィッシャーである。

1987年にキャリーが自伝小説『Postcards from the Edge』(邦題:崖っぷちからのはがき)を出版。1990年に小説を原作とする同名の映画が制作され(邦題は『ハリウッドにくちづけ』)、シャーリー・マクレーンメリル・ストリープが母娘を演じた。

「オズの魔法使い」の靴など、ハリウッド映画で使われた有名な衣装類を、個人的にコレクションしており、それらの品を飾る「ハリウッド博物館」の開館を目指していたが、実現できなかった。

2014年、全米映画俳優組合賞生涯功労賞を受賞。

2015年、第7回ガバナーズ賞でジーン・ハーショルト友愛賞を受賞[5]

晩年期の本人(中)と娘キャリー(左)、孫娘ビリー・ラード(右)

2016年12月28日、脳梗塞でロサンゼルスの病院に緊急搬送されたが、亡くなった。84歳没。息子のトッドは「娘のキャリーが、前日27日に急死したことのストレスに耐えられなかったのだろうと思う」とコメントした[1]

カンヌ映画祭で5月14日に上映されていた、デビーとキャリーを扱ったドキュメンタリー『Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds』が、アメリカで2017年1月7日にHBOで放送された[6][7]。日本国内のスター・チャンネルで放送された邦題は『キャリー・フィッシャー ~星になった母娘~』[8]。配信タイトルは『ブライト・ライツ:キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズ主演』[9]

主な出演作品[編集]

映画[編集]

雨に唄えば』(1952年)
『ねずみの競争』(1960年)

テレビドラマ[編集]

テレビ映画[編集]

  • ハロウィーンタウン3 カーニバルは大騒動 Halloweentown High (2004)
  • ハロウィーンタウン4 ウィッチ大学へようこそ Return to Halloweentown (2006)

アニメ映画[編集]

テレビアニメ[編集]

ディスコグラフィ[編集]

オリジナルアルバム[編集]

  • Debbie (1959)
  • Fine And Dandy (1960)
  • Am I That Easy To Forget? (1960)
  • Irene (1973) - ミュージカル作品
  • An American Christmas Album (1975) - クリスマスアルバム
  • Do It Debbie's Way (1983)

連名作品[編集]

ドナルド・オコナー & デビー・レイノルズ

  • Christmas With Donald And Debbie (1992) - クリスマスアルバム

サウンドトラック[編集]

  • 『トゥ・ウィークス・ウイズ・ラブ』 Two Weeks With Love (1950)
  • 『雨に唄えば』 Singin' In The Rain (1952)
  • 『アイ・ラブ・メルヴィン』 I Love Melvin (1953)
  • 『艦隊は踊る』 Hit the Deck (1955)
  • 『歓びの街角』 Bundle of Joy (1956)
  • 『西部開拓史』 How the West Was Won (1962)
  • 『不沈のモリー・ブラウン』 The Unsinkable Molly Brown (1964)
  • 『歌え!ドミニク』 The Singing Nun (1966)

脚注[編集]

  1. ^ a b c “米女優デビー・レノルズさん急死 娘キャリー・フィッシャーさん死去の翌日”. BBC. (2016年12月29日). http://www.bbc.com/japanese/38456377 2016年12月29日閲覧。 
  2. ^ 大塚高信(編) 編『固有名詞英語発音辞典』三省堂、2009年。ISBN 978-4385151960 
  3. ^ Pronunciation of Reynolds”. inogolo. 2012年10月18日閲覧。
  4. ^ “Debbie Reynolds, Wholesome Ingénue in 1950s Films, Dies at 84”. ニューヨーク・タイムズ. (2016年12月28日). http://www.nytimes.com/2016/12/28/movies/debbie-reynolds-dead.html 2016年12月29日閲覧。 
  5. ^ ガバナーズ賞授賞式にアカデミー賞候補が結集”. 映画.com (2015年11月17日). 2015年11月17日閲覧。
  6. ^ 年末に急逝したキャリー・フィッシャー&母デビー・レイノルズ、親子のドキュメンタリー映像予告編公開”. TVGroove. 株式会社TVグルーヴ・ドット・コム (2017年1月5日). 2021年1月19日閲覧。
  7. ^ キャリー・フィッシャー、デビー・レイノルズ (4 January 2017). Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds (HBO Documentary Films) (YouTube). HBODocs. 2021年1月19日閲覧
  8. ^ キャリー・フィッシャー~星になった母娘~”. スター・チャンネル. 株式会社スター・チャンネル. 2021年1月19日閲覧。
  9. ^ 角安蘭 (2019年5月22日). “間違いなしの神配信映画『ブライト・ライツ:キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズ主演』Amazon Prime Video”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2021年1月19日閲覧。

外部リンク[編集]