デマール・キャロル
ブルックリン・ネッツでのキャロル (2018年) | |
基本情報 | |
---|---|
愛称 | Junkyard Dog |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1986年7月27日(38歳) |
出身地 | アラバマ州バーミングハム |
身長 | 198cm (6 ft 6 in) |
体重 | 98kg (216 lb) |
キャリア情報 | |
高校 |
マイナー高等学校 ジョン・キャロル高等学校 |
大学 |
ヴァンダービルト大学 ミズーリ大学 |
NBAドラフト | 2009年 / 1巡目 / 全体27位[1] |
メンフィス・グリズリーズから指名 | |
プロ選手期間 | 2009年–2020年 |
ポジション | SF |
背番号歴 | 1, 0, 3, 5, 9, 77 |
指導者期間 | 2022年–現在 |
経歴 | |
選手時代: | |
2009–2011 | メンフィス・グリズリーズ |
2010–2011 | →ダコタ・ウィザーズ |
2011 | ヒューストン・ロケッツ |
2011–2012 | デンバー・ナゲッツ |
2012–2013 | ユタ・ジャズ |
2013–2015 | アトランタ・ホークス |
2015–2017 | トロント・ラプターズ |
2017–2019 | ブルックリン・ネッツ |
2019–2020 | サンアントニオ・スパーズ |
2020 | ヒューストン・ロケッツ |
コーチ時代: | |
2022–2023 | ミルウォーキー・バックス (アシスタント) |
2023–2024 | ロサンゼルス・レイカーズ (アシスタント) |
受賞歴 | |
選手時代
アシスタントコーチ時代
| |
NBA通算成績 | |
得点 | 5,150 (8.9 ppg) |
リバウンド | 2,454 (4.2 rpg) |
アシスト | 726 (1.3 apg) |
Stats Basketball-Reference.com | |
デマール・ラエドリック・キャロル(DeMarre LaEdrick Carroll 1986年7月27日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者。現役時代のポジションはスモールフォワード。
経歴
[編集]アラバマ州の高校時代は、Rivals.comより、全米40位のスモールフォワード、全ポジションで140位、3つ星に評価された。
ヴァンダービルト大学で2シーズンプレーした後、肝臓疾患に苦しみ中退し、おじのマイク・アンダーソンヘッドコーチが率いるミズーリ大学に転校した。2007年7月にミズーリ州コロンビアのナイトクラブで乱闘に巻き込まれ、銃弾を足首を受け、瀕死の重傷を負うなど[1]、波乱万丈の人生を送ってきた。しかしキャロルはこれらを克服し、2009年のNCAAトーナメントに出場し、ベスト8まで進んだ。NBAスカウトに注目される存在となり、2009年のNBAドラフトでは1巡全体27位でメンフィス・グリズリーズから指名された[2]。
しかし、学生時代から抱えていた持病のせいもあり、NBA入り後も悪戦苦闘の日々が続き、ジャーニーマンに落ち着いていた[3]。
アトランタ・ホークス
[編集]キャロルにとって転機になったのが、2013年にアトランタ・ホークスに加入してから[4]。献身的にディフェンスに取り組む姿勢をマイク・ビューデンホルツァーHCに買われてスタメンに抜擢されると、攻守共に自己最高のパフォーマンスを披露。2013-14シーズンは初めて平均10得点以上を記録し、2014-15シーズンはチーム新記録の17連勝と初のシーズン60勝に大きく貢献した[5]。
トロント・ラプターズ
[編集]2015年7月1日、トロント・ラプターズと4年6000万ドルの巨額契約を締結[6]。攻守のキーマンとして活躍していたが、1月4日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で右膝を負傷[7]。シーズン終了前に復帰し、チームはプレーオフで初のカンファレンスファイナルまで進出したものの、ホークス時代に対峙したレブロン・ジェームズを食い止めることが出来ず、クリーブランド・キャバリアーズに2勝4敗で屈し、翌2016-17シーズンもキャバリアーズに準決勝でキャバリアーズに屈した。
ブルックリン・ネッツ
[編集]2017年7月13日、2018年1巡目、2巡目指名権と共に ジャスティン・ハミルトンと交換でブルックリン・ネッツにトレードされた[8]。シーズン開幕となるインディアナ・ペイサーズ戦で10得点を記録した[9]。 2017年11月26日、メンフィス・グリズリーズ戦でシーズンハイとなる24得点を記録した[10]。
サンアントニオ・スパーズ
[編集]2019年7月6日、3チーム間トレードでサンアントニオ・スパーズにトレードされ[11]、2年契約を結んだ[12]。しかし、スパーズのプレースタイルに噛み合わず、2020年2月17日、スパーズとの契約解除に合意した[13]。
ヒューストン・ロケッツ
[編集]2020年2月21日、ヒューストン・ロケッツと契約した[14]。
コーチとしてのキャリア
[編集]2022年8月2日、キャロルはミルウォーキー・バックスのアシスタントコーチとなることが発表され、アトランタ・ホークス時代のヘッドコーチだったマイク・ビューデンホルツァーの下に付くこととなった[15]。
NBA個人成績
[編集]略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009–10 | メンフィス・グリズリーズ | 71 | 1 | 11.2 | .396 | .000 | .623 | 2.1 | .5 | .4 | .1 | 2.9 |
2010–11 | メンフィス・グリズリーズ | 7 | 0 | 5.6 | .444 | .000 | 1.000 | 1.1 | .3 | .1 | .1 | 1.4 |
2010–11 | ヒューストン・ロケッツ | 5 | 0 | 2.2 | .000 | .000 | .000 | .0 | .4 | .0 | .0 | .0 |
2011–12 | デンバー・ナゲッツ | 4 | 0 | 5.3 | 1.000 | .000 | .000 | .8 | .8 | .0 | .0 | 3.0 |
2011–12 | ユタ・ジャズ | 20 | 9 | 16.4 | .374 | .368 | .875 | 2.5 | .8 | .6 | .1 | 4.8 |
2012–13 | ユタ・ジャズ | 66 | 12 | 16.8 | .460 | .286 | .765 | 2.8 | .9 | .9 | .4 | 6.0 |
2013–14 | アトランタ・ホークス | 73 | 73 | 32.1 | .470 | .362 | .773 | 5.5 | 1.8 | 1.5 | .3 | 11.1 |
2014–15 | アトランタ・ホークス | 70 | 69 | 31.3 | .487 | .395 | .702 | 5.3 | 1.7 | 1.3 | .2 | 12.6 |
2015–16 | トロント・ラプターズ | 26 | 22 | 30.2 | .389 | .390 | .600 | 4.7 | 1.0 | 1.7 | .2 | 11.0 |
2016–17 | トロント・ラプターズ | 72 | 72 | 26.1 | .401 | .341 | .761 | 3.8 | 1.0 | 1.1 | .4 | 8.9 |
2017–18 | ブルックリン・ネッツ | 73 | 73 | 29.9 | .414 | .371 | .764 | 6.6 | 2.0 | .8 | .4 | 13.5 |
2018–19 | ブルックリン・ネッツ | 67 | 8 | 25.4 | .395 | .342 | .760 | 5.2 | 1.3 | .5 | .1 | 11.1 |
Career | 554 | 339 | 24.2 | .430 | .360 | .743 | 4.3 | 1.3 | .9 | .3 | 9.1 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | ユタ・ジャズ | 4 | 0 | 18.3 | .474 | .200 | .000 | 3.8 | .8 | .5 | .3 | 4.8 |
2014 | アトランタ・ホークス | 7 | 7 | 35.1 | .469 | .409 | .636 | 4.9 | 1.6 | .7 | .4 | 8.9 |
2015 | アトランタ・ホークス | 16 | 16 | 34.9 | .486 | .403 | .780 | 6.1 | 2.0 | 1.1 | .3 | 14.6 |
2016 | トロント・ラプターズ | 20 | 19 | 29.8 | .390 | .328 | .750 | 4.1 | .9 | .9 | .4 | 8.9 |
2017 | トロント・ラプターズ | 10 | 7 | 15.5 | .405 | .318 | .556 | 2.7 | .5 | .8 | .5 | 4.2 |
2019 | ブルックリン・ネッツ | 3 | 3 | 27.0 | .280 | .313 | 1.000 | 3.7 | .7 | 1.3 | .0 | 7.7 |
Career | 60 | 52 | 28.5 | .433 | .356 | .754 | 4.4 | 1.2 | .9 | .4 | 9.3 |
プレースタイル
[編集]"ジャンクヤード・ドック"の異名が示す通り、激しいディフェンスを武器とする選手として知られていた[16]。オフェンスの方もアトランタ・ホークス加入後は飛躍的に向上し、ローテーションの一角として重宝されていた[3]。
その他
[編集]"ジャンクヤード・ドック"の名付け親はミズーリ大学時代の当時のペットコーチのマイク・アンダーソンで、ジャレッド・ダドリーと同じニックネームとなっている。
脚注
[編集]- ^ “Carroll shot in ankle following nightclub disturbance”. ESPN (2007年7月6日). 2015年6月16日閲覧。
- ^ “Former Missouri Star Says Liver Disease Won’t Stop Him”. ニューヨーク・タイムズ (2009年6月13日). 2015年6月16日閲覧。
- ^ a b Paul Flannery (2015年4月30日). “DeMarre Carroll shows why you shouldn't give up on the Hawks”. SB NATION. 2015年6月17日閲覧。
- ^ “HAWKS SIGN FORWARD DEMARRE CARROLL”. nba.com (2013年8月3日). 2015年6月16日閲覧。
- ^ “Hawks Starting Five Share Kia Eastern Conference Player of the Month Honors”. nba.com (2015年2月4日). 2015年6月17日閲覧。
- ^ “DeMarre Carroll agrees to contract with Raptors”. USA Today (2015年7月1日). 2015年7月3日閲覧。
- ^ DeMarre Carroll Injury Update
- ^ “BROOKLYN NETS ACQUIRE DEMARRE CARROLL AND DRAFT PICKS FROM TORONTO”. NBA.com (July 13, 2017). July 13, 2017閲覧。
- ^ “Revamped Pacers rely on new faces to cut down Nets 140-131”. ESPN.com (October 18, 2017). October 18, 2017閲覧。
- ^ “Grizzlies bench Marc Gasol in fourth, extend skid to 8 losses”. ESPN.com (November 26, 2017). November 26, 2017閲覧。
- ^ “SPURS ACQUIRE DEMARRE CARROLL”. NBA.com (July 6, 2019). 2019年7月11日閲覧。
- ^ “SPURS ACQUIRE DEMARRE CARROLL”. NBA.com (2019年7月6日). 2019年7月11日閲覧。
- ^ co.,Ltd, FromOne. “デマーレイ・キャロルがスパーズとバイアウトに合意、33歳のベテランの行き先は?”. バスケットボールキング. 2020年2月18日閲覧。
- ^ “Rockets Sign Free Agent DeMarre Carroll” (英語). Houston Rockets. 2020年2月21日閲覧。
- ^ https://www.nba.com/news/bucks-add-demarre-carroll-to-coaching-staff
- ^ Sekou Smith (2015年4月21日). “Hawks get what they need from 'Junk Yard Dog'”. nba.com. 2015年6月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference
- Missouri bio
- espn.go.com