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デュッセルドルフ - ドルトムント線 (ライン鉄道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デュッセルドルフ - ドルトムント線
基本情報
通称 ライン鉄道線、ヴッパータール北部線
現況 部分廃止
ドイツの旗 ドイツ
所在地 ノルトライン=ヴェストファーレン州
路線記号 2423
路線番号 434, 450.8, 450.9, 450.28
開業 1875年9月12日
全通 1879年9月15日
運営者 ドイツ鉄道
路線諸元
路線距離 78 km
軌間 1435 m
線路数 単線、複線
電化区間 ハーゲン - ゲーフェルスベルク西駅
電化方式 15 kV 16.7 Hz(交流
最高速度 90 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR STR
アーヘン - カッセル線 (S8)
SBHF DST
デュッセルドルフ・ゲレスハイム
ABZgl ABZg+r
STRr ABZgr
アーヘン - カッセル線 (S8)
BS2c2 BS2r
SHST
8.5 エアクラッハ北駅
SHST
11.7 ネアンデルタール 旧普通駅
SHST
14.9 メットマンセンター駅
SBHF
15.5 メットマン森駅
ABZgl STR+r
DST STR
19.8 ドルナップ=ハーネンフルト
ENDExe SHST
ヴッパータール・ハーネンフルト=デュッセル
exSTR ABZg+l
フォーヴィンケル - ユーバールール線 (S9)
xKRZu STRr
フォーヴィンケル - ユーバールール線 (S9)
exTUNNEL1
テシュトンネル(526 m)
exABZg+r
旧ファレスベック線
exHST
23.2 ヴッパータール・リュンテンベック旧駅
exBHF
24.8 ヴッパータール・ファレスベック旧駅
exHST
25.8 ヴッパータール・ドルプ旧駅
exTUNNEL1
ドルプトンネル(488 m)
exHST
26.8 ヴッパータール・オッテンブルーフ旧駅
exTUNNEL1
ドレンベルクトンネル(175 m)
exBHF
28.4 ヴッパータール・ミルケ オッテンブルーフ旧駅
exTUNNEL1
エンゲルベルクトンネル(171 m)
exBHF
29.4 ヴッパータール・オスタースバウム旧駅
exSTRo
レゴ橋
exBHF
30.6 ヴッパータール・ロー旧駅
exABZgl
旧ロー - ハッツフェルト線
exTUNNEL1
ロットトンネル(351 m)
exHST
31.7 ヴッパータール・ロット旧駅
exBHF
32.4 ヴッパータール・ホイブルーフ旧駅
exTUNNEL2
ファットロートンネル(85 m)
exABZg+r
オーバーバルメン線
exBHF
34.3 ヴィヒリングハウスゼン旧駅
exABZgl
旧ヴッパータール - ハッティンゲン線
exDST
37.6 フォェルフケン旧駅
exABZg+r
旧シュヴェルム連結線
exBHF
40.3 シュヴェルム・ロー旧駅
exTUNNEL1
シュヴェルムトンネル(742 m)
xABZg+r
ヴィッテン - シュヴェルム線 (S8, S9)
SBHF
43.8 ゲーフェルスベルク西駅
eABZgl
旧ヴィッテン - シュヴェルム線
SHST
44.8 ゲーフェルスベルク・キップ
SHST
45.8 ゲーフェルスベルク中央駅
SHST
48.8 ゲーフェルスベルク・クナップ
SHST
50.4 ハーゲン・ヴェスターバウアー
eKRZo
旧ハスペ炭鉱線
SBHF
52.7 ハーゲン・ホイビング
eABZgl
旧線
eKRZo
旧エンネーペ谷線
BS2c1 BS2+r
SHST
ハーゲン・ヴェーリングハウゼン
STR+r ABZg+r
H-D線、A-K線
BHF S+BHF
ハーゲン中央駅 S5, S8, S9終着駅
DST STR
ハーゲン操車場
STRr ABZgr
A-K線H-H線
KRZu
連絡線(2820)
BS2c2
H-D線ルール谷線
eABZg+l
旧線
BHF
62.0 ヘルデッケ
HST
64.2 ヴィットブロイケ
HST
68.5 ドルトムントロェトリングハウゼン
eABZgl
旧ライン鉄道
HST
70.3 ドルトムントキルヒホェルデ
HST
72.0 ドルトムント動物園駅
eABZgr
旧線
ABZg+r
ドルトムント - ゾースト線
BHF
73.8 ジグナルイドゥナパーク駅
STR
ドルトムント - ゾースト線

ライン鉄道デュッセルドルフ - ドルトムント線ドイツ語: Bahnstrecke Düsseldorf-Derendorf–Dortmund Süd)はドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフ市のデーレンドルフ旧駅とドルトムント市旧南駅を結ぶ鉄道路線である。原型は私鉄ライン鉄道会社(Rheinische Eisenbahn-Gesellschaft, RhE)が開通した鉄道路線で、中間部分と両端は廃止されている。この路線は中距離列車およびライン=ルールSバーン向けに活用されて、地域によって、ヴッパータール北部線、デュッセル谷線、ライン鉄道線とも呼ばれる。ハーゲン - ゲーフェルスベルク間は電化区間である。

歴史

[編集]

ライン鉄道会社(Rheinische Eisenbahn-Gesellschaft, RhE)は1873年にドルトムント - ハーゲン線およびヴッパータール - ハーゲン区間にベルク・マルク鉄道会社(Bergisch-Märkischen Eisenbahn-Gesellschaft, BME)の競争路線建設を開始した。1874年11月19日にRhEはボフム(現在ボフム北貨物駅)- ドルトムント(現在ドルトムント旧南駅)間を既に開通した[1]。その区間はドルトムントRhE駅とケルン=ミンデン鉄道駅の連結を妨げた。ドルトムントから南へ続いた鉄道は1875年9月12日にホェルデ(現在ホェルデ=ハッヘナイ旧駅)まで建設された[2]。1879年5月15日にホェルデ - ハーゲン(現在ハーゲン・エッケーザイ貨物駅)間が旅客および貨物輸送向けに開通された[3]

一方、フォーヴィンケル - ハーゲン間は鉄道建設費用がとても高くて、ヴッパー川とエンネーペ川の沿線はBMEが先に占めたわけであった。したがって、斜面上の線路・高架橋・トンネルの設置工事が必要であった。特にヘルデッケのルール鉄道橋が最も有名な構造物である。ハーゲンから伸びる56.3 kmの新線は1879年9月15日に開業され、デュッセルドルフRhE駅(現在デーレンドルフ旧駅)まで至った[4]。開通後数年間、ヴッパータール北部線は経済的にBMEの本線と共に発展できなかった。1880年国有化の後に、この路線は地味な地域輸送とBME本線の通行量分散・迂回経路として用いられた[5]

1890年以降、様々な連結線路が建設された。1890年6月1日にオーバーバルメン線が開通されたことでヴィヒリングハウスゼン旧駅とオーバーバルメン駅が互いに連結された。1894年11月1日にハスペRhE駅(現在ハーゲンホイビング駅)とハーゲン中央駅は鉄道で連結された。1896年4月1日にゾンボルン - フォーヴィンケル間の連結線は貨物輸送向けに開通され、一か月後に旅客運送が開始された。1912年1月2日にヘルメット - ハーゲンRhE駅間の旅客列車運行が中止されて、その路線は現在のハーゲン中央駅に変更された。

1957年7月2日にドルトムント南駅方面の部分が廃止されて、ドルトムント - ゾースト線の連結線が代わりに開通された。列車はそのことでドルトムント中央駅へ直接に通行できた。

1991年9月27日にメットマン - ヴィヒリングハウスゼン間で515形蓄電池電車の旅客輸送が終了して、その後、保存鉄道列車がその区間に運行された。同じ時期に貨物輸送はホイブルーフ - ヴィヒリングハウゼン間で中止されて、最後の貨物列車が1999年12月17日にフォーヴィンケル - ホイブルーフ区間で走行した。1998年に私鉄レギオバーンはドイツ鉄道よりゲレスハイム - ドルナープ=ハーネンフルト間の旅客列車系統を引き受けた[6]。ハーネンフルト - ヴィヒトリングハウスゼン間の線路は1990年代に次々に撤去された。

2007年11月に市民活動団体のヴッパータール運動(Wuppertalbewegung e.V.)が結成されて[7]、廃線跡構造物の補修管理、散策道および自転車道造成は実行された。2009年4月に工事はロット - オスタースバウム間に開始された。2010年6月5日にロー駅周辺の線路は軌道自転車用度で公開された[8]。その後、線路は安全問題のため継続的に補修された[7]

S28系統の延長のために、新線建設は2005年夏に既に決定された。新しい線路はハーネスでこの路線と離れて北東方向に伸びて、フォーヴィンケル - ユーバールール線と合流する[9]。2009年8月にデュッセルドルフ市当局は建設計画承認(Planfeststellung)を決定して、2013年末に予選を確保した。建設工事は2014年1月に開始されて[10]、2020年末に完了した。

運行形態

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この路線の運賃制はライン=ルール運輸連合(Verkehrsverbund Rhein-Ruhr, VRR)により管理・運営されている。

  • 普通列車(RB52): リューデンシャイト - ルンメノール - ハーゲン - ヘルデッケ - ヴィットブロイケ - ロェトリングハウゼン - キルヒホェルデ - 動物園駅 - ジグナルイドゥナパーク駅 - ドルトムント。60分ごとに運行。使用車両は632形あるいは633形気動車
  • Sバーン(S8): メンヒェングラートバッハ - ノイス - デュッセルドルフ - フリンゲルン - ゲレスハイム - フォーヴィンケル - ヴッパータール - シュヴェルム - ゲーフェルスベルク西駅 - キップ - ゲーフェルスベルク - クナップ - ヴェスターバウアー - ホイビング - ヴェーリングハウゼン - ハーゲン。60分ごとに運行。使用車両は1440形電車。
  • Sバーン(S9): ハルテルン・アム・ゼー / レックリングハウゼン - ボットロップ - エッセン - ユーバールール - ランゲンベルク - フォーヴィンケル - ヴッパータール - シュヴェルム - ゲーフェルスベルク西駅 - キップ - ゲーフェルスベルク - クナップ - ヴェスターバウアー - ホイビング - ヴェーリングハウゼン - ハーゲン。60分ごとに運行。使用車両は3429形電車。
  • Sバーン(S28): カールスト湖駅 - ノイス - デュッセルドルフ - フリンゲルン - ゲレスハイム - エアクラッハ北駅 - ネアンデルタール - メットマンセンター駅 - メットマン森駅 - ハーネンフルト=デュッセル - フォーヴィンケル - ヴッパータール。60分ごとに運行。

参考文献

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  • Joachim Frielingsdorf (1990) (ドイツ語). Ottenburch und Marke. Wuppertal: Verleg Born. ISBN 3-87093-042-X 
  • Bernd Franco Hoffmann (2013) (ドイツ語). Stillgelegte Bahnstrecken im Bergischen Land. Erfurt: Sutton-Verlag. ISBN 978-3-95400-147-7 

外部リンク

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注釈・出典

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  1. ^ “Officielle und Privat-Anzeigen: Rheinische Eisenbahn” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 92): p. 1134. (1874年11月20日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11175343?page=1166,1167 
  2. ^ “Berliner-Briefe” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 73): p. 794. (1875年9月17日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11305412?page=796,797 
  3. ^ “Offizielle Anzeigen: Verkehrs-Eröffnungen etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 38): p. 512. (1879年5月19日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11380720?page=512,513 
  4. ^ “Offizielle Anzeigen: Verkehrs-Eröffnungen etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 72): p. 976. (1879年9月19日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11380720?page=972,973 
  5. ^ Die Rheinische Strecke im Waldel der Zeiten” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
  6. ^ Martin Krauss (1999). “Entwicklung der Eisenbahninfrastruktur 1997/1998” (ドイツ語). Bahn-Report (2/99): p. 5. 
  7. ^ a b Die Rheinische Strecke im Waldel der Zeiten” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
  8. ^ Draisinnentrasse” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
  9. ^ Streckenausbau der Regiobahn bis nach Wuppertal” (ドイツ語). Regiobahn Fahrbetriebsgesellschaft mbH. 2014年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月21日閲覧。
  10. ^ Andrea Schmitz (2013年12月19日). “S 28: Ausbau der Regiobahn beginnt im Januar” (ドイツ語). Westdeutsche Zeitung. 2024年10月20日閲覧。