デュッセルドルフ - ドルトムント線 (ライン鉄道)
デュッセルドルフ - ドルトムント線 | |
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基本情報 | |
通称 | ライン鉄道線、ヴッパータール北部線 |
現況 | 部分廃止 |
国 | ドイツ |
所在地 | ノルトライン=ヴェストファーレン州 |
路線記号 | 2423 |
路線番号 | 434, 450.8, 450.9, 450.28 |
開業 | 1875年9月12日 |
全通 | 1879年9月15日 |
運営者 | ドイツ鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 78 km |
軌間 | 1435 m |
線路数 | 単線、複線 |
電化区間 | ハーゲン - ゲーフェルスベルク西駅 |
電化方式 | 15 kV 16.7 Hz(交流) |
最高速度 | 90 km/h |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ライン鉄道デュッセルドルフ - ドルトムント線(ドイツ語: Bahnstrecke Düsseldorf-Derendorf–Dortmund Süd)はドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフ市のデーレンドルフ旧駅とドルトムント市旧南駅を結ぶ鉄道路線である。原型は私鉄ライン鉄道会社(Rheinische Eisenbahn-Gesellschaft, RhE)が開通した鉄道路線で、中間部分と両端は廃止されている。この路線は中距離列車およびライン=ルールSバーン向けに活用されて、地域によって、ヴッパータール北部線、デュッセル谷線、ライン鉄道線とも呼ばれる。ハーゲン - ゲーフェルスベルク間は電化区間である。
歴史
[編集]ライン鉄道会社(Rheinische Eisenbahn-Gesellschaft, RhE)は1873年にドルトムント - ハーゲン線およびヴッパータール - ハーゲン区間にベルク・マルク鉄道会社(Bergisch-Märkischen Eisenbahn-Gesellschaft, BME)の競争路線建設を開始した。1874年11月19日にRhEはボフム(現在ボフム北貨物駅)- ドルトムント(現在ドルトムント旧南駅)間を既に開通した[1]。その区間はドルトムントRhE駅とケルン=ミンデン鉄道駅の連結を妨げた。ドルトムントから南へ続いた鉄道は1875年9月12日にホェルデ(現在ホェルデ=ハッヘナイ旧駅)まで建設された[2]。1879年5月15日にホェルデ - ハーゲン(現在ハーゲン・エッケーザイ貨物駅)間が旅客および貨物輸送向けに開通された[3]。
一方、フォーヴィンケル - ハーゲン間は鉄道建設費用がとても高くて、ヴッパー川とエンネーペ川の沿線はBMEが先に占めたわけであった。したがって、斜面上の線路・高架橋・トンネルの設置工事が必要であった。特にヘルデッケのルール鉄道橋が最も有名な構造物である。ハーゲンから伸びる56.3 kmの新線は1879年9月15日に開業され、デュッセルドルフRhE駅(現在デーレンドルフ旧駅)まで至った[4]。開通後数年間、ヴッパータール北部線は経済的にBMEの本線と共に発展できなかった。1880年国有化の後に、この路線は地味な地域輸送とBME本線の通行量分散・迂回経路として用いられた[5]。
1890年以降、様々な連結線路が建設された。1890年6月1日にオーバーバルメン線が開通されたことでヴィヒリングハウスゼン旧駅とオーバーバルメン駅が互いに連結された。1894年11月1日にハスペRhE駅(現在ハーゲンホイビング駅)とハーゲン中央駅は鉄道で連結された。1896年4月1日にゾンボルン - フォーヴィンケル間の連結線は貨物輸送向けに開通され、一か月後に旅客運送が開始された。1912年1月2日にヘルメット - ハーゲンRhE駅間の旅客列車運行が中止されて、その路線は現在のハーゲン中央駅に変更された。
1957年7月2日にドルトムント南駅方面の部分が廃止されて、ドルトムント - ゾースト線の連結線が代わりに開通された。列車はそのことでドルトムント中央駅へ直接に通行できた。
1991年9月27日にメットマン - ヴィヒリングハウスゼン間で515形蓄電池電車の旅客輸送が終了して、その後、保存鉄道列車がその区間に運行された。同じ時期に貨物輸送はホイブルーフ - ヴィヒリングハウゼン間で中止されて、最後の貨物列車が1999年12月17日にフォーヴィンケル - ホイブルーフ区間で走行した。1998年に私鉄レギオバーンはドイツ鉄道よりゲレスハイム - ドルナープ=ハーネンフルト間の旅客列車系統を引き受けた[6]。ハーネンフルト - ヴィヒトリングハウスゼン間の線路は1990年代に次々に撤去された。
2007年11月に市民活動団体のヴッパータール運動(Wuppertalbewegung e.V.)が結成されて[7]、廃線跡構造物の補修管理、散策道および自転車道造成は実行された。2009年4月に工事はロット - オスタースバウム間に開始された。2010年6月5日にロー駅周辺の線路は軌道自転車用度で公開された[8]。その後、線路は安全問題のため継続的に補修された[7]。
S28系統の延長のために、新線建設は2005年夏に既に決定された。新しい線路はハーネスでこの路線と離れて北東方向に伸びて、フォーヴィンケル - ユーバールール線と合流する[9]。2009年8月にデュッセルドルフ市当局は建設計画承認(Planfeststellung)を決定して、2013年末に予選を確保した。建設工事は2014年1月に開始されて[10]、2020年末に完了した。
運行形態
[編集]この路線の運賃制はライン=ルール運輸連合(Verkehrsverbund Rhein-Ruhr, VRR)により管理・運営されている。
- 普通列車(RB52): リューデンシャイト - ルンメノール - ハーゲン - ヘルデッケ - ヴィットブロイケ - ロェトリングハウゼン - キルヒホェルデ - 動物園駅 - ジグナルイドゥナパーク駅 - ドルトムント。60分ごとに運行。使用車両は632形あるいは633形気動車。
- Sバーン(S8): メンヒェングラートバッハ - ノイス - デュッセルドルフ - フリンゲルン - ゲレスハイム - フォーヴィンケル - ヴッパータール - シュヴェルム - ゲーフェルスベルク西駅 - キップ - ゲーフェルスベルク - クナップ - ヴェスターバウアー - ホイビング - ヴェーリングハウゼン - ハーゲン。60分ごとに運行。使用車両は1440形電車。
- Sバーン(S9): ハルテルン・アム・ゼー / レックリングハウゼン - ボットロップ - エッセン - ユーバールール - ランゲンベルク - フォーヴィンケル - ヴッパータール - シュヴェルム - ゲーフェルスベルク西駅 - キップ - ゲーフェルスベルク - クナップ - ヴェスターバウアー - ホイビング - ヴェーリングハウゼン - ハーゲン。60分ごとに運行。使用車両は3429形電車。
- Sバーン(S28): カールスト湖駅 - ノイス - デュッセルドルフ - フリンゲルン - ゲレスハイム - エアクラッハ北駅 - ネアンデルタール - メットマンセンター駅 - メットマン森駅 - ハーネンフルト=デュッセル - フォーヴィンケル - ヴッパータール。60分ごとに運行。
参考文献
[編集]- Joachim Frielingsdorf (1990) (ドイツ語). Ottenburch und Marke. Wuppertal: Verleg Born. ISBN 3-87093-042-X
- Bernd Franco Hoffmann (2013) (ドイツ語). Stillgelegte Bahnstrecken im Bergischen Land. Erfurt: Sutton-Verlag. ISBN 978-3-95400-147-7
外部リンク
[編集]- 路線経路、主要施設、許容速度: OpenRailwayMap
- “2423. Düsseldorf-Gerresheim - Dortmund-Westfalenhalle” (ドイツ語). André Joost. 2024年10月18日閲覧。
- “Wuppertalbewegung e.V.” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。: 廃線跡の活用
注釈・出典
[編集]- ^ “Officielle und Privat-Anzeigen: Rheinische Eisenbahn” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 92): p. 1134. (1874年11月20日)
- ^ “Berliner-Briefe” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 73): p. 794. (1875年9月17日)
- ^ “Offizielle Anzeigen: Verkehrs-Eröffnungen etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 38): p. 512. (1879年5月19日)
- ^ “Offizielle Anzeigen: Verkehrs-Eröffnungen etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (No. 72): p. 976. (1879年9月19日)
- ^ “Die Rheinische Strecke im Waldel der Zeiten” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
- ^ Martin Krauss (1999). “Entwicklung der Eisenbahninfrastruktur 1997/1998” (ドイツ語). Bahn-Report (2/99): p. 5.
- ^ a b “Die Rheinische Strecke im Waldel der Zeiten” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
- ^ “Draisinnentrasse” (ドイツ語). Wuppertalbewegung e.V.. 2024年10月20日閲覧。
- ^ “Streckenausbau der Regiobahn bis nach Wuppertal” (ドイツ語). Regiobahn Fahrbetriebsgesellschaft mbH. 2014年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月21日閲覧。
- ^ Andrea Schmitz (2013年12月19日). “S 28: Ausbau der Regiobahn beginnt im Januar” (ドイツ語). Westdeutsche Zeitung. 2024年10月20日閲覧。