デ・アッケルス駅
デ・アッケルス駅 | |
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De Akkers | |
所在地 | オランダ スパイケニッセ |
所属事業者 | ロッテルダム地下鉄 |
開業年月日 | 1985年4月25日 |
乗入路線 | |
所属路線 | C線 |
ヘームラートラーン► | |
所属路線 | D線 |
ヘームラートラーン► |
デ・アッケルス駅(デ・アッケルスえき、蘭: De Akkers)は、オランダ・スパイケニッセにある、ロッテルダム地下鉄の駅である[1][2]。
概要
[編集]地下鉄C線およびD線の終着駅であり、地下鉄網の最南西端に位置する[3][4]。隣の駅は、C線、D線のいずれの場合も、ヘームラートラーン駅である[5]。
当駅は、1985年4月25日、当時、交通・公共事業・水管理大臣を務めていたネリー・クルースによって開設された[6]。駅の下部には、ショッピングセンターがある[7]。
事故
[編集]2020年11月2日午前0時半ごろ(現地時間)、地下鉄の車両が駅の高架線路の先端部分に設けられた車両止めを突破して脱線する事故が発生した。先頭車両は、高架線路の傍らに設置されていた、クジラの下半身を象った彫刻作品の尾びれの部分に乗り上げた状態で停止したために、およそ10メートル(32フィート)下を流れる運河に落下するのを免れた[8][9][10][11][12][13]。すべての乗客が降車した後であったため、乗車していたのは運転士1人であった。運転士は自力で車両の外に脱出しており、怪我はなかった。[8][9][10][13]。
彫刻作品は、もともと『クジラの尾』(蘭: “Walvisstaarten”, 英: “Whale tails”)というタイトルが付けられていたが、事故発生から数時間も経たないうちに、地元の住民から『クジラの尾びれに救われて』(英: “Saved by a Whale’s Tale”)と呼ばれるようになった[14][10][15][10]。彫刻作品は、強化ポリエステル樹脂を用いて製作されたクジラの下半身を鋼製の骨格で支えたもので、コンクリートで固定されている[16][17][8]。彫刻作品は、建築家で芸術家のマールテン・ストルイスの手になるものであり、2002年にデ・アッケルス駅によって設置された[13][14][10][15]。
脚注
[編集]- ^ “Metro knalt door stopblok bij Spijkenisse: bungelt over rand”. RTL Nieuws. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Metro ramt door stootblok in Spijkenisse, hangt tien meter boven de grond”. Hart van Nederland. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Metro RET rijdt door stootblok en hangt op tien meter hoogte”. OVPro.nl. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Out of Control Metro Train Comes to a Stop on 30-Foot-Tall Whale Tail Art Installation”. The Drive. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “RET Route network map”. ロッテルダム電鉄. 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Voor de een kwam ‘ie te laat, voor de ander te vroeg: de metro maakte alles anders”. AD.nl. (2019年4月26日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Openbaar Vervoer”. Winkelcentrum Akkerhof. 2016年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
- ^ a b c “高架突き破った電車、「クジラの尾」に乗り落下回避 オランダ”. CNN.co.jp. (2020年11月3日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b “彫刻「くじらの尾びれに救われて」 文字どおり命救う オランダ”. 日本放送協会. (2020年11月3日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b c d e “危機一髪! クジラの彫刻が電車救う オランダ”. AFPBB News. (2020年11月3日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “運河に落下寸前…“クジラの尾”が地下鉄救う オランダ”. 産経新聞. (2020年11月3日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Metro schiet in Spijkenisse door stootblok en hangt op 10 meter hoogte”. NU.nl. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b c “Whale sculpture catches crashed Dutch metro train”. 英国放送協会. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b “Metro train runs through buffer and ends up on “Walvisstaarten” (“Whale tails”) artwork”. Aviation24.be. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b “Whale sculpture stops Dutch train crashing into water”. ガーディアン. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Zo gingen de walvisstaarten destijds naar Spijkenisse”. AD.nl. (2020年11月4日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “Metrostel balanceert op metershoge walvisstaart na crash door stootblok”. NRC. (2020年11月2日) 2020年11月21日閲覧。