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トネリコバノカエデ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トネリコバノカエデ
自然公園内のトネリコバノカエデ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: カエデ科 Aceraceae
: カエデ属 Acer
: トネリコバノカエデ A. negundo
学名
Acer negundo L. (1753)[1]
和名
トネリコバノカエデ

トネリコバノカエデ(梣葉楓、アメリカ英語: Ash-leaved maple, イギリス英語: Ashleaf maple)は、カエデ科の植物の1種。学名Acer negundo。別名はネグンドカエデ[1]北アメリカ原産。アメリカ合衆国ではボックスエルダー・メイプル (Box elder, Boxelder maple) とも。中国名は、梣葉槭(別名:複葉楓)[1]

種小名ニンジンボクVitex negundo)が語源で、葉の形状が類似することにちなむ[2]

特徴

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北アメリカ原産[3]の落葉低木で、高さは10–25メートル (m) 、幹の太さは30-50センチメートル (cm) 。雌雄異花で花期は4月頃。落葉樹であるが紅葉はしない。種子は他のカエデ属と同様の翼果。翼果は風によっておよそ50 m四方へ飛散し、河川の水流によっても運ばれる[3]。ばらつきはあるが、1本の雌木からは最大50個ほどの実がなる[3]

世界各地への移入

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ヨーロッパへは、18世紀に公園樹や庭園樹として持ち込まれた[3]。繁殖は挿し木接ぎ木による。

日本への移入は明治時代以後。葉がトネリコ(Ash)に似ている事からついた英名からの訳として、トネリコバノカエデの名が用いられた。寒冷地向きで、北海道では街路樹となっている。

用途

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公園木によく使われ、葉に斑が入った園芸品種がある。その品種には、斑を炎に見立てラテン語の「flamma」から「フラミンゴ」という品種名が付いている。

樹液は、メイプルシロップメイプルシュガーとして利用される。花粉がかなり早く成熟するため、養蜂業者の蜜源植物にも利用される[3]

脚注

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  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Acer negundo L. トネリコバノカエデ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年10月27日閲覧。
  2. ^ Derivation of some scientific names→"N"
  3. ^ a b c d e セルジュ・シャール 著、ダコスタ吉村花子 訳『ビジュアルで学ぶ木を知る図鑑』川尻秀樹 監修、グラフィック社、2024年5月25日、67頁。ISBN 978-4-7661-3865-8