トムキャット・スクリーミング・アウトサイド
『トムキャット・スクリーミング・アウトサイド』 | |
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ローランド・オーザバル の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 | 1998年-2001年 |
ジャンル | ポップ・ロック、ドラムンベース、エレクトロニカ |
時間 | |
レーベル |
イーグル・レコード Gold Circle |
プロデュース |
ローランド・オーザバル アラン・グリフィス |
専門評論家によるレビュー | |
『トムキャット・スクリーミング・アウトサイド』[2](Tomcats Screaming Outside)は、イギリスのミュージシャンで、ティアーズ・フォー・フィアーズのローランド・オーザバルによる最初の(そして現在まで唯一の)ソロ・アルバムである。2001年4月2日にリリースされた。
解説
[編集]1990年代(バンドメイトであるカート・スミスが脱退した後)、本作が彼自身の名前でリリースされた最初のレコーディングであった。オーザバルがアラン・グリフィスと組んだ最後の作品でもあり、本作のほとんどの曲と、その前のティアーズ・フォー・フィアーズによる2枚のアルバムはオーザバルと共同で作曲されたものであった。アルバムは大規模なリリースはされず、チャートでは奮わなかったが、ドラムンベース、アンビエント・テクノとトリップホップの質感を、ポップな曲づくりで巧妙に融合させているとして、複数の批評家から称賛を得た。Dan Gennoeは、Amazon.comの編集レビューで、「ソロ・アルバムかどうかはともかく、『トムキャット・スクリーミング・アウトサイド』はここ10年で最も素晴らしいティアーズ・フォー・フィアーズのアルバムだ」と述べている。
2000年のインタビューで、オーザバルはアルバムへの影響について次のようにコメントしている。「たどり着きたい場所の絶対的で具体的なビジョンから始め、ドラムンベースやジャングルといった、とても異なったリズム・アプローチでスタートしたんだ。当初の計画とはちがう仕上がりになったけどね」。
アメリカでのアルバム発売(Gold Circle Recordsから)は、アメリカ同時多発テロ事件を経験したのと同日の2001年9月11日にリリースされることになるという不幸な偶然の一致を持っており、ティアーズ・フォー・フィアーズのコアなファン以外にはほとんど告知が行き届かなかった。
収録曲
[編集]全曲、ローランド・オーザバル、アラン・グリフィス作曲(それ以外は下記参照)
- チケット・トゥ・ザ・ワールド - "Ticket to the World" – 5:48
- ロウ・ライフ - "Low Life" – 4:36 (オーザバル)
- ヒプノカルチャー - "Hypnoculture" – 3:13 (オーザバル)
- バレッツ・フォー・ブレインズ - "Bullets for Brains" – 4:08
- フォー・ザ・ラヴ・オブ・ケイン - "For the Love of Cain" – 4:06 (オーザバル)
- アンダー・イーサー - "Under Ether" – 5:51
- デイ・バイ・デイ・バイ・デイ・バイ・デイ・バイ・デイ - "Day By Day By Day By Day By Day" – 4:35
- ダンデライオン - "Dandelion" – 3:03
- ヘイ・アンディ! - "Hey Andy!" – 4:25 (オーザバル)
- キル・ラヴ - "Kill Love" – 5:40
- スノウ・ドロップ - "Snowdrop" – 4:23
- メイビー・アワ・デイズ・アー・ナンバード - "Maybe Our Days Are Numbered" – 4:47
- ロウ・ライフ (Supersub Mix) - "Low Life (Supersub Mix)" – 4:58 ※日本盤ボーナストラック
- ロウ・ライフ (President Who? Mix) - "Low Life (President Who? Mix)" – 4:50 ※日本盤ボーナストラック
シングル
[編集]「Low Life」(ロウ・ライフ)は、アルバムからの最初のシングル(日本未発売)。ヨーロッパ本土では商業的なリリースがされたが、英国でシングルをリリースする計画は土壇場で中止された。「Low Life」はアメリカでもアダルト・オルタナティヴ・ラジオで流された。アルバムからのセカンド・シングルとして「For the Love of Cain」が計画されていたが、ドイツではファースト・シングルがチャートで成功しなかったためキャンセルされた。限定数のコピーだけがオーザバルの公式ウェブサイトを通じて販売された。
- "Low Life" (2001年3月12日)
- "Low Life" (Album Version) – 4:37
- "Low Life" (Supersub Mix) – 4:58
- "Low Life" (President Who? Mix) – 4:50
- "Low Life" (Radio Edit) – 4:07
- "For the Love of Cain" (2001年8月)
- "For the Love of Cain (Radio Edit) – 3:33
- "Day By Day By Day By Day By Day" (Album Version) – 4:35
- "Low Life" (Album Version) – 4:37
- "Low Life" (Video) – 4:35
参加ミュージシャン
[編集]- ローランド・オーザバル (Roland Orzabal) - ギター、キーボード、プログラミング、ボーカル
- アラン・グリフィス (Alan Griffiths) - ギター、キーボード、プログラミング
- デヴィッド・サットン (David Sutton) - ベース
- ニック・ディヴァージリオ (Nick D'Virgilio) - ドラム
- マーク・オドノフュー (Mark O'Donoughue) - エンジニア、ミキシング
脚注
[編集]- ^ Wilson, MacKenzie. Tomcats Screaming Outside at Allmusic. Retrieved October 18, 2012.
- ^ 日本盤帯には『トムキャッツ・スクリーミング・アウトサイド』の表記もある。
外部リンク
[編集]- Interview with Orzabal in September 2000 published in Lexicon Magazine and Sorted Magazine