トラファルガー (アルバム)
『トラファルガー』 | ||||
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ビージーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1971年1月28日 – 4月 ロンドン、IBCスタジオ | |||
ジャンル | ソフトロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ポリドール・レコード アトコ・レコード | |||
プロデュース | ロバート・スティグウッド、ビージーズ | |||
ビージーズ アルバム 年表 | ||||
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『トラファルガー』収録のシングル | ||||
専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
Allmusic | [1] |
『トラファルガー』 (Trafalgar) は、ビージーズの9枚目のアルバム(国際盤では7枚目)で、アメリカでは1971年9月、イギリスでは1971年11月にリリースされた。アルバムはアメリカでモデラートヒットし、最高34位となった。リードシングル「傷心の日々」は、アメリカでビージーズ初のナンバー1シングルとなったが、イギリスではアルバム同様ヒットしなかった。「過ぎ去りし愛の夢」は、セカンドシングルとしてリリースされたが、アメリカで57位までしか上昇しなかった。「イスラエル」はオランダのみでリリースされ、22位に達した。「トラファルガー」は、ロバート・ディメリーの著書『死ぬ前に聴くべき1001枚のアルバム』で触れられた[2]。
背景とレコーディング
[編集]1970年12月、アルバム『トゥー・イヤーズ・オン』の最後のセッションでグループがレコーディングした後、かろうじて2ヶ月ほど彼らは「トゥゲザー」、「オーバー・ザ・ヒル・アンド・オーバー・ザ・マウンテン」、「メリリー・メリー・アイズ」、「ホエン・ドゥ・アイ」を録音した。1971年1月11日、モーリス・ギブがルルの1971年のシングル「エヴリバディ・クラップ」に、クリームのジャック・ブルース、モーリスの友人でレッド・ツェッペリンのドラマーであるジョン・ボーナムと共に参加し、モーリスは作曲、プロデュース、ギターを担当した[3]。
また、前作に伴ってトゥー・イヤーズ・オン・ツアーも敢行し、新しいバンドメンバーでギタリストのアラン・ケンドールと共にスタジオに戻った。彼は2001年の最後のアルバムまで、ビージーズのリードギタリストを務めることとなる。ギブ兄弟は1970年に再出発したにもかかわらず、クレジットからも明白なように、依然として単独で仕事をしていた。数曲はこのときに録音され、このうちの多くは公式にリリースされることはなかった。リリースに選ばれた曲はすべてバラードで、アルバムコンセプトに沿ったものとなっている。1971年1月28日にレコーディングを始め、「ウィ・ロスト・ザ・ロード」(このアルバムには未収録、1972年の次作でリリースされた)、「ホエン・ドゥ・アイ」、「傷心の日々」が録音された。4月までデモを含むレコーディングが続き、カットされた曲はリリースされなかった[3]。
アルバムに伴い、ビージーズは1971年の秋にアメリカでツアーを実施し、ボストン、アズベリー・パーク、ニューヨーク市(7公演)、メンフィス、カンザスシティ、インディアナポリスのような都市で演奏した。
収録曲
[編集]A面
[編集]- 傷心の日々 - How Can You Mend a Broken Heart(バリー・ギブ、ロビン・ギブ)
- 演奏時間:3:58 / リードヴォーカル:ロビン、バリー
- イスラエル - Israel(バリー)
- 演奏時間:3:54 / リードヴォーカル:バリー
- グレーテスト・マン - The Greatest Man in the World(バリー)
- 演奏時間:4:18 / リードヴォーカル:バリー
- ジャスト・ザ・ウェイ - It's Just the Way(モーリス・ギブ)
- 演奏時間:2:34 / リードヴォーカル:モーリス
- 想い出 - Remembering(バリー、ロビン)
- 演奏時間:4:02 / リードヴォーカル:ロビン
- サムバディ・ストップ・ザ・ミュージック - Somebody Stop the Music(バリー、モーリス)
- 演奏時間:3:31 / リードヴォーカル:バリー、モーリス
B面
[編集]- トラファルガー - Trafalgar(モーリス)
- 演奏時間:3:53 / リードヴォーカル:モーリス
- 過ぎ去りし愛の夢 - Don't Wanna Live Inside Myself(バリー)
- 演奏時間:5:25 / リードヴォーカル:バリー
- ホエン・ドゥ・アイ - When Do I(バリー、ロビン)
- 演奏時間:3:58 / リードヴォーカル:ロビン
- 可愛い君 - Dearest(バリー、ロビン)
- 演奏時間:3:52 / リードヴォーカル:バリー、ロビン
- ボクはライオン - Lion in Winter(バリー、ロビン)
- 演奏時間:3:59 / リードヴォーカル:バリー、ロビン
- ワーテルローへ戻ろう - Walking Back to Waterloo(バリー、ロビン、モーリス)
- 演奏時間:3:51 / リードヴォーカル(バリー、ロビン、モーリス)
未発表曲
[編集]- "If I Were The Sky"
- "Bring Out the Thoughts in Me"
- "Ellan Vannin"
- "You Leave Me Hanging On"
- "Boots"
- "Nightwatch"
- "C'mon Tappelais"
- "Telegraph to the Pine Trees"
- "Mr. Good Memories Man"
- "Long Chain On"
- "Cigarette"
- "Blue"
- "Deep in the Dark of the Day"
- "I'm Only Me"
- "Something"
- "Amorous Aristocracy"
- "Irresponsible, Unreliable, Indispensable Blues"
- "A Word of Love"
- "God's Good Grace"
- "Engines, Aeroplanes"
担当
[編集]- ビージーズ
- バリー・ギブ — リードヴォーカル、ハーモニーヴォーカル、バッキングヴォーカル、ギター
- ロビン・ギブ — リードヴォーカル、ハーモニーヴォーカル、バッキングヴォーカル
- モーリス・ギブ — ハーモニーヴォーカル、バッキングヴォーカル、ベース、ピアノ、ギター、オルガン、リードヴォーカル (A#4, B#1)、ドラム(B#1)
- ジェフ・ブリッジフォード – ドラム
- アディショナルメンバー、プロダクション
- アラン・ケンドール — ギター
- ブライアン・スコット — エンジニア
- ビル・シェパード — オーケストラアレンジメント
チャート
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最高順位[編集]
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年間チャート[編集]
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出典
[編集]- ^ Allmusic review
- ^ 1001 Albums You Must Hear Before You Die. New York, NY: Universe, 2006. pg 165. (ISBN 0-7893-1371-5)
- ^ a b Joseph Brennan. “Gibb Songs: 1971”. 2012年11月23日閲覧。
- ^ Kent, David. Australian Chart Book 1970–1992. Australian Chart Book. ISBN 0-646-11917-6
- ^ “Top Albums/CDs - Volume 16, No. 10”. RPM (23 October 1971). 5 May 2013閲覧。
- ^ a b “Hit Parade Italia - Gli album più venduti del 1972” (Italian). hitparadeitalia.it. 5 May 2013閲覧。
- ^ Oricon Album Chart Book: Complete Edition 1970-2005. Roppongi, Tokyo: Oricon Entertainment. (2006). ISBN 4-87131-077-9
- ^ Salaverri, Fernando (September 2005). Sólo éxitos: año a año, 1959–2002 (1st ed.). Spain: Fundación Autor-SGAE. ISBN 84-8048-639-2
- ^ “Allmusic: Trafalgar : Charts & Awards : Billboard Albums”. allmusic.com. 5 May 2013閲覧。