トラモア
トラモア Trá Mhór | ||
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町 | ||
トラモアビーチ | ||
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標語: θάλασσά θάλασσά thalassa thalassa (ギリシア語) "The Sea, The Sea" | ||
座標:北緯52度09分32秒 西経7度08分47秒 / 北緯52.1588度 西経7.1463度座標: 北緯52度09分32秒 西経7度08分47秒 / 北緯52.1588度 西経7.1463度 | ||
国 | アイルランド共和国 | |
州 | マンスター州 | |
県 | ウォーターフォード県 | |
面積 | ||
• 合計 | 4.96 km2 | |
標高 | 20 m | |
人口 (2022)[1] | ||
• 合計 | 11,277人 | |
エアコード |
X91 | |
市外局番 | +353(0)51 | |
Irish Grid Reference | S576014 |
トラモア (英語: Tramore [trəˈmɔːr]; アイルランド語: Trá Mhór、意味は"大きな浜辺")[2] はウォーターフォード県にある海沿いの町である。アイルランド島の南東側の海岸に面している。2022年の国勢調査では11277人の人口を有していた[1]。
歴史
[編集]1816年1月30日に輸送船シー・ホースが第59歩兵連隊第2大隊をのせた状態でトラモア湾で沈没した[3]。292名の男性と71名の女性・子どもが死亡した[4]。
1853年にウォーターフォードに鉄道ができてから急速に発展した[5]。
アイルランド独立戦争最中の1921日6月6日の夜、トラモアにある王立アイルランド警察隊バラックが襲撃されたのを受けてウォーターフォードから派遣されることになっていた英国軍兵士40名の待ち伏せを地元のIRA義勇兵50名が試みた。トラモアの北1.6キロほどのところにあるピカーズタウンで待ち伏せが行われたが、暗闇でよく見えなかったため計画通りにいかず、失敗した。IRAのメンバー2名が死亡、2名が負傷した。トラモアの Micheál MacCraith GAA Club はこの時に死亡したうちの1名にちなんで名付けられている[6]。
自然
[編集]トラモアの砂丘や岸辺は国立公園・野生動物サービスによって特別保全地域に指定されており、トラモアエコグループがこの地域の生態学的環境と野生動物生息地の保全活動をすすめている[7]。
観光
[編集]ビーチを有するリゾート地である。
サーフィン
[編集]サーフィンなどのウォータースポーツが盛んである。1967年にアイルランドのサーフィンの先駆者であるケヴィン・キャヴィが町にサーフィンを持ち込んだ[8]。
トラモア・レースコース
[編集]トラモア・レースコースは1912年にグラウン・ヒルに建てられた。改築を経てショーや音楽イベントにも使われるようになっている[9]。
メタルマン
[編集]「メタルマン」と呼ばれる、海を指差す船乗りを模した3メートルの金属の像がニュートンヘッドの柱の上に建っている。地元の伝承によると、船乗りに対して危険な浅瀬に近づかないよう警告しているという[10]。
ラフカディオ・ハーン庭園
[編集]小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が子ども時代にトラモアに暮らしていたことがあり、このため八雲を記念する庭園がある[11]。
トラモア出身の人物
[編集]- ルイーズ・リチャードソン - 政治学者でオクスフォード大学及びセント・アンドルーズ大学の元副総長であり、トラモアで生まれた[12]。
- デリック・ウィリアムス - アイルランド共和国代表になったこともあるサッカー選手で、子ども時代はトラモアに住んでおり、トラモアAFCでプレーしたことがある[13][14]。
- 小泉八雲 - 子ども時代にトラモアで暮らしていた[11]。
脚注
[編集]- ^ a b “Census 2022 - F1015 Population”. Central Statistics Office Census 2022 Reports. Central Statistics Office Ireland (August 2023). 16 September 2023閲覧。
- ^ “Trá Mhór/Tramore” (英語). Logainm.ie. 24 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。24 April 2019閲覧。
- ^ Cleere, Ray (25 January 2016). “The Sinking of the Sea Horse”. Ireland's Own. 24 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。24 April 2019閲覧。
- ^ “The Regiment's Greatest Tragedy - The Wrecking of the Seahorse, Lord Melville & Boadicea”. Lancashire Infantru Museum (11 January 2015). 3 July 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2015閲覧。
- ^ “An Irishman's Diary about the Waterford and Tramore railway” (英語). The Irish Times 2022年12月5日閲覧。
- ^ “Tramore GAA website - History”. 19 July 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。11 December 2009閲覧。
- ^ “Tramore Dunes and Backstrand SAC”. National Parks & Wildlife Service. 4 June 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。29 June 2020閲覧。
- ^ “IrelandSurfari.com - History of Surfing in Ireland”. 23 July 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。24 June 2008閲覧。
- ^ “Tramore Racecourse Profile”. Racingsight.co.uk. 2 January 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 August 2012閲覧。
- ^ MacSweeney, Tom (2008). “The Rock of Misery and a Chance for Marriage”. Seascapes. Ireland: Mercier Press. pp. 149. ISBN 9781856356008
- ^ a b “The Victorian Garden” (英語). Lafcadio Hearn Japanese Gardens. 2024年9月25日閲覧。
- ^ “The prime of Prof Louise Richardson, the Irish president of St Andrews University”. The Irish Times. オリジナルの28 August 2021時点におけるアーカイブ。 20 February 2020閲覧。
- ^ “Black History Month Profile: Derrick Williams” (英語). Bristol City FC (2022年10月23日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “17 Questions with Derrick Williams | Atlanta United FC” (英語). 2024年9月25日閲覧。