トリアコンタメロン
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『トリアコンタメロン』、正確には『トリアコンタメロン、3拍子による30の雰囲気と光景』(Triakontameron, 30 Moods and Scenes in Triple Measure)は、30作品(5曲ずつの全6巻からなる)から構成されるピアノ組曲で、1919年から1920年にかけてレオポルド・ゴドフスキーにより作曲された[1]。30曲の各曲は、いずれも1日のうちに書かれた。タイトルにもある通り、一貫して3/4拍子で作曲されている。全曲を演奏するには約70分を要する。
トリアコンタメロンというタイトルは、ジョヴァンニ・ボッカッチョの物語集『デカメロン』から着想を得たものである。30曲中、第1曲『タンジールの夜 Nocturnal Tangier』、第11曲『なつかしいウィーン Alt Wien』、第12曲『エチオピアのセレナーデ Ethiopian Serenade』の3曲は有名でたびたび演奏される[2]。
脚注
[編集]- ^ 他のゴドフスキー作品同様に、各曲の終わりに作曲の時期及び場所が記されている
- ^ 邦題については、ナクソスレーベルが販売する本組曲のCDの紹介ページ[1]を参考にした。演奏はコンスタンティン・シチェルバコフ
出典
[編集]- David Ewen, Encyclopedia of Concert Music. New York; Hill and Wang, 1959.