トルクメン人 (イラク)
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トルクメン人(トルクメンじん、トルコ語: Irak Türkmenleri、アラビア語: تركمان العراق)は、主にイラク北部に居住するテュルク系民族の一つ。トルコマン人とも称される。人種はモンゴロイドをベースにコーカソイドの遺伝子も濃厚に混じっている。
中央アジアのトルクメン人とは同系統だが別民族であり、むしろトルコ共和国のトルコ人との関係が深い。
概要
[編集]テュルク諸語に属する言語を用いる。ほとんどがイスラム教徒であり、1947年の国勢調査ではスンナ派の信者が約5万人、シーア派の信者が約4万2000人となっている[1]。イラク国内におけるトルクメン人による政党としては、イラク議会に議席を有するイラク・トルクメン戦線などが存在する。
2014年8月30日、過激派組織ISILにより包囲されていたアミルリ(アルミル)のシーア派トルクメン人に対して、イラク政府からの要請によりアメリカ・イギリス・フランス・オーストラリアの4カ国は共同で人道支援物資の供給を実施した。またアミルリ周辺では米軍によりISILに対する空爆が行われた[2][3]。翌31日にはISILが撤退し、2カ月以上にわたった包囲網は解かれた[4]。
脚注
[編集]- ^ 酒井啓子 “イラクにおけるトルコマン民族 -民族性に基づく正当化か、政党の脱民族化か-”. 2013年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月4日閲覧。
- ^ 【イラク情勢】北部アミルリで空爆 英仏豪も投下作戦に参加 MSN産経ニュース 2014年8月31日
- ^ イラク北部、米英など支援物資を投下 イスラム国が包囲 朝日新聞 2014年9月1日
- ^ イラク軍、北部の町を奪還 MSN産経ニュース 2014年9月1日