隣組 (歌)
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「隣組」 | |
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徳山璉の楽曲 | |
リリース | 1940年 |
ジャンル | 歌謡曲、流行歌 |
時間 | 2分40秒 |
レーベル | ビクター |
作詞者 | 岡本一平 |
作曲者 | 飯田信夫 |
『隣組』(となりぐみ)とは昭和前期の日本の流行歌の一つである。
解説
[編集]作詞は岡本一平、作曲・編曲[1]は飯田信夫で、歌は徳山璉(とくやまたまき)。1940年(昭和15年)6月17日からNHKラジオ『國民歌謡』で放送され[2]、同年10月には北原白秋作詞、飯田信夫作曲の『天から煙草が』とのカップリングとして、ビクターレコードから発売された。
演奏は日本ビクター管絃楽団、合唱は日本ビクター合唱団と日本ビクター児童合唱団[1]。
戦時体制において導入された制度の一つである「隣組」を宣伝啓発する内容の歌であり、隣組の利点などが歌詞で歌われている。1・2・3番共通の冒頭部分は当時の日本家屋で一般的だった、玄関の引き違い扉をノックし引き開ける様子の擬音。
曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 歌 | |
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A | 隣組 | 岡本一平 | 飯田信夫 | 飯田信夫 | 徳山璉、日本ビクター合唱団、日本ビクター児童合唱団 |
B | 天から煙草が | 北原白秋 | 飯田信夫 | 飯田信夫 | 徳山璉 |
戦後の広まり
[編集]敗戦を機に隣組制度は廃止されたが、メロディーが陽気であるため戦後も歌われ、『お笑い三人組』(NHK総合テレビ)の主題歌にも使用された模様。1971年には武田薬品から発売されていた殺虫剤「メルトン」、1974年からはメガネドラッグのCMソングの元歌として使われ、1978年からは長年にわたって『ドリフ大爆笑』(フジテレビ)のオープニングテーマの元歌[3](マーチ調にアレンジ、この際の編曲をたかしまあきひこが務めたともされる)として使われた。スーパーマーケットチェーンCGCグループの店内BGM「CGCソング」[4]にも歌詞に隣組との類似が見られる。
2010年にはサントリー「トリスウイスキー」のCMソング(吉高由里子出演)の元歌として[5]、2017年には「ドミノピザ」(「ド・ド・ドミノの感謝祭」篇)のCMソングの元歌として[6]、2022年5月より東京ガスのCMソング(安田顕出演)の元歌として[7]、さらに2024年8月よりエン・ジャパン(「エンゲージのうた」篇)のCMソング(草彅剛出演)の元歌として使われているが、いずれもアレンジが『ドリフ大爆笑』とほぼ同一であることから、替え唄の替え唄ということになる。
アニメ映画『この世界の片隅に』ではオリジナル版をコトリンゴがカバー、アレンジしたものが挿入歌として使われた。
脚注
[編集]- ^ a b 国立国会図書館 歴史的音源
- ^ 長田暁二『戦争が遺した歌 歌が明かす戦争の背景』全音楽譜出版社、2015年、582頁。ISBN 978-4-11-880232-9。
- ^ TJMOOK 最新技術で古写真を彩色 戦争からの歩み(2021年1月10日、宝島社発行)53ページ。
- ^ “CGCソング”. 株式会社シジシージャパン. 2022年6月28日閲覧。
- ^ 吉高由里子、懐かしの「トリス」CMキャラと共演 『ドリフ大爆笑』替え歌にのせて乾杯!、ORICON NEWS、2010年9月17日。
- ^ Domino's (ドミノ・ピザ ジャパン) 500店舗達成記念 ドミノの感謝祭 「ド・ド・ドミノの感謝祭」篇、曲名探偵団 - 2021年2月26日閲覧。
- ^ 新作CM「♪しゅ・しゅ・修理の東京ガス 篇」の放映開始 ~東京ガスが「トイレの詰まり」も、「水栓の水漏れ」もしっかりと直します~ 東京ガス株式会社 2022年5月13日配信、5月17日閲覧