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ドウガネブイブイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドウガネブイブイ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : コガネムシ下目 Scarabaeiformia
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 : スジコガネ亜科 Rutelinae
: スジコガネ族 Rutelini
亜族 : スジコガネ亜族 Anomalina
: スジコガネ属 Anomala
: ドウガネブイブイ A. cuprea
学名
Anomala cupera
(Hope, 1839)
和名
ドウガネブイブイ(銅鉦蚉蚉)

ドウガネブイブイAnomala cuprea、銅鉦蚉蚉)は、甲虫目コガネムシ科の草食昆虫

形態

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体長はおよそ25ミリ。体色は全身暗銅色で、鞘翅には長い毛が生えている。全体的な体型はコガネムシに似るが、より大型であり、光沢も鮮やかな緑色の体色も持たない他、頭部が長いことで区別できる。

生態

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平地から低山地の広葉樹林帯に生息する。関東などでは普通に見られる種で、日本のほかに朝鮮半島中国東北部でも見られる。

成虫は5-9月にかけて出現し、各種広葉樹を食べる他、スギの葉を食べたとする報告もある。ブドウウメの葉を食害するため、農林業害虫としても知られている。夜行性であり、灯火にもよく飛来する。人間などの敵に襲われると、茶色の排泄物を出す。

21世紀現在、地球温暖化、都市圏のヒートアイランド化に伴い、元来西日本を分布の中心とし生態的ニッチを同じくする近縁種アオドウガネの勢力域が北上し、関東以北の本種の生息を圧迫している。東京都近郊では既に[いつ?]競合に敗れ、個体数が逆転している。

前述のように本種は食葉性だが、飼育下では樹液に集まるクワガタムシカブトムシ用のゼリーを与えるとよく食べる。メスは腐葉土中に産卵し、孵化した幼虫は植物の根や腐葉土そのものを食べて成長、翌年春から初夏にかけて蛹化羽化する。

同属の近縁[要出典]種として、ヒメコガネA. rufocuprea Motschulsky)やサクラコガネA. daimiana Harold)などがある。