ドラレ港
ドラレ港 | |
---|---|
所在地 | |
国 | ジブチ |
所在地 | ジブチ市 バルバラ |
詳細 | |
所有者 | |
係留施設数 | 15 |
ドラレ港は、ジブチの首都、ジブチ市西部バルバラにある多目的港。ジブチ港の需要拡大にともない、その区画を拡張する形で開発され、石油、ばら積み貨物、コンテナターミナルがある。 一部コンテナ施設は2018年2月にジブチ政府に収用されるまで、中国招商局集団(China Merchants Holdings)とアラブ首長国連邦(UAE)の企業、DPワールドが部分的に所有、運営していた[1][2][3]。
また、一部が中国人民解放軍海軍の基地、ジブチ保障基地となっている。
概要
[編集]ドラレ多目的港には、4 kmの岸壁に合計15のバースがあり、停泊地の1つは、港の西端に拠点を置く中国人民解放軍海軍が使用する[4][5]。
すべてのターミナルは、内陸のエチオピアへとつながる、中国が建設を支援したアディスアベバ・ジブチ鉄道に直接アクセスできるようになっている[6]。
貿易港区域
[編集]コンテナターミナル
[編集]2016年には、91万4300個のコンテナがドラレ港で取り扱われた[7]。
ドラレ港コンテナターミナルは、2012年4月17日にケニアのモンバサに続きアフリカの2番目の大規模コンテナターミナルとなり、 後にコンテナ用放射能検知機を導入した。この検知機導入にはアメリカ政府が資金提供し、800万〜1,000万ドル相当と推定されている。コンテナは中身を開くことなく門状の放射能検知機を通過させる。検知機が疑わしい製品を検出した場合、コンテナ内部は人の手によって捜索される。
石油ターミナル
[編集]喫水20メートルの船舶を収容でき、37万m³の容量がある。
ジブチ経済を大きく支えている企業として知られるホライゾン・ジブチ・ターミナル(Horizon Djibouti Terminal Limited:HDTL)によって管理されており、長期的に地域および国際的な炭化水素供給拠点とする構想がある。
また、紅海の南の出口に位置するジブチは、石油タンカーの航路に面しており、「アフリカの角」地域にある他国市場へのアクセスも可能にしている[2]。
軍港区域
[編集]2017年に中国人民解放軍海軍が基地を建設した。中国人民解放軍初の海外基地。
中国海軍は、この基地を拠点にソマリア沖での海賊対策任務を行っており、中国による真珠の首飾り戦略のキーストーンの一つとみられている。
脚注
[編集]- ^ “DP WORLD ANGER AS DJIBOUTI SEIZES DORALEH TERMINAL”. Port Strategy. (23 February 2018) 24 February 2018閲覧。
- ^ a b DP World – Doraleh. “DP World – Doraleh”. DP World – Doraleh. 26 June 2016閲覧。
- ^ “China Merchants buys control of Djibouti's Red Sea container terminal”. Infinity Cargo Express. (2014年)
- ^ Blair, Edmund (February 2, 2016). “China to start work soon on naval base in Djibouti – Guelleh”. Reuters UK . "The Chinese facilities would be at the $590 million Doraleh Multi-Purpose Port being built in the south of the country in partnership with China Merchants Holdings International. The navy would use one of the berths."
- ^ Page, Jeremy (19 August 2016). “China Builds First Overseas Military Outpost”. Wall Street Journal
- ^ Miad, Mahdi (15 October 2015). “Ethiopia–Djibouti Railway Line to Start Early 2016”. DP World Doraleh
- ^ “Djibouti Prepares for Mega Project Opening”. Porttechnology.org. 6 December 2018閲覧。