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ドラレ港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラレ港
ジブチ港のコンテナターミナル
ドラレ港の位置(ジブチ内)
ドラレ港
ドラレ港 (ジブチ)
ドラレ港の位置(アラブ世界内)
ドラレ港
ドラレ港 (アラブ世界)
所在地
ジブチの旗 ジブチ
所在地 ジブチ市 バルバラ
詳細
所有者
係留施設数 15

ドラレ港は、ジブチの首都、ジブチ市西部バルバラにある多目的港。ジブチ港の需要拡大にともない、その区画を拡張する形で開発され、石油ばら積み貨物コンテナターミナルがある。 一部コンテナ施設は2018年2月にジブチ政府に収用されるまで、中国招商局集団(China Merchants Holdings)とアラブ首長国連邦(UAE)の企業、DPワールドが部分的に所有、運営していた[1][2][3]

また、一部が中国人民解放軍海軍の基地、ジブチ保障基地となっている。

概要

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ドラレ多目的港には、4 kmの岸壁に合計15のバースがあり、停泊地の1つは、港の西端に拠点を置く中国人民解放軍海軍が使用する[4][5]

すべてのターミナルは、内陸のエチオピアへとつながる、中国が建設を支援したアディスアベバ・ジブチ鉄道に直接アクセスできるようになっている[6]

貿易港区域

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コンテナターミナル

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2016年には、91万4300個のコンテナがドラレ港で取り扱われた[7]

ドラレ港コンテナターミナルは、2012年4月17日にケニアモンバサに続きアフリカの2番目の大規模コンテナターミナルとなり、 後にコンテナ用放射能検知機を導入した。この検知機導入にはアメリカ政府が資金提供し、800万〜1,000万ドル相当と推定されている。コンテナは中身を開くことなく門状の放射能検知機を通過させる。検知機が疑わしい製品を検出した場合、コンテナ内部は人の手によって捜索される。

石油ターミナル

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喫水20メートルの船舶を収容でき、37万m³の容量がある。

ジブチ経済を大きく支えている企業として知られるホライゾン・ジブチ・ターミナル(Horizon Djibouti Terminal Limited:HDTL)によって管理されており、長期的に地域および国際的な炭化水素供給拠点とする構想がある。

また、紅海の南の出口に位置するジブチは、石油タンカーの航路に面しており、「アフリカの角」地域にある他国市場へのアクセスも可能にしている[2]

軍港区域

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2017年に中国人民解放軍海軍が基地を建設した。中国人民解放軍初の海外基地。

中国海軍は、この基地を拠点にソマリア沖での海賊対策任務を行っており、中国による真珠の首飾り戦略キーストーンの一つとみられている。

脚注

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  1. ^ “DP WORLD ANGER AS DJIBOUTI SEIZES DORALEH TERMINAL”. Port Strategy. (23 February 2018). http://www.portstrategy.com/news101/world/africa/dp-world-anger-as-djibouti-seizes-doraleh-terminal 24 February 2018閲覧。 
  2. ^ a b DP World – Doraleh. “DP World – Doraleh”. DP World – Doraleh. 26 June 2016閲覧。
  3. ^ “China Merchants buys control of Djibouti's Red Sea container terminal”. Infinity Cargo Express. (2014年). http://www.infinitycargo.com/index.php/en/careers/104-news-and-events/news/641-china-merchants-buys-control-of-djiboutis-red-sea-container-terminal 
  4. ^ Blair, Edmund (February 2, 2016). “China to start work soon on naval base in Djibouti – Guelleh”. Reuters UK. http://uk.reuters.com/article/uk-djibouti-china-idUKKCN0VB1Z6. "The Chinese facilities would be at the $590 million Doraleh Multi-Purpose Port being built in the south of the country in partnership with China Merchants Holdings International. The navy would use one of the berths." 
  5. ^ Page, Jeremy (19 August 2016). “China Builds First Overseas Military Outpost”. Wall Street Journal. https://www.wsj.com/articles/china-builds-first-overseas-military-outpost-1471622690 
  6. ^ Miad, Mahdi (15 October 2015). “Ethiopia–Djibouti Railway Line to Start Early 2016”. DP World Doraleh. http://www.dpworld-doraleh.com/diesel-wagons-to-transport-cargo-as-rail-electrification-intensifies/ 
  7. ^ Djibouti Prepares for Mega Project Opening”. Porttechnology.org. 6 December 2018閲覧。

関連項目

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座標: 北緯11度35分24秒 東経43度05分42秒 / 北緯11.590度 東経43.095度 / 11.590; 43.095