ドリヤス工場
ドリヤスこうじょう ドリヤス工場 | |
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本名 | 非公表[1] |
生誕 | 東京都[1] |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2005年[1] - |
代表作 | 『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』『オモテナシ生徒会』『異世界もう帰りたい』他[1] |
公式サイト | ドリヤス工場 |
ドリヤス工場(ドリヤスこうじょう、本名:非公表[1])は、日本の漫画家。東京都出身[1]。自称「パチモノ同人作家」であり、水木しげるを彷彿させる画風が特徴である[2]。代表作は『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』『オモテナシ生徒会』『異世界もう帰りたい』など[1]。
来歴
[編集]同人活動を経て、2005年(平成17年)より漫画家として活動している[1]。
商業デビュー前から『涼宮ハルヒシリーズ』などアニメの二次創作を、水木しげる風の画風で発表し、話題となっていた[3][4]。点描、独特の書き文字、吹き出しの配置[3][5]、台詞の間、背景の構図など、徹底的に水木の作風を貫いている[2]。自身も水木が好きで[1]、デビュー以来から水木を尊敬してきたと語っているもの[6]、水木との関係は一切なく[7]、水木のもとでアシスタントなどとして修業した経験も一切ない[1]。
水木風の画風により、「全体的におおらかなユーモアが漂い、虚実を超越した別天地のような空気」と、文学者の中条省平により評価されている[8]。水木風の画風を面白がる読者がいる反面、熱狂的な水木ファンから批判の声も受けている[1]。そうした声もあって、「失礼なことには絶対にならないように」と、自分の中で線引きをしているという[1]。
代表作の一つ、2014年(平成26年)からウェブコミック配信サイトのトーチwebで連載を開始した『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』は、著名な文学作品を水木風の画風で紹介する作品である[6][9]。2018年(平成30年)に日本テレビの『世界一受けたい授業』で又吉直樹により取り上げられたことで大きな反響を呼び[9]、累計40万部を突破[6]。同2018年8月にはTBS系『王様のブランチ』の文芸書ランキングで6位を記録し[9][10]、ドリヤス工場自身の人気も上昇するに至る[8]。
作品リスト
[編集]- あやかし古書庫と少女の魅宝(月刊ComicREX、2011年[12] - 2012年[13])
- 有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。(トーチweb、2014年 - 2015年[14])
- 定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。(トーチweb、2015年 - 2016年[15])
- テアトル最終回(サイコミ、2016年 - 2017年[16])
- 必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。(トーチweb、2016年 - 2017年[17])
- 文豪春秋(文學界、2017年 - 2019年[1])
- オモテナシ生徒会(月刊少年エース、2018年[18][19])
- 異世界もう帰りたい(コミプレ、2019年 - 2021年[20])
- 評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。(トーチweb、2020年[21] - 2023年[22])
- 昭和怪事件案内(文春オンライン、2021年[23] - 2023年[24])
- さまよい令嬢道中記(コミプレ、2024年[25] - )
- 20世紀怪事件案内(文春オンライン、2024年[26] - )
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 高柳哲人「BOOKセレクト ドリヤス工場さん著「文豪春秋」」『スポーツ報知』報知新聞社、2020年7月5日、25面。2022年6月29日閲覧。
- ^ a b 原田まりる (2016年2月13日). “水木作品にそっくりの作風!? ドリヤス工場「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」”. めるも. ゼネラルリンク. 2016年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月29日閲覧。
- ^ a b たまごまご「この漫画がパネェ! 水木しげる×能力バトル! あり得ない組み合わせが実現!? ドリヤス工場『あやかし古書庫と少女の魅宝』一迅社」『週刊プレイボーイ』第47巻第33号、集英社、2012年9月10日、111頁、大宅壮一文庫所蔵:200069190。
- ^ 伊藤剛「「あやかし古書庫と少女の魅宝」レトロで旬「水木タッチ」」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年6月8日、東京夕刊、3面。
- ^ たまごまご (2012年8月23日). “水木しげるじゃないよ。ドリヤス工場『あやかし古書店と少女の魅宝』”. エキサイトニュース. エキサイト. 2022年6月29日閲覧。
- ^ a b c 池田創「文学作品 マンガで続々「人間失格」「潮騒」…入門書」『読売新聞』読売新聞社、2019年11月25日、東京夕刊、9面。
- ^ “評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。”. トーチweb. リイド社. 2022年6月29日閲覧。
- ^ a b 中条省平「文春図書館 今週の必読 ドリヤス工場『文豪春秋』文藝春秋 文芸作品を生みだす人間の面白さ」『週刊文春』第62巻第30号、文藝春秋、2020年8月6日、102頁、大宅壮一文庫所蔵:000052913。
- ^ a b c 中川敦 (2018年8月26日). “ドリヤス工場『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』が売れ行き好調!”. ほんのひきだし. 日本出版販売. 2022年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月29日閲覧。
- ^ “文芸書ランキングTOP10”. 王様のブランチ. TBSテレビ (2018年8月4日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “『むこうぶち』著者 : 天獅子悦也先生 一問一答”. 漫画全巻ドットコム. TORICO (2014年12月). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “ドリヤス工場のラノベチック新連載がREXでスタート”. コミックナタリー. ナターシャ (2011年9月27日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ driyasfabrikの2012年12月27日のツイート、2022年6月29日閲覧。
- ^ ドリヤス工場『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社〈torch comics〉、2015年9月17日、269頁。ISBN 978-4-8458-4415-9。
- ^ ドリヤス工場『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社〈torch comics〉、2016年8月4日、235頁。ISBN 978-4-8458-4426-5。
- ^ “テアトル最終回”. 講談社コミックプラス. 講談社 (2017年). 2022年6月29日閲覧。
- ^ ドリヤス工場『必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社〈torch comics〉、2017年9月13日、279頁。ISBN 978-4-8458-5119-5。
- ^ “みきぽんのお嬢様コメディ、ドリヤス工場の女学園ストーリー、エース新連載2本”. コミックナタリー (2018年4月26日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ shonen_Aceの2018年12月4日のツイート、2022年6月29日閲覧。
- ^ “異世界もう帰りたい”. コミプレ. 株式会社ヒーローズ. 2022年6月29日閲覧。
- ^ 『文学ガイドの新シリーズ『評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』(ドリヤス工場)連載開始!』(プレスリリース)リイド社、2020年5月13日 。2022年6月29日閲覧。
- ^ ドリヤス工場『評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社〈torch comics〉、2023年9月27日、287頁。ISBN 978-4-8458-6165-1。
- ^ ドリヤス工場 (2021年7月1日). “大正の次の元号は「光文」になるはずだった!? 大新聞が放った世紀の大誤報の顛末”. 文春オンライン. 文藝春秋. 2022年6月29日閲覧。
- ^ driyasfabrikの2023年12月1日のツイート、2024年5月17日閲覧。
- ^ “魔法学校の令嬢が現代ニッポンに転移、ドリヤス工場新連載「さまよい令嬢道中記」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年5月17日). 2024年5月17日閲覧。
- ^ driyasfabrikの2024年6月1日のツイート、2024年6月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- ドリヤス工場
- ドリヤス工場 (@driyasfabrik) - X(旧Twitter)