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レッドライン (ドーハメトロ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レッドライン
الخط الأحمر
基本情報
カタールの旗 カタール
所在地 ドーハ
種類 地下鉄
路線網 ドーハメトロ
起点 ルサイル駅
終点 アル・ワクラ駅/ハマド国際空港第1ターミナル駅
駅数 18(完成後は30駅)
開業 2019年5月8日
所有者 カタール・レール
路線諸元
路線距離 40 km(完成後は98.5km
軌間 1,435 mm (標準軌)
路線図
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レッドラインアラビア語: الخط الأحمر英語: Red Line)は、カタールドーハにあるドーハメトロで最初に開業した鉄道路線。ルサイル駅 - アル・ワクラ駅間を結ぶ本線と、オクバ・イブン・ナーファ駅からハマド国際空港第1ターミナル駅までを結ぶ分岐線から構成される。路線図や乗り換え案内で使用されるラインカラーは赤である。路線記号はM1

概要

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レッドライン (ドーハメトロ)
路線図

ルサイル駅
ルサイルトラム
カタール大学駅
アル・ホール湾岸道路
レグタイフィーヤ駅
ルサイルトラム
カタラ駅
アル・カサール駅
DECC駅
ウェストベイ駅
コーニッシュ駅
アル・ビダー駅
グリーンライン (ドーハメトロ)
ムシェイレブ駅
グリーンライン (ドーハメトロ) ゴールドライン (ドーハメトロ)
アル・ドーハ・アル・ジャディーダ駅
ウム・グワリーナ駅
アル・マタール・アル・カディーム駅
オクバ・イブン・ナーファ駅
ハマド国際空港第1ターミナル駅
空港
環状道路F
フリーゾーン駅
アル・ワクラ道路
ドーハメトロ車庫
ラス・ブ・フォンタス駅
アル・ワクラ駅
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本線はアル=ワクラ市街北側に位置するアル・ワクラ駅から高架橋で北へ北上し、フリーゾーン駅北側で地下に入り、アル・ビッダパーク、官公庁街であるウェストベイ地区、カタラ付近を通って、ザ・パール西側付近から再び高架橋となり、ルサイル手前で地上に降りて地上駅であるルサイル駅まで至る路線である。また、分岐線はハマド国際空港第1ターミナル駅からやや南西方向に西進し、オクバ・イブン・ナーファ駅の南側で本線と北向きに合流する路線である。全駅バリアフリーとなっており、一部を除いたほぼすべての出入口にエレベーターエスカレーターの両方が設置されている。各駅に駅窓口と自動券売機が設置されているほか、一部の駅では地下商店街や自動販売機も設置されている。また、一部の駅にはパークアンドライドのための無料駐車場も備わっている[1]

沿革

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年表

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  • 2019年
    • 5月8日:レッドラインのアル・カサール駅-アル・ワクラ駅間で部分開業[2]。カタールで初めて鉄道路線の営業運行が開始される。
    • 12月10日:ルサイル駅-アル・カサール駅間、分岐線のオクバ・イブン・ナーファ駅-ハマド国際空港第1ターミナル駅間が開業。
  • 2020年 

運行形態

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全列車各駅停車で運転されている。分岐線と本線は一体で運行されていて、分岐線の列車含め全列車がルサイル駅まで直通する。運行時間は曜日により異なり、特にイスラム教礼拝の時間にあたる金曜午前中は、空港に至る分岐線を含め一切列車の運行が無い[7]。また、終電の時刻は各駅出入口付近に掲示されており、終電のダイヤは運行時間内に終着駅に到着するように設定されているため、特に始発駅ではかなり早い時間に出発するので注意が必要である。また、終電に近くなると各駅で最終電車の時刻に関する自動放送が一定間隔で繰り返し放送される。

運転間隔は、ルサイル - アル・ワクラ間、ルサイル - ハマド国際空港第1ターミナル間がそれぞれ5分サイクルで交互に運行されており、この2本が重複するルサイル - オクバ・イブン・ナーファ間では2-3分間隔と非常に高頻度の運行となっている。

プラットホームはホームドア含めて6両分あり、2022年現在は多客時に備えて6両編成で運転されている。

レッドライン運行時間[7]
曜日 運行時間帯
日-水・

土曜日

6時 - 23時
木曜日 6時 - 23時59分
金曜日 14時 - 23時59分

無人運転とホームドア

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開業当初から全線でGrade of Automation(GoA)レベル4に相当するUnattended Train Operation(UTO)自動運転が行われている[8]。UTO運転とは運転士・乗務員含め一切係員が乗務しない運転方法のことをいう。最高速度は100km/hで、GoA 4のUTO運転を行う路線のなかでは世界最速列車の1つと言われている[9][10]

また、開業当初から全駅でフルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。ホームドアの各扉上部にはディスプレイが設置されており、どの位置にどの座席クラスが来るのかがイラストと文字で表示されている。スタンダードクラスの乗客によるゴールドクラブへの誤乗を防ぐため、ゴールドクラブの乗車口で駅係員が切符の確認を行うことがある。

車両

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車両については、ドーハメトロ#車両を参照のこと。

駅一覧

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凡例
●:停車
日本語駅名 アラビア語表記[11] 英語表記[12] 本線系統 分岐線系統 接続路線 開通年月日
ルサイル駅 لوسيل Lusail 2019年12月10日
カタール大学駅 جامعة قطر Qatar University 2019年12月10日
レグタイフィーヤ駅 لقطيفية Legtaifiya 2020年9月1日
カタラ駅 كتارا Katara 2019年12月10日
アル・カサール駅 القصار Al Qassar 2019年5月8日
DECC駅 مركز المعارض DECC 2019年5月8日
ウェストベイ駅 الخليج الغربي West Bay 2019年5月8日
コーニッシュ駅 الكورنيش Corniche 2019年5月8日
アル・ビダー駅 البدع Al Bidda グリーンライン 2019年5月8日
ムシェイレブ駅 مشيرب Msheireb グリーンライン
ゴールドライン
2019年5月8日
アル・ドーハ・アル・ジャディーダ駅 الدوحة الجديدة Al Doha Al Jadeda 2019年5月8日
ウム・グワリーナ駅 أم غويلينة Umm Ghuwailina 2019年5月8日
アル・マタール・アル・カディーム駅 المطار القديم Al Matar Al Qadeem 2019年5月8日
オクバ・イブン・ナーファ駅 عقبة بن نافع Oqba Ibn Nafie 2019年5月8日
フリーゾーン駅 المنطقة الحر Free Zone

2019年5月8日
ラス・ブ・フォンタス駅 راس بو فنطاس Ras Bu Fontas 2019年5月8日
アル・ワクラ駅 الوكرة Al Wakra 2019年5月8日
ハマド国際空港第1ターミナル駅 مطار حمد الدولي Hamad Intl. AirportT1 2019年12月10日
  • アル・ワクラ、ラス・ブ・フォンタス、フリーゾーン、カタール大学の4駅は高架駅、ルサイル駅は地上駅、他の駅はすべて地下駅となっている。

今後の予定

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北側はアルホール北駅(Al Khor North)まで、南側はメサイード地区(Mesaieed)までの第二期区間が2026年までに延伸開通予定。全区間が完成すると総延長98.5 km、30駅からなる路線となる[12]

脚注

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  1. ^ ‘Park and Ride’ on Doha Metro; to be ready by Q1 of 2020”. thepeninsulaqatar.com. 2020年12月19日閲覧。
  2. ^ Details”. corp.qr.com.qa. 2020年12月19日閲覧。
  3. ^ Doha Metro, public transit services suspended for weekend”. thepeninsulaqatar.com. 2020年12月19日閲覧。
  4. ^ Temporary Suspension of Public Transit Services”. Ministry Of Transport and Communications. 2020年12月18日閲覧。
  5. ^ Details”. corp.qr.com.qa. 2020年12月19日閲覧。
  6. ^ Doha Metro & Lusail Tram -Resume Operation-”. Qatar Rail. 2020年12月18日閲覧。
  7. ^ a b Metro Rail & Lusail Tram”. Qatar Rail. 2020年12月18日閲覧。
  8. ^ Details”. corp.qr.com.qa. 2020年12月19日閲覧。
  9. ^ Gulftimes : Doha Metro to be region’s fastest driverless trains”. m.gulf-times.com. 2020年12月19日閲覧。
  10. ^ Doha Metro’s Rapid Construction Guided by Branding Manual” (英語). UNStudio. 2020年12月19日閲覧。
  11. ^ الخط الأحمر”. Qatar Rail. 2019年8月20日閲覧。
  12. ^ a b Red Line”. Qatar Rail. 2019年2月5日閲覧。

関連項目

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