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ドーパミン自己受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ドーパミン自己受容体(ドーパミンじこじゅようたい、: dopamine autoreceptor)は、神経細胞の細胞体樹状突起の終末に存在する。神経細胞が分泌したドーパミンシナプス間隙で一定濃度以上になると、容量神経伝達によって、ドーパミンが自己受容体英語版を刺激する。これにより、一種のフィードバック (Negative Feedback: NF) がかかり、軸索終末からのドーパミンの放出を阻害する。異なる神経間のシナプスを介した興奮の伝達は、様々な機構により制御されているが、これも制御機構の一つである。

スルピリド(ドグマチール)は、ドーパミン遮断作用があるが、低容量では、自己受容体を遮断し、負のフィードバック機構を抑制することによって、ドーパミンの放出抑制を抑制し、シナプス間隙のドーパミン濃度を上昇させ、抗うつ効果を発揮するとされている。

negative feedback

参考文献

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  • Stephen M. Stahl『ストール精神薬理学エッセンシャルズ』(第4版)、2015年12月、9-10頁。ISBN 978-4-89592-802-1 
  • 山本登、酒井隆『こころの治療薬ハンドブック』(第9版)、2014年1月、124-125頁。ISBN 978-4-7911-0864-0