ナイティア
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ナイティア | ||||||||||||||||||||||||
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Knightia alta の標本
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||
ナイティア(学名:Knightia)は、ニシン目ニシン科に属する絶滅した硬骨魚類の属の一つである。始新世に北アメリカやアジアの河川や淡水湖に生息した。1907年にデイビッド・スター・ジョーダンによって記載され、属名は「ロッキー山脈の古生物学における不撓不屈の学者」と呼ばれるワイオミング大学教授ウィルバー・クリントン・ナイトへの献名である[1]。ワイオミング州の州の化石に指定されており[2]、世界で最も一般的に発掘される化石魚類である[3]。
ニシンなどと同じ科に属する。Knightia alta と Knightia eocaena は元々ニシン属として記載されていた。
現在のニシン科の魚類と同様に、藻類や珪藻、昆虫、ときには小型の魚類を摂食していた可能性が高い[4]。
形態
[編集]背腹双方の正中線上に稜鱗の列を持つ、"double-armored herring"と呼ばれる形態的特徴を有する。多くの鱗と小型の円錐形の歯が備わっていた。体の大きさは種によって様々である。Knightia eocaena は最大の種であり、大半の標本は全長15センチメートル以下であるものの、25センチメートルに達する個体もいた[5]。Knightia alta は幅広で全長が短く、標本は平均6 - 10センチメートルである[5]。
捕食者
[編集]群れを作る小型魚類であり、より大型の始新世の捕食者の主要な餌となっていた。グリーンリバー累層からは顎や腹部にナイティアを含んだ、ディプロミストゥス、レピソステウス、アンフィプラガ、ミオプロスス、ファレオドゥス、アミアなどの大型魚類の化石が豊富に発見されている[4]。
ギャラリー
[編集]出典
[編集]- ^ Jordan, D. S. 1907. "The fossil fishes of California; with supplementary notes on other species of extinct fishes". Bulletin Department of Geology, University of California 5:136
- ^ “Archived copy”. 2011年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月22日閲覧。
- ^ Kelley, Patricia H.; Kowalewski, Michał; Hansen, Thor A. (2003). Predator-prey interactions in the fossil record. ISBN 0-306-47489-1
- ^ a b Grande, L. 1980. The paleontology of the Green River Formation, with a review of the fish fauna. Wyoming Geol. Surv., Bull. 63, pp. 85.
- ^ a b Grande, Lance (June 7, 1982). “A Revision of the Fossil Genus †Knightia, With a Description of a New Genus From the Green River Formation (Teleostei, Clupeidae)”. American Museum Novitates. ISSN 0003-0082. OCLC 47720325 2022年5月18日閲覧。.