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ナガヅカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナガヅカ
ナガヅカ S. grigorjewi
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ゲンゲ亜目 Zoarcoidei
: タウエガジ科 Stichaeidae
: タウエガジ属 Stichaeus
: ナガヅカ S. grigorjewi
学名
Stichaeus grigorjewi
Herzenstein, 1890
和名
ナガヅカ
ワラヅカ
ガツナギ
英名
Northern blenny
long shanny

ナガヅカ学名Stichaeus grigorjewi)は、スズキ目ゲンゲ亜目タウエガジ科に分類されるの一種。地方名として、「ワラヅカ」、「ガンズ」、「ガンジ」、「テッキリ」とも呼ばれる。

分布

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日本海北部、オホーツク海に分布する[1]

特徴

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体長は50cm程度で細長い[1]。体色は黄褐色で、体の背部に小さな黒い斑が密にある[1]。下顎は上顎よりも突き出ている。臀鰭は1棘と40~45本の軟条、背鰭は52~57棘からなる[1]

水深100~300mの深海に生息する。雌は岩礁域に卵を産み、卵塊に体を巻きつけて卵を守る習性がある。

卵巣毒

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筋肉は練製品の原料となる。しかし、卵巣は有毒(毒成分はジノグネリン)で、頭痛や吐き気を引き起こすことがあるとされるため、取り除かれる。北海道では「ナガズカの卵はカラスも食べない」とか「ハエもつかない」という言い伝えあり[2]。2003年には北海道で1件(患者数4人、死者はいない)の中毒事故が発生している[2]。中毒症状は、胃腸障害(嘔吐、下痢、腹痛)。死亡することはない。[2]

出典

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  1. ^ a b c d 『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』p.757
  2. ^ a b c 自然毒のリスクプロファイル:魚類:卵巣毒 厚生労働省

 

参考文献

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  • 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7