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ナム (U2の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ナム」
U2シングル
初出アルバム『ZOOROPA
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル アイランド・レコード
作詞・作曲 U2
プロデュース フラッドブライアン・イーノジ・エッジ
チャート最高順位

カナダ9位 オーストラリア7位

ニュージーランド13位
U2 シングル 年表
ワイルド・ホーセズ
(1992年)
ナム
(1993年)
レモン
(1993年)
ミュージックビデオ
「Numb (Official Music Video)」 - YouTube
ミュージックビデオ
「Numb (Karaoke Version)」 - YouTube
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ナム」(Numb)は、U21993年アルバム『Zooropa』に収録されている曲で、シングルカットされた。

概要

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「Seconds」「Van Diemen's Land」に次いで3曲目のエッジヴォーカル曲。

ベルリンのハンザスタジオでラノワがレコーディングした「Down All The Days」(Achtung Babyのスーパー・デラックス・エディションに収録)という『Achtung Baby』のアウトテイクが元で、ちなみにこの時点でヴォーカルはボノだった。93年の2月から5月にかけて行われた『Zooropa』のレコーディングで再び持ち出され、イーノがアラビア風のヴォーカルやコンガをサンプリングしたキーボードを加えた。フラッドはこれを「会話やビデオをサンプリングしたループのようで、非音楽的なノイズから作った音楽」と評している(ちなみにレニ・リーフェンシュタールの映画『意志の勝利』で、1936年のベルリン・オリンピックの際、ヒトラーユーゲントの11歳の少年が太鼓を叩く音もサンプリングされているが、これはZoo TVのオープニングで使われた)。そしてレコーディングの最終段階でエッジがミックスを施し、「Don't move / Don't talk out of time / Don't think / Don't worry / Everything’s just fin」とリストを読み上げるラップ風のヴォーカルを付け加えて完成。ミックスで埋もれてしまっているが、ラリーがバックヴォーカルで参加している[1]

曲のテーマはあまりにも大量の情報が溢れていて、自閉して、無感覚(numb)になっている現代人。

1990年のマドンナの「Justify My Love」 という前例があったとはいえ、当時としては珍しいヴィデオシングルの形でリリースされた。

PV

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  • 監督:ケヴィン・ゴドレイ
  • プロデューサー:ライン・ブラウン
  • 編集:ジェリー・カーター
  • ロケ地:ベルリン
  • 撮影日:1993年6月14日
  • リリース日:1993年7月

エッジがいたぶられまくるユニークなPVの元ネタはエルビス・コステロの「I Wanna Be Loved」である。ナオミ・キャンベルも撮影現場にいて、手と足で出演している[2]

Karaoke Version

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  • 監督: Emergency Broadcast Network
  • プロデューサー:Emergency Broadcast Network
  • 編集:Emergency Broadcast Network
  • 撮影日:1993年7月
  • リリース日:1993年8月

ボーカルの入っていないカラオケヴァージョン。画面の下に歌詞が出る。Emergency Broadcast Networkは、Zoo TVで使われたジョージ・ブッシュ・シニアが「We Will Rock You」を歌う合成映像を作った実験的音楽グループ。このPVもライブでエッジがこの曲を歌う際、スクリーンに流れた。Public Enemyの「Don't Believe the Hype」がサンプリングされている。[3]

アウトアピアランス

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  • ショーガール (1995)  -  ポール・バーホーベン監督の1995年アメリカ映画。 劇中「Numb (Gimme Some More Dignity Mix)」が使われているが、サントラ未収録。
  • Special Brew (1996) - FFRR Recordsからリリースされたヒップホップと他のジャンルがクロスオーバーした曲のコンピ。U2はNumb (Gimme Some More Dignity Mix - Edit)を提供。 リミックスを手掛けたのは Rob D (Rob Dougan) and Rollo (Rollo Armstrong)で、One Tribeの名前でプロデューサー、リミキサーをやっているミュージシャンである。RolloはシンガーソングライターのDidoの兄で、彼女のプロダクションやソングライティングも手伝っている。また彼は Faithlessの創立メンバーでもある。Rob Dはソロアーチストとしても活躍していて、『マトリックス』のサントラにも曲を提供している。このリミックスは、U2からこの仕事が来た時にRolloがRobの留守電に残したメッセージに向かって、Rollが話しかけるところから始まっている。このリミックスヴァージョンはMelonに収録されている8分47秒のヴァージョンを8分11秒に縮めたもので、その後再び長さを整えられて『The Best of 1990 – 2000 & B Sides にも収録された。

リミックス

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  • Gimme Some More Dignity Mix (1995)

by Rollo & Rob D

(Melon: Remixes for Propaganda, Special Brew (1996), The Best Of 1990-2000, Achtung Baby 20th Anniversary Edition収録)

  • The Soul Assassins Mix (1997)

by  The Soul Assassins

(LNOE, The Best Of 1990-2000, Achtung Baby 20th Anniversary Edition 収録)

カバー

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  • Die Krupps (1999) - ドイツのインダストリアルバンド。『We Will Follow: A Tribute to U2』収録。

評価

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  • 1993年スタジオ・ブリュッセル(ベルギー)年間ベストシングル第14位[4]

脚注

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  1. ^ Robbie Adams: Recording U2's Achtung Baby & Zooropa”. web.archive.org (2015年7月5日). 2024年4月3日閲覧。
  2. ^ u2songs | Numb (Kevin Godley Video) - U2 (04:20) |”. www.u2songs.com. 2024年4月3日閲覧。
  3. ^ u2songs | Numb (Video Remix by EBN) - U2 (04:52) |”. www.u2songs.com. 2024年4月3日閲覧。
  4. ^ Rocklist.net...Studio Brussels Listeners Charts”. www.rocklistmusic.co.uk. 2024年4月3日閲覧。