ニコラ・トゥルナドル
表示
2009年 | |
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1959年(64 - 65歳) フランス |
出身校 | パリ第3大学 |
学問 | |
研究分野 | 言語学 |
研究機関 | フランス国立東洋言語文化研究所・パリ第8大学・バージニア大学・エクス=マルセイユ大学 |
学位 | 博士 |
ニコラ・トゥルナドル(Nicolas Tournadre、1959年[1] -)は、フランスの言語学者。
経歴
[編集]トゥルナドルはクロード・アジェージュに師事し、パリ第3大学で学んだ。1992年にチベット語の能格性に関する論文によってパリ第3大学で博士の学位を取得。フランス国立東洋言語文化研究所・パリ第8大学・バージニア大学で教え、またチベット社会科学アカデミーでの研究を主導した。現在はエクス=マルセイユ大学の言語学の教授。トゥルナドルはフランス国立科学研究センター(CNRS)のLACITOのメンバーである。
受賞・栄典
[編集]- 2000年:フランス国立科学研究センター(CNRS)銅メダルを獲得した[1]。
研究内容・業績
[編集]- 形態統語論と言語類型論を専門とする。
- 主に能格構文および時制・アスペクト・法・証拠性の文法的意味論を研究している。チベット語の専門家であり、1986年以来、チベット高原・ヒマラヤ・カラコルム・中国・インド・ブータン・ネパール・パキスタンの諸言語を研究した。
- トゥルナドルは多言語話者として知られ、7つの語派(ロマンス語、スラブ語、ゲルマン語、チベット語、中国語、インド・イラン語、手話)にわたる言語を知っている(ロシア語、ポーランド語、ウクライナ語、スロバキア語、英語、ドイツ語、スウェーデン語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、カタルーニャ語、ヘブライ語、中国語、標準チベット語、古典チベット語、カム・チベット語、アムド・チベット語、ラダック・チベット語、バルティ語、ゾンカ語、シェルパ語、シッキム語、ヒンディー=ウルドゥー語、ペルシャ語、フランス手話)。
著作
[編集]- Manuel de tibétain standard, langue et civilisation. Paris: L’Asiathèque « Langues et mondes ». (2003) (サンダ・ドルジェと共著、アジェージュによる序つき、544頁、CD2枚附属、第2版)。英語版: Manual of Standard Tibetan: Language and civilization. Ithaca, New York: Snowlion Publications. (2003) (Matthew Kapstein の序つき)
- Le grand livre des proverbes tibétains. Paris: Presses du Châtelet. (2006). ISBN 2845922027(フランソワ・ロバン、ルントク・チョクツァンと共著、235頁)
- L'ergativité en tibétain moderne. Peeters Publishers. (1996)
- Tournadre, Nicolas (1996). “Comparaison des systèmes médiatifs de quatre dialectes tibétains (tibétain central, ladakhi, dzongkha et amdo)”. In Z. Guentchéva. L'énonciation médiatisée. Louvain: Peeters. pp. 195-213
- Le clair miroir: enseignement de la grammaire tibétaine. Editions Prajñā. (1994)(ケサン・ギュルメと共著、Heather Stoddard 編)
- Sherpa-English and English-Sherpa Dictionary, with Literary Tibetan and Nepali equivalents. Kathmandu: Vajra Bookstore. (2009)(ラクパ・ノルブ・シェルパ、ギュルメ・チョドラク、ギヨーム・ワゼルと共著、295頁)
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- トゥルナドルの個人のサイト
- “Nicolas TOURNADRE”. LACITO. 2015年5月20日閲覧。