ニューデシン
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ニューデシン(neudesin)は、神経系前駆細胞が神経細胞への分化を促進する因子である。大脳皮質ニューロンの保護作用(生存維持活性)を持ち、ニューロンのMAPK、PI3K経路を活性化して、転写因子CREBのリン酸化を亢進する[1][2]。2005年に京都大学で発見された蛋白質[3]。
一方で、ニューデシンは肥満に関する分泌性因子としても機能しており、ニューデシンノックアウトマウスでは体温上昇、消費酸素量増加、交感神経系活性化、脂肪組織でのエネルギー消費亢進が見られた[4]。
出典
[編集]- ^ “中枢神経系に高発現する新規神経栄養因子Neudesinの同定とその作用機序”. 日本薬学会第131年会 要旨集. (2011-03) 2015年5月12日閲覧。.
- ^ “新規分泌性因子Neudesinの神経栄養・分化因子としての役割の解明”. 京都大学 (2005年). 2015年5月12日閲覧。
- ^ Ikuo Kimura, Masazumi Yoshioka, Morichika Konishi, Ayumi Miyake, Nobuyuki Itoh (2005-02-01). “Neudesin, a novel secreted protein with a unique primary structure and neurotrophic activity”. J Neurosci Res. 79 (3): 287–294. doi:10.1002/jnr.20356. PMID 15605373 2015年5月12日閲覧。.
- ^ “食事性肥満の鍵因子neudesinの同定”. 京都大学 (2015年). 2015年5月12日閲覧。