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ニール・ヤング (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ニール・ヤング』
ニール・ヤングスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年8月 – 10月
ウォーリー・ハイダー・スタジオ英語版(ハリウッド)、サンセット・サウンド(ハリウッド)、TTG(ロサンゼルス)、サンウェスト(ロサンゼルス)
ジャンル
時間
レーベル リプリーズ
プロデュース ニール・ヤング
デイビッド・ブリッグス英語版
ジャック・ニッチェライ・クーダーおよびニール・ヤング(「オールド・ラフィング・レディ」、「ウィスキー・ブーツ・ヒルのストリング・カルテット」および「愛し続けていたのに」)
ニール・ヤング アルバム 年表
ニール・ヤング
1969年
ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース
1969年
『ニール・ヤング』収録のシングル
  1. ローナー英語版
    リリース: 1969年2月21日
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ニール・ヤング』(Neil Young)はカナダ/アメリカのミュージシャンであるニール・ヤングが、1968年にバッファロー・スプリングフィールドを離脱したあとにリプリーズ・レコードからリリースしたスタジオ・アルバム(RS 6317)。1969年1月22日にリリースされ[1]、'CSG mix'とも呼ばれた。一部をリミックスされて1969年の晩夏に再リリースされたが[2]Billboard 200にチャートインすることはなかった。

リリース履歴

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最初にリリースされたアルバムではHaeco-CSGを用いてマスタリングされていた。この技術はステレオレコードにモノラル用レコードプレーヤーとの互換性を持たせるものだが、音質を劣化させるという副作用があった。ヤングは最初のリリースに不満を持っていた。「最初のミックスは酷いものだ。これの響き方が嫌で、自分の声を埋めようとしてた」とキャッシュボックス誌1969年9月6日版で語っている[2]

そこで、アルバムは部分的にHaeco-CSG処理を通さずにリミックスされて再リリースされた。オリジナルのアルバムのほとんどの曲は、Haeco-CSG処理が施されていなかったのでそのまま再リリースされた。リミックスされたのはマスターテープが置き換えられた「もし、彼女が今夜来たならば」[3]、「ヒア・ウィー・アー」と「人生の地点」[4]の3曲だけだった。"Neil Young" という文字がジャケット上部に追加されたのは、オリジナルジャケットの在庫を使い切ってからなので、オリジナルのジャケットで2種類のミックスが販売された。最初のミックスのレコードは今では非常に珍しく、リミックスが曲、特に「ヒア・ウィー・アー」を劣化させたと信じるニール・ヤングのファンの間で非常に人気がある。

『ニール・ヤング』は、ニール・ヤング・アーカイブのオリジナル・リリース・シリーズ英語版の一環としてリマスターされ、2009年7月14日にHDCD方式でエンコードされたコンパクトディスクとデジタル・ダウンロードとしてリリースされた。また、2009年12月にオーディオマニア向けのビニール盤が、個別に、または公式ウェブサイトから入手できるヤングの最初の4枚のLPのボックスセットの一部としてリリースされた。このボックスセットは1000せっと限定だった。リマスター版は個別のCDとしてリリースされたほか、2009年に米国で、2012年にヨーロッパでリリースされたCD4枚組ボックスセットの『オフィシャル・リリース・シリーズ ディスク1-4』のディスク1としてもリリースされた[5]。CSG処理アルバムと非CSG処理アルバムの両方のハイレゾディジタルファイルは、ニール・ヤング・アーカイブのウェブサイトの購読者が利用することができる。

評価

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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic3.5/5stars[6]
Pitchfork7.8/10[7]
Rolling Stonefavorable[8]

ローリング・ストーン誌は「多くの点で、このスプリングフィールドのサウンドの楽しい再現が、新しい方法で行われた」と書いている[8]オールミュージックの回顧的レビューは「ヤングのソロキャリアの、不揃いで控えめな導入」と表現した[6]

収録曲

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特記あるものを除き、作詞作曲ニール・ヤング。「オールド・ラフィング・レディ」、「ウィスキー・ブーツ・ヒルのストリング・カルテット」および「愛し続けていたのに」の編曲はヤング、ジャック・ニッチェおよびライ・クーダーが担当。演奏時間は1969年のオリジナルのレコード(カタログ番号 RS 6317)準拠。

[9]

Side one
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ワイオミングの皇帝 The Emperor of Wyoming」  
2.ローナー英語版 The Loner」  
3.「もし、彼女が今夜来たならば If I Could Have Her Tonight」  
4.君を待ち続けて英語版 I've Been Waiting for You」  
5.オールド・ラフィング・レディ英語版 The Old Laughing Lady」  
Side two
#タイトル作詞作曲・編曲時間
6.ウィスキー・ブーツ・ヒルのストリング・カルテット英語版 String Quartet from Whiskey Boot Hill (ジャック・ニッチェ)」  
7.「ヒア・ウィー・アー Here We Are in the Years」  
8.「人生の地点 What Did You Do to My Life?」  
9.「愛し続けていたのに I've Loved Her So Long」  
10.「タルサへの最後の旅 The Last Trip to Tulsa」  

参加ミュージシャン

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制作

チャート

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チャート(1971年) 最高
順位
日本 アルバムチャート[10] 84

脚注

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  1. ^ “tea fan seeks mate”. The Village Voice (New York). (1969年2月13日). https://news.google.com/newspapers?id=xscpAAAAIBAJ&sjid=9IsDAAAAIBAJ&pg=6132%2C1163188 2022年3月13日閲覧. "On January 22, 1969, the Neil Young some very bright people have been waiting for became available on an album." 
  2. ^ a b “Neil Young: Subtle Face”. Cash Box. (1969年9月6日). https://archive.org/details/cashbox31unse_4/page/n11/mode/1up 2022年3月13日閲覧. "The new mix, which is now available" 
  3. ^ ORIGINAL 2trk STEREO MASTER”. 2022年3月13日閲覧。 “new D/D of 7-1-69”
  4. ^ ORIGINAL 2trk STEREO MASTER”. 2022年3月13日閲覧。 “new D/D of 7-1-69”
  5. ^ Official Release Series Discs 1-4 CD box set
  6. ^ a b William Ruhlmann. “Neil Young – Neil Young | Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2015年6月4日閲覧。
  7. ^ Neil Young: Neil Young / Everybody Knows This Is Nowhere / After the Gold Rush / Harvest | Album Reviews”. Pitchfork (2009年12月11日). 2015年6月4日閲覧。
  8. ^ a b Von, Gary (1969年4月5日). “Neil Young Neil Young Album Review”. Rolling Stone. 2015年6月4日閲覧。
  9. ^ Neil Young rear cover; http://www.45worlds.com/vinyl/album/rs6317
  10. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、227頁。ISBN 4-87131-025-6 

外部リンク

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