ネズミ下目
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このページ名「ネズミ下目」は暫定的なものです。(2022年9月) |
ネズミ下目 | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Myomorpha Brandt, 1855[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ネズミ形亜目[2] ネズミ形下目[3] 齧歯下目[4] | ||||||||||||||||||||||||
上科 | ||||||||||||||||||||||||
ネズミ下目(ネズミかもく)、別名齧歯下目(げっしかもく、Myodonta)またはネズミ形下目・ネズミ形亜目(ネズミけいかもく・ネズミけいあもく、Myomorpha)は、齧歯目内のグループである。ネズミ、ハムスター、タビネズミ(レミング)、ハタネズミ等、哺乳動物の1/4の1137種が属す[要出典]。ほとんどすべての種が陸上で生活し、通常は木の実などを食べる。
このグループの齧歯目内での分類学的位置づけについては、いくつかの異なる説があるが、いずれでも、名称・階級は異なれどこのグループは認められている。
- ネズミ形亜目 Myomorpha(広義):齧歯下目 Myodonta[4] - ウロコオリス形下目Anomaluromorphaなどと共にネズミ形亜目にまとめる分類。
- ネズミ形亜目 Myomorpha(狭義)[5] - ネズミ形亜目のそれぞれの下目を亜目に格上げする分類。
- リス顎亜目 Sciurognathi:ネズミ形下目 Myomorpha[3] - 古い分類で、現在はあまり使われない。
- 亜目 Supramyomorpha:下目 Myomorphi[6] - 2019年に提唱された分類で、MyomorphaはMyomorphiのシノニムとなる。Anomaluromorphi・Castorimorphiが同階級に属する。
分類
[編集]ネズミ下目の種は、あごと歯の構造により分類される。多くはネズミ上科に分類されるが、この他に、トビネズミ上科も含まれている。
以下の現生科の分類は、Burgin et al. (2020) に従う[7]。和名は原則として川田ら (2018) に従うが、一部を遠藤・佐々木 (2001) に従った[2][3]。
絶滅科としては、トビネズミ上科に属するシミムス科Simimyidaeがある[3]。
歴史的には、以下の科もネズミ形下目に属していた[3]。2005年以降の分類体系では他の亜目に属している[1]。
- ホリネズミ上科 Geomyoidea →ビーバー形亜目
- ヤマネ上科 Gliroidea →リス形亜目
脚注
[編集]- ^ a b Wilson, D.E. & Reeder, D.M., Class Mammalia Linnaeus, 1758. In: Zhang, Z.-Q. (Ed.) “Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness,” Zootaxa, Volume 3148, No. 1, Magnolia Press, 2011, 56-60.
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ a b c d e f g h 遠藤秀紀・佐々木基樹「哺乳類分類における高次群の和名について」『日本野生動物医学会誌』第6巻 2号、日本野生動物医学会、2001年、45-53頁。
- ^ a b 日本哺乳類学会 種名・標本検討委員会 目名問題検討作業部会「哺乳類の高次分類群および分類階級の日本語名称の提案について」『哺乳類科学』第43巻 2号、日本哺乳類学会、2003年、127-134頁。
- ^ Michael D. Carleton and Guy G. Musser, “Order Rodentia,” In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 2, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 745-752.
- ^ Guillermo D'Elía, Pierre-Henri Fabre, Enrique P Lessa, Rodent systematics in an age of discovery: recent advances and prospects, Journal of Mammalogy, Volume 100, Issue 3, American Society of Mammalogists, 2019, Pages 852–871.
- ^ Connor J. Burgin, Jane Widness & Nathan S. Upham, “Introduction,” In: Connor J. Burgin, Don E. Wilson, Russell A. Mittermeier, Anthony B. Rylands, Thomas E. Lacher & Wes Sechrest (eds.), Illustrated Checklist of the Mammals of the World, Volume 1, Lynx Edicion, 2020, Pages 23-40.
- ^ Vladimir S. Lebedev, Anna A. Bannikova, Marie Pagès, Julie Pisano, Johan R. Michaux & Georgy I. Shenbrot, “Molecular phylogeny and systematics of Dipodoidea: a test of morphology-based hypotheses,” Zoologica Scripta, Volume42, Issue3, Norwegian Academy of Science and Letters & Royal Swedish Academy of Sciences, 2013, Pages 231-249.