ネポムセノ・マタラナ

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ブエナベンチュラ・ネポムセノ・マタラナ
Buenaventura Nepomuceno Matallana
個人情報
別名 「マタ博士」
生誕 1891年9月??
 コロンビア ボヤカ県チキンキラ
死没 1960年1月24日
 コロンビア ボゴタ
殺人
犠牲者数 6‐7人
 コロンビア
司法上処分
刑罰 懲役24年
判決 懲役24年
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ブエナベンチュラ・ネポムセノ・マタラナ(Buenaventura Nepomuceno Matallana、1891年9月-1960年1月24日)はコロンビアシリアルキラーである。別名「マタ博士」。

犯行[編集]

ネポムセノ・マタラナは弁護士を装い、6人から7人の殺害に関与したと信じられている。彼の犯罪はコロンビア社会に大きなセンセーションを巻き起こした。裁判では、傍聴人が多すぎて、裁判官は公判のために劇場を借りなければならなかった。コロンビアのノーベル文学賞受賞作家であるガブリエル・ガルシア・マルケスは、彼の伝記で「有名なマタ博士を裁くためにボゴタで行われている裁判は、ラジオドラマの『生まれる権利』と(その人気を)競い合っている」と述べた。ネポムセノ・マタラナは公判中の1948年4月9日に起きたホルヘ・エリエセル・ガイタンの暗殺とコロンビア内戦の混乱中に脱獄したが、1949年、商人アルフレド・フォレロ・ヴァネガスを殺害した罪で有罪となり、禁固24年を宣告された。

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1960年1月24日、ネポムセノ・マタラナはボゴタのエル・モデロ刑務所の診察室で、心不全を伴う気管支炎で亡くなった。遺体は2日後、ボゴタの中央墓地に埋葬された。

ドラマ化[編集]

2014年にコロンビアのテレビ局RCNテレビシオンで放送されたセルヒオ・カブレラ監督のテレビドラマ『マタ博士』はネポムセノ・マタラナの事件に基づいている。