ノアノア
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『ノアノア』(Noa Noa)は、19世紀の画家ポール・ゴーギャン(1848年 - 1903年)の自伝的随想、およびその書籍名である。1893年 - 1894年に執筆され、1901年に出版された。
概要
[編集]タイトルの「ノアノア」とは、タヒチ語で「かぐわしい香り」を意味する形容詞「noanoa」という語である[1]。
タヒチでの妻テウラ(Téhura、初期のゴーギャンのモデル)との愛の日々や、現地の漁業、宗教的儀式、神と自然とダイレクトに触れ合う体験を、ゴーギャンは、絵画として描くと同時に、随想に書き起こしたのが本書である。
ゴーギャンは、1891年4月、42歳のとき、フランス領タヒチに移住、1893年に一度フランス本土のパリに戻るが、1895年にはふたたびタヒチに移住、1901年にマルキーズ諸島に移住、1903年に同地で55歳で死去した。本書は、最初のタヒチ滞在での日々をパリで執筆したものであり、パリでの1901年の初版出版時には、ゴーギャンはマルキーズにいたことになる。
おもなビブリオグラフィ
[編集]- Paul Gauguin, with Charles Morice Noa Noa: The Tahiti Journal of Paul Gauguin, 1901年
- Noa Noa (1893年 - 1894年) - 仏語
- 1901年初版、 シャルル・モリス(Charles Morice)編[2]
- 1988年版、ピエール・プチ(Pierre Petit)編 ISBN 2876970309
- 1998年版、ジェローム・ヴラン(Jérôme Vrain)編 ISBN 2842053656
- 2001年版、ジル・アルチュール(Gilles Artur)、ジャン=ピエール・フルカード(Jean-Pierre Fourcade)、ジャン=ピエール・ザング( Jean-Pierre Zingg共編 ISBN 2907716182
- ポール・ゴーガン『ノア・ノア - タヒチ紀行』(1901年)、岩波文庫、前川堅市訳、1960年 ISBN 4003254910
- ポール・ゴーギャン『ノアノア』(1901年)、ちくま学芸文庫、岩切正一郎訳、1999年 ISBN 448008519X
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ポール・ゴーギャン『ノア・ノア(第一章)』(前川堅一訳) - ARCHIVE
- Noa Noa (英語) - ポール・ゴーギャン