ノルディック・ゴールド
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ノルディック・ゴールドは、銅合金の一種。EUのユーロ硬貨(50,20,10セント)[1]や、スウェーデンの硬貨(10クローナ[2]・5クローナ[3])に用いられている合金である。
概要
[編集]色は黄金色であるため、金を含まない銅合金であるにもかかわらず合金名として「ゴールド」を称している。[4]
代表的な成分比率は下記の通り。
金属 | 比率 |
---|---|
銅 (Cu) | 89% |
アルミニウム (Al) | 5% |
亜鉛 (Zn) | 5% |
錫 (Sn) | 1% |
歴史
[編集]1980年代に、スウェーデンで新しい10クローナ硬貨を発行するにあたり、その素材としてフィンランドの金属製造企業(Outokumpu社。祖業は銅材料製造だが、現在はその部門から撤退し、ステンレス鋼製造専業となっている。[5])が開発した。[4]合金名の「ノルディック」とは、これら開発ゆかりの地に由来する。
合金の開発に当たっては、以下の事項が考慮された。[4]
- 皮脂等との反応により変色しにくいこと。
その後、ユーロ硬貨にも採用された。[4]
脚注
[編集]- ^ “Common Sides(ユーロ硬貨の共通事項)” (英語). Euro Central Bank(欧州中央銀行). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “10-krona coin(10クローナ硬貨)” (英語). Sveriges Riksbank(スウェーデン国立銀行). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “5-krona coin(5クローナ硬貨)” (英語). Sveriges Riksbank(スウェーデン国立銀行). 2022年11月29日閲覧。
- ^ a b c d “Mynt(硬貨)” (スウェーデン語). Scandinavian Copper Development Association(スカンジナビア伸銅協会). 2022年11月30日閲覧。
- ^ “History of Outokumpu(Outokumpu社の歴史)” (英語). Outokumpu. 2022年11月30日閲覧。