ノーガハイド
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ノーガハイド(Naugahyde)は、アメリカの人工皮革のブランド名のひとつ。布にポリ塩化ビニルを吹き付けたビニールレザーの一種で、ユナイテッド・ステイト・ラバー・カンパニー(現・ユニロイヤル)社が売り出し、1960年代に広く普及した。通気性がないため、ソファやスーツケースなどに使われた。同社の所在地であるコネチカット州ノーガタックと、皮を表す言葉hideを合体させて命名された。
歴史
[編集]- 1920年 - 2月20日、布地に皮革繊維とゴムの化合物を塗布したノーガハイドが発明される。最初の製品はハンドバッグ[2]。
- 1930年 - ゴムをベースにしたノーガハイドが鉄道や自動車、映画館で使用される[2]。
- 1941年 - アメリカの第二次世界大戦参戦により鞄のほか靴、衣服へ使用が広がる[2]。
- 1966年 - 広告キャンペーン用キャラクター「ノーガ」を発表[2]。
- 1982年 - 真空成型に対応した製品を発表[2]。
宣伝用キャラクター「ノーガ」
[編集]まだビニールレザーが珍しかった1960年代、ノーガハイドが何の革なのかという問い合わせがメーカーに多数寄せられた。そこでユニロイヤル社は、「動物を殺傷しない人工皮革」という点を強調するために、「ノーガ」という架空の動物を創り上げ、これを宣伝材料に使った。同社の設定では、ノーガは18世紀にアメリカにもたらされたスマトラ原産の動物で、脱皮するので、動物を殺さないでその皮を利用することができる、というもの[3]。ノーガハイドの端切れで「ノーガ」という名のキャラクター人形を作り、代理店や一般客に配って宣伝に利用した。1966年の誕生から[2]1970年代にかけて使われたが、現在は復刻版や企業とコラボレーションしたものが出ている[4]。
脚注
[編集]脚注
[編集]- ^ The Metropolitan Museum of Art.
- ^ a b c d e f UNIROYAL GLOBAL.
- ^ A Nauga Storyノーガハイド公式サイト
- ^ Nauga / ナウガ, DealerShip
参考文献
[編集]- “Naugahyde - History”. UNIROYAL GLOBAL - NAUGAHYDE. 2024年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月23日閲覧。
- “Kem Weber - "Air Line" Armchair”. The Metropolitan Museum of Art. 2024年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月23日閲覧。
関連項目
[編集]- プライマス (バンド) - Green Naugahyde (2011)というアルバムをリリース。
- 地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー - Gnawgahyde (ナウガハイド)というキャラクターが登場する。