ノート:イチヨウ
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参考までに。 普賢象の方に「室町時代には既に知られていたとされる」という記載がありますが、一葉桜の名も近い時期に表れているようなので、一葉桜の方も室町時代〔長享〜明応年間)には既に知られていたとして良いのではないかと思います。
例えば磯野直秀「博物誌資料としての『お湯殿の上の日記』」慶應義塾大学日吉紀要 自然科学 No.40 (2006.9) pp.33-49 には、蔭凉軒日録の長享1(1487) 2.23 の例やお湯殿の上の日記の明応7(1498) 3.21の記事などがあげられています。 後者は日本国語大辞典第二版精選版にもあり、用例は「(略)一ようさくらの枝まいる」です。
なお、普賢象は両書とも同じく、御湯殿上日記の文明12年(1480) 3.11の記事を初例としています。 用例は「〔略)ふけんさうのはなまいる」です。