ノート:ウラギンヒョウモン
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種の分割について
[編集]日本のウラギンヒョウモンは現在サトウラギンヒョウモン、ヤマウラギンヒョウモン、ヒメウラギンヒョウモンの3種に分かれているそうですが、資料をお持ちで記事編集できる方いらっしゃいませんか?--服部貴昭(会話) 2023年3月7日 (火) 10:34 (UTC)
- コメント ひとまず、以下の文献が参考になるかもしれません(私はAbstractなど以外は未参照です)。なお分子系統解析に基づき分割を提唱した新川・石川 (2005) は日本産の3種に学名を与えておらず、この時点では正式な記載とは見なされていなかったようです(学名未決定種)。新川・岩﨑 (2019) はヒメウラギンヒョウモンをArgynnis kunikanei Shinkawa & Iwasaki, 2019、ヤマウラギンヒョウモンをA. nagiae Shinkawa & Iwasaki, 2019として新種記載しており、サトウラギンヒョウモンはA. pallescensの基亜種A. p. pallescens Butler, 1873とされ、別亜種としてオクシリウラギンヒョウモンA. p. kandai Shinkawa & Iwasaki, 2019が記載されているようです。一方で小田 (2022) はヒメウラギンヒョウモンをArgynnis pallescens Butler, 1873、サトウラギンヒョウモンをA. locuples Butler, 1881とするのが妥当とする説を述べており、執筆にあたっては詳細について検証を行う必要があると思います。
- 新川勉・石川純「分子系統による日本産ウラギンヒョウモン3種と形態」『昆虫と自然』40巻 13号、ニューサイエンス社、2005年、4-7頁。
- 新川勉・岩﨑郁雄『日本のウラギンヒョウモン』ヴィッセン出版、2019年。
- 田所輝夫「Argynnis coredippeの正体」『やどりが』221号、日本鱗翅学会、2009年、9-17頁。
- 北原曜・伊藤建夫「分子系統により分割された日本産ウラギンヒョウモン2型のケージペアリング実験 : 2型は別種である」『蝶と蛾』66巻 3-4号、日本鱗翅学会、2015年、83-89頁。
- 小田康弘「ウラギンヒョウモン(Argynnis属Fabriciana亜属)3種♂とタイプ標本の形態比較分析」『蝶と蛾』73巻 3-4 号、日本鱗翅学会、2022年、 67-92頁。
- --火乃狐(会話) 2023年3月7日 (火) 13:22 (UTC)