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ノート:キビヤック

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小泉さんの一般向け著書には、確かビタミン類の生成等栄養価の向上についても書かれてましたよね。ちょっと今手元にあるはずの書籍が見当たらないので、私は手が出せません。どなたか書いてくださるとより良い記事になるのではないでしょうか。あと、どこかに材料の鳥の学名が判明する文献はないでしょうか。一応世界中の鳥類には全部和名がつけられていますので、具体的な学名がわかれば、学名・和名ともに判明した記事になります。--ウミユスリカ 2005年10月14日 (金) 00:22 (UTC)[返信]

小泉先生の『くさい は うまい』(毎日新聞社、2003年)にもキビャックのビタミンに関する記述がありました。焼いた肉にキビャックの汁を付けるようで、加熱調理で飛んでしまったビタミンを補う機能も果たしていたようです。鳥の学名は、文献に当たっても「アッパリアス」、「アッパリアホ」、「アッパリアースック」といった俗称かウミツバメかのどちらかしか見当たらないですね。キビャックについての記述かどうかは確証を持てないのですが、'The Wilson Bulletin'鳥類学季刊誌106巻(1919年3月)のWeb・pdf版[1]ではdovekie(ヒメウミスズメ)が網猟の末、地中保存されるとされています。--ひおお 2007年3月2日 (金) 21:07 (UTC)[返信]
材料の鳥(現地呼称にいわゆる「アッパリアス」)につき、以下の情報をみつけました。まず、アッパリアスの綴りは"Appaliarsuk"である[2]ということ。そして、"Appaliarsuk"とはグリーンランド語(Kalaallisut)であり、英語でいう"Dovekie"、学名すなわちラテン語でいう"Alle alle"に該当する[3]ということ。以上二点から、キビャックの原料となる鳥はチドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種、ヒメウミスズメ(姫海雀)と結論付けることができると思いますが、ウェブ上に公開されたPDFファイルの資料価値につき判断を仰ぐ必要がある思います。--ひおお 2008年1月12日 (土) 19:11 (UTC)[返信]

皮下脂肪は残すらしいですよ。植村直己の著書にそう記されているそうです。--ぜの 2006年5月29日 (月) 16:54 (UTC)[返信]

私も、アザラシ脂肪の有無はキビヤの本質を語る上で重要な点だと思います。植村さんは自著『植村直己の冒険学校』(文藝春秋、1986年)にて、「アザラシの皮下脂肪がアパリアスの体の中に徐々に溶け込んで」と述べ、『スポーツグラフィック・ナンバー96』掲載手記では、「自分が食べられるようになってくると、もうとりこになってしまって、例えば脂のしみ込み方が足りない、とか、臭いがもう少し、とか、いうようになるんですね」と述懐しているようです。また、「blubber bag(脂肪袋?)」に詰め込むとの表現がPeter Freuchen著'Book of the Eskimos'(World Publishing Co.、1961年)にもありますね。--ひおお 2007年3月2日 (金) 21:07 (UTC)[返信]
植村直己がそのように証言しているのは知っています(その本持ってます)が、彼はキビヤックが発酵食品であることを理解して居なかった節があるので、脂は残す云々というのも思い込みで語っていた可能性があります。つまり、彼が言うところの「脂が染み込んだ味」とは、実際には乳酸醗酵物の味のことを言っていたかも知れないからです。小泉武夫の著書にはアザラシの皮袋を作る際「脂肪は残さない」との記述があるため、より詳しい方が現れるまでは両説を並べるべきと思います。なお、アパリアスを「多い時は700羽詰め込む」というのは「70羽」の誤記と思われるため直しておきます。Caspar 2007年6月15日 (金) 03:16 (UTC)[返信]
アパリアスの使用量につき「700羽」とは、意図して記述したものです。『エスキモーになった日本人』(大島育雄、文藝春秋、1989年)では700羽、「POST Greenland Filatelia」というグリーンランドのウェブサイト[4]では500乃至600羽との記述が見られます。--ひおお 2008年1月12日 (土) 17:14 (UTC)[返信]
ご指摘の出典を確認しました。大島育雄の著書は未見ですが、両者概ね一致となると正しそうです。一方小泉武夫の著書(文春新書「発酵食品礼賛」と平凡社新書「漬け物大全」)では「40~50羽」とされています。桁が違ってしまう理由が不思議でしたが、アザラシは属や種、雌雄で体格差が著しいようなので、単純に個体差? 尤も皮下脂肪の件も併せると、小泉武夫の著書が一方的におかしいような気もしてきました。何でしょうねこれは。--Caspar 2008年2月11日 (月) 16:10 (UTC)[返信]