ノート:サモア諸島
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1955年11月、サモア諸島の洋上で、漂流している一隻の船が発見された。確認したところ、この船は1ヶ月前にサモア独立国(当時の西サモア)の首都のアピアを出航したまま、プッツリと消息を絶っていたジョイタ号だった。 このジョイタ号は首都アピアから430キロ離れたトケラウ諸島に向かう途中で、忽然と姿を消したのだった。 発見時、全長が20メートルの船体は多少は傾いていたが、未だ十分に航海できる状態だった。が、船内の様子は異様。 5名の乗組員と20名の乗客は、1人残らず消えていたが、持ち物はほとんどそのままに残されていて、外に持ち出された形跡は無かったのである。 生活用具も使われっぱなしのままであり、ついさっきまで、ごく普通に日常生活が営まれていたような状態だった。 どうやら何らかの異常事態が突然起きて、そこで乗組員全員が姿を消した感じなのである。 このジョイタ号事件は、背景には政治的な力が加わった犯罪事件であるとか、神隠しに違いないなど、いろいろな推理が出されたが、結局のところ真相は謎のまま迷宮入りとなった。
ところが事件から4年が過ぎた1959年(昭和34年)1月、ニュージーランドの海岸に漂着した1本のビンが事件の謎の解明に1つの手がかりを与えたのである。 ビンの中にはメモが入っていたが、なんとそれはジョイタ号の乗組員が走り書きしたメモであった。 内容は異様なもので「奇妙な物体が我々を連れ去ろうとしている…」というものであった。 このメモを信じるならばジョイタ号の乗組員はUFOによって拉致されたことになる。