ノート:ダーシー・ド・ネイス男爵
メモ
[編集]記事にできるほど確定的で明瞭な出典があるわけじゃないので、当座のメモとして。
「第6代」の死後、ダーシー・ド・ネイス男爵の位と領地は、「6代」の実弟のジョンと、「6代」の娘のエリザベス&マーガレットとのあいだで、相続争いになったようです。薔薇戦争の頃なので、これは私の想像ですが、ヨーク派とランカスター派に分かれたと思いますが(どちらがどちらについたかはわからない)、弟のほうは「第7代ダーシー・ド・ネイス男爵」[1]を名乗り、領地を実効支配したようです。これはその孫「第8代」[2]に受け継がれます。
1509年にヘンリー8世が即位すると、「弟」の側には、改めてen:Thomas Darcy, 1st Baron Darcy de Darcyに「テンプルハーストのダーシー男爵」位が与えられ、一方のマーガレット(コンヤーズ家に嫁いだ)の側にはen:William Conyers, 1st Baron Conyersにコンヤーズ男爵位が与えられます。
騒動になった「ネイスのダーシー男爵位」は「停止」。
このあとテンプルハーストのダーシー男爵は宗教改革に逆らって斬首、爵位は没収。(たぶん2代コンヤーズ男爵(en:Christopher_Conyers,_2nd_Baron_Conyers)も同様に斬首されているが、爵位と領地は召し上げられなかった)コンヤーズ男爵のほうは3代で断絶しますが、3代目の娘がテンプルハーストのダーシー男爵の孫と結婚。そこに生まれた子が、チャールズ1世の特許状によって旧ダーシー男爵位の復活を赦されて、正式な第7代ダーシー男爵&第4代コンヤーズ男爵になります。
イージーに調べた程度ではわからなかったのですが、ヨーク家は「弟」の7代継承を認め、ランカスター家はエリザベスとマーガレットの申立によってダーシー男爵位を「停止」とし、最終的にランカスター家が勝ったので、あとになって弟の系統の7代・8代は法的に無効だって話になったんじゃないかなあ。憶測です。
- 5代
- 6代
- マーガレット(コンヤーズ夫人)
- 初代コンヤーズ男爵
- 2代
- 3代
- エリザベス(★トマスの嫁)
- 3代
- 2代
- 初代コンヤーズ男爵
- マーガレット(コンヤーズ夫人)
- ジョン(「7代」)
- リチャード
- ウィリアム(「8代」)
- トマス(テンプルハーストの初代ダーシー男爵)
- アーサー
- トマス(★エリザベスの夫)
- コンヤーズ・ダーシー(4代コンヤーズ&7代ダーシー)
- 初代ホルダネス
- ジェームス(ダーシーズイエローターク・ダーシーズホワイトタークの人)
- コンヤーズ・ダーシー(4代コンヤーズ&7代ダーシー)
- トマス(★エリザベスの夫)
- アーサー
- トマス(テンプルハーストの初代ダーシー男爵)
- ウィリアム(「8代」)
- リチャード
- 6代