ノート:バシラス属

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Bacillusは「バシラス」より「バチルス」と読むのが普通ではないでしょうか?--Kenpei 2006年6月24日 (土) 20:23 (UTC) [返信]

生化学や分子生物学ではドイツ語より英語の発音を好むようです。(例:DNAポリメラーゼ→DNAポリメレース等)とはいえ、歴史的にはバチルスで知れ渡っておりますし、辞書などでもバチルスの表記が一般的に思われます。ウィルスで記事が存在することからもあわせて考えると、バシラス属ではなくバチルス属が適当であると思います。--大野一将 2006年6月24日 (土) 21:10 (UTC)[返信]

上記のような理由で、「バチルス属」への改名を提案します。1週間くらいの経過後、特に反対なければ実施したいと思います。--Kenpei 2006年6月24日 (土) 21:38 (UTC)[返信]
僕も書いたときに迷ったのですが、このWikipedia内を見るとバシラスの表記のほうが多く使われていませんか?たとえば枯草菌芽胞炭疽菌の本文中や分類の項を見ると、バシラスの表記がほとんどで、一部バチルスが併記されているように見えます。もしこの項をバチルスに変更するのであれば、Wikipedia内を全てバチルスに変更したほうがよいのではないでしょうか。そうでなければこの項の中で英語読みがバシラス、ドイツ語読みがバチルスという解説文を加えたほうが良いのではないでしょうか。また、バチルスに変更したのであればバシラス属から転送しないといけないと思います。--ばやお 2006年6月25日 (日) 02:37 (UTC)[返信]

反対意見を述べます。細菌の学名表記については、日本細菌学会が発行している「微生物学用語集」に各種細菌の日本語表記が収載されており、そこでの表記は「バチルス」ではなく「バシラス」です。すなわち、いわば学会標準の表記として「バシラス」が採用されてきたという経緯があります。

なお、これはBacillusをどう「発音」するか、ということについての取り決めとは限らないことは指摘しておきます。実際の現場ではいろんな発音をする人がいますが、それらを表記しなければならないときにどう「表記」するか、ということで古くから用いられていた基準であり、現在はむしろ(日本語の学会誌等でも縦書きのものがほとんどなくなったことなどから)学名そのままによる表記の方が普及しています。しかし現在でも、カタカナ表記の必要がある場合には、重要な根拠とされており、実際、戸田新細菌学などの微生物学の教科書においては、「バシラス」が使用されています[1]

これらのことを、Bacillusをもっとも専門的に扱う細菌学分野の日本での標準表記が「バシラス」であることの論拠として提示した上で、改名には反対します。もちろん、実際の発音からバチルスという表記を使っている人も(実は学会にもそれなりに)いますので、バチルス属をリダイレクトとして設ける必要があり、また必要であれば「発音」についても記述があるべきだとは思いますが、あくまで本記事における「表記」はバシラスを採用すべきだと考えます。--Y tambe 2006年6月25日 (日) 03:01 (UTC)[返信]

学問的にはバシラスが標準ですか・・・。Googleで検索するとバシラス属が約205件、バチルス属が約10,800件で後者が圧倒的多数派ですので驚きです。私自身は多数派のバチルスがいいと思いますが、特にこだわる気はありません。また、とりあえずバチルス属からバシラス属へのリダイレクトは作成してあります。--Kenpei 2006年6月25日 (日) 03:19 (UTC)[返信]

専門家の人たちはカタカナ表記ではなくローマ字表記が多いのでそういう検索結果になるのだと思います。確かにBacillusはバシラス、Lactobacillusはラクトバシラスというのが細菌学の主流であり、かつ正式です。しかしながら、一般としてはバチルス属で調べようと思うと思います。一般的に知れ渡っている用語を記事名とするか、正式名称を記事名とするかという問題については難しい点ですが、化学ではIUPAC名称を基準とするようです。(参照:Wikipedia:スタイルマニュアル#専門分野)それに倣うのであれば微生物学用語集に依るべきであるでしょう。バチルスに慣れ親しんだ者としては奇異に感じられますが、バシラスも已む無しと思いました。--大野一将 2006年6月25日 (日) 08:02 (UTC)[返信]

Wikipedia:ウィキプロジェクト 医学#記事の見出しについての大まかな指針より、できる限り正式名称を使うこと、学会が定めた名称が好ましいとされています。したがってバシラスとバチルスのどちらが好ましいかといえば、バシラスにすべきであると考えられるでしょう。--五斗米道 2006年6月28日 (水) 10:21 (UTC)[返信]
今の記事名ということで。--Kenpei 2006年7月1日 (土) 10:30 (UTC)[返信]

名称について(再)[編集]

上記で「バシラス属」という名称を支持する意見を出しましたが、その後、状況が変化する可能性が出てきてますので報告します。

この1月に、日本細菌学会が「微生物学用語集 英和・和英」(第1版 南山堂)を新しく刊行しました(これまでに学会が編纂した『英和和英 微生物学用語集』が5版まで出ていましたが、出版社の都合により廃版となったため、これが最新の用語集です)。早速、入手して今手元にありますが、今回の用語集では、従前のものと異なり、「バチルス属」という表記が採用されています(ラクトバシラスなども同様です)。表記変更に至った理由は不明ですが、おそらくは「現場での発音」を考慮したのかもしれません。

というわけで、上で述べている「学会標準のカタカナ表記」は「バチルス属」の方になりそうです。まだ教科書の表記変更などには時間を要することが考えられることなどから、もうしばらく浸透するまでは様子を見るのが慎重かもしれませんが、すでにこの項目では表記の問題が取り上げられていたこともありますので、報告させていただきました。

一応、私の意見としては、おそらくは将来的には「バチルス属」への変更が妥当になると思いますので、だったら(ちょっとまだ性急な感はあるけれども)先に変更してもいいかな、と思っています。皆さんの意見をお聞かせいただければ幸いです。--Y tambe 2007年1月30日 (火) 09:57 (UTC)[返信]

戸田新細菌学の改訂33版がつい先日出たので入手しましたが、そこではまだ「バシラス」のままでした。参考までに。--Y tambe 2007年5月23日 (水) 02:49 (UTC)[返信]

カナ表記の歴史的経緯について[編集]

ふとさっき気がついたので、いくつか指摘させていただきます。「バチルス」という表記は農学分野を中心に、慣例的に使われてきた表記です。ですから、昆虫学(昆虫病原菌として)や食品科学(発酵学として)の分野を学んできた人にとっては、「バチルス」表記が最もなじんでいたもののはずです。私も昆虫病理学方向の文献で最初に知識を得たクチですので、ごく最近まで「バチルス」が標準的な表記だと思っていました。また、英語発音に基づく「バシラス」は、医学分野で普及してきた表記だったはずです。ですから、医学系統の細菌学を学んできた人にとっては最もなじみが深いのでしょう。なお、ラテン語発音に最も近くカナ表記すると「バキルス」になります。こうした日本のサイエンスコミュニティのサブグループ間の慣例の断絶現象は、さまざまな用語の表記で見かけます。たとえばウイルスを園芸学では慣例的に英語読みに由来するバイラスで呼んでいるようですし、動物生態学の「群集」がcommunityを指すのに対し、植物生態学ではcommunityは「群落」と翻訳し、「群集」はassociationの訳語として使われています。--ウミユスリカ 2007年5月1日 (火) 04:53 (UTC)[返信]