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ノート:ヒドリド還元

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ヒドリド還元というと金属ヒドリド試薬を用いた還元を指すことが普通と思われます。 MPV還元のように金属ヒドリドを使用しないものをヒドリド還元と呼ぶのは聞いたことがないです。 反応機構的にもretro-ene反応型のペリ環状反応と見なせるのでヒドリド移動と言ってよいのかもやや疑問です。

触媒的に金属ヒドリドを発生させる接触水素化も普通はヒドリド還元とは呼ばないように思えます。 ただこちらは活性種がヒドリド種なので関連として書いてあってもいいとは思いますが。銀猫 2006年3月21日 (火) 03:32 (UTC)[返信]

私の習った頃は、形式的にヒドリドが求核攻撃して還元する反応はヒドリド還元と呼んでいました。私がもともと反応論屋なので風土の違いがあるのかもしれません(あるいは時代が変わったのかもしれません)。ので、その立場で編集しています。ヒドリド源としては通常は金属ヒドリドを使うので試薬の種類から分類するのであれば銀猫さんご指摘のようになると存じます。しかし私の感想からいわせていただくと、反応資剤種で化学反応分類を定義することは抵抗があります。MPV還元の反応機構的がエン反応だとして、反応パターン的(あるいみ有機電子論的)には、結局は金属に配位して活性化されたカルボニル炭素にヒドリドが攻撃しているので今回の範疇ではヒドリド還元にしています。反応機構で定義してMPV排除するのであればスズヒドリドのラジカル還元も同じ扱いになります。
また、私の立場からすると接触水素添加やウイルキンソン触媒は反応形式的にヒドリドが求核攻撃するわけではないのでヒドリド還元には含めたくはありません。分割する前に成書を調査しましょうかということで現在扱いを保留中です。
なので、突き詰めると「ヒドリドが反応種として還元する反応がヒドリド還元」という定義か「金属ヒドリドを使った還元」と定義をするかであり、広義、狭義の関係のような気がします。あら金 2006年3月21日 (火) 09:01 (UTC)[返信]