ノート:フッ化金
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en:Gold(V) fluoride(五フッ化金)には「金の最も高い酸化数を持つフッ化物」とありますが、[1]にはそれよりも高い酸化数(+6)を持つ「六フッ化金」が記載されています。これを信用してこの記事にフッ化金(VI)を追加してよいのでしょうか?また、フッ化金(V)の記事を作る際には「金の最も高い酸化数を~」のくだりを載せるべきでしょうか?--CCoil 2008年11月26日 (水) 09:55 (UTC)
- 以下、CAS 上で調べた結果ですが、CAS に登録されている化合物は実存が確かめられているとは限らないことをご承知ください。
- AuF7 [106484-43-9] 4報、1986年に合成したという報告があるも、2006年にそれは AuF5・F2 だとして計算化学で否定されている。Timakov, A. A.; Prusakov, V. N.; Drobyshevskii, Yu. V. "Gold heptafluoride." Doklady Akademii Nauk SSSR (1986), 291(1), 125-8. Himmel, Daniel; Riedel, Sebastian. "After 20 Years, Theoretical Evidence That "AuF7" Is Actually AuF5F2." Inorganic Chemistry (2007), 46(13), 5338-5342. DOI: 10.1021/ic700431s
- AuF6 [74455-37-1] 4報、その内訳はCCoilさんがリンクしている日本の特許1報と計算化学の取り組み3報。特許では請求項の中で他の多くの金属フッ化物とともに突然現れており、実存についてはとても信用できません。
- AuF5 [57542-85-5] 13報、1975年に KrF+AuF6- の熱分解で (Holloway, John H.; Schrobilgen, Gary J. "Krypton fluoride chemistry. Route to pentafluorogold, fluorokrypton hexafluoroaurate, trifluorodixenon hexafluoroaurate, and nitrosonium hexafluoroaurate. The fluorokrypton(1+)-xenon oxotetrafluoride system." Journal of the Chemical Society, Chemical Communications (1975), (15), 623-4)、1976年に [O2][AuF6] の熱分解で、(Vasile, Michael J.; Richardson, Thomas J.; Stevie, Frederick A.; Falconer, Warren E. "Preparation and characterization of gold pentafluoride." Journal of the Chemical Society, Dalton Transactions (1976), (4), 351-3.) 発生させたとの報告あり。en:Gold(V) fluoride も参照。
こんなところでした。現状、金の最も高い酸化数として認められているのは V価 のようです。--Su-no-G 2008年11月26日 (水) 12:40 (UTC)
- 了解しました。わざわざ引用してくださって有難いです。フッ化金(VI)の項目を削除しました。--CCoil 2008年11月26日 (水) 13:52 (UTC)