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ノート:マッキューン=ライシャワー式

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MR式と北朝鮮のローマ字表記法の関係

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KittySaturnさんが2006年7月23日 (日) 03:03の版で、北朝鮮のローマ字表記法がマッキューン=ライシャワー式であるという趣旨の文言を追加なさいましたが、この点に関してはもう少し慎重に対処すべきであると考えます。

北朝鮮の現行ローマ字表記法については、1次資料(規範それ自体)を持っていないので細部は不分明ですが、私が現在知っているところによれば、母音の表記法は確かにMR式と全く同一ですが、子音の表記法は以下のようになっています。

k n t r m p s (ng) j ch kh th ph h kk tt pp ss jj

MR式との相違点は以下の通りです。

  1. 激音の表記に「h」を用いる ―― 激音表記における「h」がMR方式のアポストロフィに対応しているのは確かですが、「h」がMR式におけるアポストロフィの“代用”であるという因果関係を認めるには、根拠が明確でありません。北は旧ローマ字表記法においてすでにhを用いて激音を表記しており、現行表記法はこれを継承したものと見るほうが妥当と思われます。
  2. 」はいかなる場合においても「j」と表記する。また、は「jj」と表記する ―― この点はMR式とは異なり、むしろ南の1959年式(そして現行表記法)と軌を一にしています。
  3. 平音の表記は「」を除き無声音字(k,t,p)で表記するのを原則としているようである ―― これについては不明な点が多いのですが、北の旧ローマ字表記法においても、無声音字による表記が原則だったと思われます。ただし、英字新聞などの人名表記を見ると、語中で有声音化する場合には有声音字で表記しています。なお、『조선어문』2001年第3号に掲載された김성근の論文「조선글자의 로마자표기와 관련하여 제기되는 원칙적문제」の中では、無声音字で表記するのが合理的であると結論づけられています(ちなみに、この論文では濃音の表記法に「gg,dd,bb,ss」も存在するかのような記述があります。そうなると、ますますMR式とは異なることになります)。これらのことから推測するに、原則(およびtransliterationにおいて)は無声音字で表記し、transcriptionの場合には有声音字を許容しているように思われます。また、「」が終声の場合に新聞などでは「l」と表記されていますが、これも同様の問題と思われます。
  4. (附記)母音の表記法は字上符(ブレーヴェ)の付いたもの(ŏ,ŭ)が正規の表記法である ―― 新聞などで字上符が用いられないのは、製版・印刷上の問題と思われます。

以上のように見た場合、母音の表記法がMR式に基づくと見るのはよいとしても、子音の表記法に関しては上述のとおりMR式と北のローマ字表記法は表記の原則が異なっているので、ローマ字表記法の体系全体を見て北の表記法が「another variant of McCune-Reischauer」(英語版)であるとか、「マッキューン=ライシャワー式に基づく」(KittySaturnさん加筆部分)と断言するのは困難であると判断し、これらの記述は修正されるべきものと考えます。--竹庵 2006年7月26日 (水) 08:27 (UTC)[返信]

この見解に対し反論がなければ、MR式と北朝鮮表記法に関する当該部分を近日中に修正したいと思います。--竹庵 2006年8月5日 (土) 04:12 (UTC)[返信]

英語版からの表について

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「終声子音+初声子音の組み合わせによって、以下のように表記が変化する。」の表の終声子音のところに、tがありませんね。どなたか加筆をお願いします。--鵺草 2006年8月3日 (水) 04:22 (UTC)[返信]